自民党の茂木幹事長の発言(日銀への注文)で円の買戻しが進む!

7月23日のドル円相場は円高方向に推移し156円前半で取引を終えました。

主な要因としては、自民党の茂木幹事長の発言があります。茂木幹事長は7月23日が日銀に対し、「段階的な利上げの検討も含めて、金融政策を正常化する方針をもっと明確に打ち出す必要がある」と発言しました。市場関係者はこの発言を政府与党幹部から日銀への注文と受け取り、円の買戻しが進みました。

また、日経平均株価が一時500円以上値下がり、アジア株も軒並み下落しました。これを受けて、キャリー取引の解消と見られる円買いが活発化しました

本日のドル円相場は前日の流れを受け、1ドル155円台で推移すると上値の重い展開になると予想されます。ただし、支持線を抜けた155.30~40円を下抜けた場合、一段の円高に進む可能性があります。ドル円相場は現在、1ドル115.7円台で推移しています。

なお、7月30日~31日には日銀金融政策決定会合が開催されます。市場参加者の多くは、現時点で政策金利の据え置きを予想しています。ブルームバーグの調査によると、追加利上げを行うと予想したのは29%で、前回調査では33%から下がりました。その理由に個人消費の低迷があります。なお、利上げ時期を9月会合が27%、10月会合が35%という結果になりました。7月会合では国債買い入れ減額の具体策が公表される可能性があります。日銀金融政策の修正観測が、リスク選好的な円売りを抑制する可能性があるとの見方が多くなっています

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