結果は市場予想を上回ったものの、前月比で0.2%上昇は8月と同じ伸び率で、2021年2月以来の小幅な伸びで、6ヶ月連続で鈍化しました。
米連邦準備制度理事会(FRB)が重視する変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIは前月比0.3%上昇、前年比3.3%上昇となりました。前月比では伸びは同じでしたが、前年比では伸びが加速、前月比でも前年比でも市場予想を上回る結果となりました。
9月のCPI上昇の主な要因は、住宅関連費用と食品価格の上昇、車、中古車、衣料品、家具の値上がり、自動車保険、医療費、航空運賃の上昇です。一方、エネルギー、特にガソリン価格や燃料油は値下がりしました。
しかし、同時に発表された10月5日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)の結果が25万8000件と前週から3万3000件増加し、市場予想(23万件)を大きく上回りました。新規失業保険申請件数が増加した原因は、南東部を直撃したハリケーン「ヘリーン」などによる影響と見ています。新規失業保険申請件数の増加を受け、雇用の悪化を懸念し、ドル売りが加速し、148円台前半まで下落しました。
ドル円相場は現在、1ドル148円半ばで推移しています。
免責事項
トレードの際は自身の投資経験、目標、財務状況、リスクを取る能力等について十分検討する必要があります。
本記事はあくまでも情報提供を目的としており、投資を推奨するものではありません。
また、本記事を参考して投資した結果被った損失について、弊社は一切の責任を負いかねます。