7月米PCE発表!9月に0.25%ポイントの利下げの可能性が増加

8月30日、7月の米個人消費支出(PCE)価格指数が発表されました。結果は前月比0.2%上昇し、前年同月比では2.5%の上昇となりました。これはエコノミストの予想と一致する結果でした。

詳細については、総合PCE価格指数が前月比0.2%増、前年同月比2.5%増、コアPCE価格指数(食品とエネルギーを除く)が前月比0.2%増、前年同月比2.6%増、個人消費支出が前月比0.5%増、個人所得が前月比0.3%増加でした。

7月のPCE価格指数は、インフレ率が緩やかに低下していることを示しています。前年同月比の上昇率は6月と同じ2.5%となり、インフレ圧力が徐々に和らいでいることが確認されました。しかし、コアPCE価格指数の前年同月比上昇率は2.6%と、依然としてFRBの目標である2%を上回っています。これは、インフレがFRBの目標に向かって着実に低下しているものの、まだ目標には達していないことを示しています。

7月の個人消費支出は0.5%増加し、予想を上回りました。これは、米国経済が第3四半期に入っても底堅さを維持していることを示唆しています。消費者支出の増加は、自動車や部品、住宅・公共料金、食品・飲料、レクリエーションサービスなど幅広い分野で見られました

PCEは米連邦準備理事会(FRB)がインフレ動向を見極め金融政策を決定する上で重視しています。7月PCEの結果は、FRBが9月のFOMCで0.25%ポイントを行う可能性を高めました。

7月PCEを受け、米長期金利が上昇し、ドルが買われ、円安方向に動きました。現在、この流れを引き継ぎ、ドル円相場は1ドル146円台前半で推移しています。

なお、FRBの金融政策はPCEの他、9月6日に発表される8月の雇用統計も大きな影響を与え、注目されています。

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