FRBが地区連銀経済報告(ベージュブック)を公表!経済活動の減速、インフレは緩やかに

米連邦準備制度理事会(FRB)は11月29日、地区連銀経済報告(ベージュブック)を公表しました。ベージュブックによると、米国の経済活動はここ数週間で減速ています。主な原因として、消費者が裁量的支出を控えが挙げられています。

ベージュブックによると、労働需要については、引き続き軟化し、全体的な雇用は横ばいまたは若干の増加となっています。労働市場は多くの地区でスキルのある労働者が不足し逼迫しており、賃金は控えめから緩やかな伸びだったとのことです。

信用状況については、「消費者信用は健全に推移しているものの、一部の銀行では消費者の返済延滞が若干増加している」と報告があります。返済遅延の背景に、高水準の政策金利による、住宅購入、自動車購入、クレジットカードでの借り入れコストが増加していることがあります。

インフレについては、高止まりしているものの、上昇傾向は全国的に緩やかになっています。また、ほとんどの地区では来年も緩やかなインフレが続くと予想しています。なお、インフレ率の鈍化傾向を示しているため、多くの投資は12月の連邦公開市場委員会(FOMC)では金利が据え置かれると予想しています。また、米地区連銀総裁のクリーブランド連銀メスター総裁、アトランタ連銀ボスティック総裁、リッチモンド連銀バーキン総裁の3人は金利据え置きを示唆する発言をしています。

ベージュブックの報告を受け、ドル売りが再開されました。ドル円は現在、147円前後で推移しています。

本日(11月30日)、個人消費支出(PCE)が発表されます。PCEはFRBが注目するインフレ指標です。なお、PCEは減速して2021年初頭以来の低い伸び(年率)になると、投資家は予想しています。

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