米第1四半期GDP改定値発表!下方修正でドル売り進む

米国の第1四半期GDP改定値が5月31日に発表されました。結果は前年比1.3%増、速報値の1.6%増から下方修正されました。これは予想通りの数値です。前期比では3.4%増でした。なお、2022年第2四半期以来の低水準です。

個人消費は2.0%増、速報値は2.5%増から下方修正されました。なお、前四半期比3.3%増です。

第1四半期のPCE価格指数は前期比年率3.3%増、予想の3.4%増を下回りました。なお、前四半期比1.8%増です。食品とエネルギーを除いたPCEコア価格指数は前期比3.6%増、当初発表の3.7%増より軟調でしたが、前四半期比2.0%増でした。

これらの結果が予想を下回ったことで、米連邦準備理事会(FRB)が年末までに少なくとも1回は利下げを行うとの見方が強まった。その結果、ドルが売られ、ドル円相場が3営業日ぶりに下落しました。

また、ウィリアムズNY連銀総裁とボスティックアトランタ連銀総裁の発言も市場の注目を集め、ドル売りを加速させました。

ウィリアムズNY連銀総裁はエコノミック・クラブ・オブ・ニューヨークでの講演で、「この1年の経済動向から、金融政策が景気抑制的であり、われわれの目標達成を助けている十分な証拠が得られた」と述べました。

ボスティックアトランタ連銀総裁はアトランタでの会議で、「私の予想通りにインフレが鈍化し、労働市場がゆっくりと秩序だった形で軟化しつつも、安定成長の状態に戻れば、時期的には第4四半期が実際に利下げについて検討し、準備が整う可能性があると想定される」と述べました。

現在、ドル円相場は1ドル156.7円台で推移しています。

本日はFRBが物価目標として最も重視している4月PCEデフレーターの発表があります。結果によっては相場が大きく動く可能性があるので、発表前のエントリーは避けましょう。

免責事項
トレードの際は自身の投資経験、目標、財務状況、リスクを取る能力等について十分検討する必要があります。
本記事はあくまでも情報提供を目的としており、投資を推奨するものではありません。
また、本記事を参考して投資した結果被った損失について、弊社は一切の責任を負いかねます。

この記事をシェアする
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

WikiFXでは、テクニカル分析のやり方から、FX会社の安全性に関する情報まで『今日から役立つFXの情報』を幅広く発信しています。
そして私たちは、FX会社アフィリエイトを一切していません。
だからこそ、正しく・信頼性の高い情報を読者の皆様にお届けする自信があります。