ドル円、160円目前!米金利高止まりで一段上昇か、為替介入は?

6月21日、東京市場でのドル・円相場は159円13銭から158円67銭へと下落しました。その後、欧米市場では158円68銭から159円84銭まで上昇し、159円80銭で取引が終了しました。

24日も160円を中心とした水準での推移が予想されています。為替介入への警戒感がある一方で、米国の長期金利が高止まりしていることから、ドルの一段の上昇が見込まれています。

6月21日に発表された米国の製造業およびサービス業のPMI速報値は、それぞれ51.7と55.1で、前月を上回る結果となりました。これにより、米国製造業の状況は比較的良好であるとされ、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げが年内に1回に留まる可能性が高まっています。インフレの緩和ペースは緩慢で、2%のインフレ目標達成は来年以降になると予想されています。ドル・円は160円の節目に再び近づいており、市場参加者の中には円安を阻止するための為替介入が行われることを警戒する声もあります。しかし、日米の金利差を考慮すると、ドルの買い・円の売りが大幅に減少するとは限らず、ドルは160円を超えてさらに上昇する可能性があります。

財務省での記者会見で神田真人財務官は24日、円相場が1ドル=159円台後半で推移していることに対し、為替介入はいつでも準備ができていると述べ、市場を牽制しました。神田財務官は、過度な為替変動は国民経済に悪影響を及ぼすとし、必要があれば適切に行動するとも述べました。また、特定の為替水準を目標にしていないこと、米国の為替報告書の影響はないと断言しました。

同日朝の円相場は1ドル=159円台後半と、前週末の夕方から下落して推移しています。米国の景気指標が好調であることがドル高を促進しており、4月29日に記録された34年ぶりの円安値更新に向けた動きが続いています。一方で、160円台が近づく中で、為曲介入への警戒感が強まっています。

24日の東京株式市場は小幅に反発する見込みです。円安が進行する中で、業績の期待が高まり、自動車や機械、素材などの円安恩恵業種に対する買いが増加すると予想されます。一方で、米国株市場での半導体関連株の売りが続いていることから、電機や精密機器の業種は軟調になる可能性があります。

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