8月ADP雇用報告発表!予想大きく下回り米景気の先行きに懸念も…

9月5日、8月のADP全米雇用報告が発表されました。報告によると、8月の米国民間部門の雇用者数は9.9万人増加しました。これは3年半ぶりの低い伸びであり、エコノミストの予想(14.5万人増)を大きく下回りました。

業種別で見ると、教育・医療サービス2.9万人増、建設業2.7万人増、その他サービス2万人増、金融活動1.8万人増、専門・ビジネスサービス1.6万人減、製造業0.8万人減という結果でした。企業規模別に見ると、従業員50人未満の小規模企業0.9万人減、従業員50~499人の中規模企業6.8万人増です。

なお、年間賃金上昇率は4.8%で、7月から横ばいです。

また、7月の雇用増加数は11.1万人に下方修正(発表当初12.2万人増)されました。

ADPのネラ・リチャードソン主任エコノミストは、「労働市場の下降トレンドにより、2年間の急成長の後、通常よりも遅いペースの採用に至っています」とコメントしています。この報告は、米国の労働市場が引き続き冷え込んでいることを示唆しており、連邦準備制度理事会(FRB)の今後の金融政策に影響を与える可能性があります

8月のADP全米雇用報告を受け、ドル円相場は142.8円台まで下落しました。その後、反発しましたが、米長期金利の低下で再び下落しました。ドル円相場は現在、1ドル143円前半で推移しています。

8月のADP全米雇用報告は予想外に悪く、労働市場の冷え込みを示唆する結果となりました。そのため、本日発表の米雇用統計のネガティブサプライズに対する警戒感から、上値の重い展開となっています。

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