12月リッチモンド連銀製造業指数と米長期金利低下でドル円急落

12月27日、ドル円はニューヨーク市場で急落しました。急落した背景には2つの理由があります。

  • 12月米リッチモンド連銀製造業指数の悪化
  • 米長期金利の低下

12月リッチモンド連銀製造業指数が発表されました。リッチモンド連銀製造業指数とは、リッチモンド連銀管轄地域(ヴァージニア州、ノースカロライナ州、サウスカロライナ州、メリーランド州)の製造業部門の景況感を表す指数です。この指数はリッチモンド連銀管轄地域の約100社製造業者から新規受注、在庫、出荷などの項目からなるアンケートを集計した結果で、今後6ヶ月間の事業予想が示されています。指数が0を上回れば業況が改善、0を下回るれば業況の悪化を示します。

昨日発表された12月リッチモンド連銀製造業指数は-11でした。前回11月の結果は-5、予想では-3と、4月来で最低の結果となりました。市場予想を大きく上回る悪い結果を受け、ドルが売られました。

また、27日の米債券市場では、来年に米経済が穏やかなリセッションに陥り、米連邦準備理事会(FRB)が利下げに転じるとの観測が強まり、債券が買われ、長期金利(10年物米国債利回り)が一時3.78%まで低下し、7月以来の水準となりました。そのため、日米の金利差縮小を意識した投資家による円買いとドル売りが加速しました。

さらに、現在はクリスマスの休暇シーズンであるため、市場参加者が少ない薄商いの状況です。薄商いで値動きが大きく動きやすいため、相場が一気に動いたと思われます。

現在、ドル円相場は141円台半ばで推移しています。

年末年始のこの時期は、ちょっとしたことで、相場が大きく動きやすいため、リスクが高いです。ですので、「休むも相場」という格言もある通りトレードは避け、相場の勉強をして、スキルを磨いては如何でしょうか?

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