メキシコペソの今後の見通しは?スワップで稼ぐコツを解説

メキシコペソと他のスワップポイントに向いている通貨ペアの比較を知りたい!

メキシコペソ/円の今後の見通しは?

疑問にお応えし、この記事では、メキシコペソの特徴や見通し、他のスワップポイントに向いている通貨ペアとの比較について解説しています。

メキシコペソ/円は、スワップポイントに向いていると言われている新興国通貨ペアの中でも、最も安定した通貨ペアと言われています。

価格も右肩上がりなので、スワップポイント投資に対して追い風ですし、スワップポイント自体も、2022年あたりから南アフリカランド/円を超えつつあります。

メキシコがアメリカ経済に依存している新興国ということで、将来性のある国として投資家から注目も集めているのです。

果たしてメキシコペソ/円の好調は続くのか?今後の見通しや他のスワップポイントに向いている通貨ペアについても解説していきます。

目次

メキシコペソの特徴

メキシコペソ/円の今後の見通しを考える前に、メキシコペソ/円の特徴を把握しておく必要があります。大まかなメキシコペソ/円に関する前情報がないと分析も行えないからです。

以下の項目からメキシコペソ/円の特徴について詳しく解説していきます。

スワップポイントに向いている新興国通貨ペアの内の1つ

スワップポイントを行うなら新興国通貨を選択したほうが良いということはよく言われてる話です。

メキシコペソは、新興国通貨の1つであり3つある新興国通貨の中でも経済的に安定していると考えられています。

新興国通貨でスワップポイント運用する場合、注意すべきは急落によるロスカットです。実際にメキシコは世界10位の産油国であり、原油の価格変動が起こると経済が安定しないという印象がありますが、アメリカ経済と密接な関係があり、アメリカ経済が良ければメキシコペソの投資も成功します。

例えば、メキシコはアメリカと比べて人件費が安く、アメリカ企業を誘発して雇用を生み出せています。

中でも、自動車産業はメキシコの代表的な産業となっており、アメリカへ輸出も行っているほどです。

リーマンショックのようなアメリカ経済が大打撃を受けた時は、メキシコペソも急落しました。

2006年から2008年前半のメキシコペソ/円は10~11円程度の相場でしたが、2008年9月にリーマンショックが発生すると、3ヶ月で一気に6円台まで急落し、多くのスワップポイントを運用していたトレーダーが大損しています。

現在のメキシコペソ/円の相場はかなり安定して右肩上がりになっており、メキシコの金利も11%を超えた非常に高いものとなっているため、スワップポイントの投資先として有望視されています。

3つの新興国通貨ペアの中で考えると、格付け機関からも良い評価をもらっていることも好印象だと言えるでしょう。

S&Pグローバル・レーティングのメキシコペソの格付けは「BBB」ランクであり、投資適格級となっています。

投資適格級とは機関投資家の投資基準を満たしている格付けのことです。

他の新興国通貨の南アフリカランドとトルコリラを含んだ通貨の格付けは以下の通りです。

通貨格付け
メキシコペソBBB
トルコリラB
南アフリカランドBB-
米ドルAA+
豪ドルAAA
日本円A+
2023年7月地点

アメリカの政治・経済の影響を受けやすい

メキシコはアメリカの隣国に位置する中南米の国です。隣国に位置しているだけあってアメリカの経済に大きく依存しています。

メキシコの輸出全体の8割がアメリカに向けて行われており、輸入の半分がアメリカからのものとなっています。

メキシコの移民問題や経済問題の摩擦でアメリカの関係が悪化すると、メキシコペソが売られて、メキシコペソ/円のレートも下がる傾向があります。

スワップポイント投資なのだから、レートが下がっても問題なのではないかと思う人もいるかもしれませんが、ロスカットされるという重大な問題が発生するのです。

十分な証拠金を用意したとしても、余力があるに越したことはありません。また、為替差益を同時に手にいれられるのは一石二鳥になります。

個人的な意見としては、スワップポイント投資と言えども、安いところからで買って高いところで売るに越したことはないと考えています。

特にスワップポイント投資は、新興国通貨ペアとはいえ両国の金利によって発生する以上安定する投資方法ではありません。

メキシコペソ/円のスワップポイント投資をしていても、放置するのは危険で何か情報が出るたびに取引量を制限したりする必要も出てくるでしょう。

特に、アメリカ大統領の発言はメキシコの経済に大きな影響を与えます。

2016年に移民に対して排他的な発言を繰り返していたドナルド・トランプ氏が大統領になった時は、メキシコペソは10%以上暴落してしまったのです。

特に、メキシコ国境に壁を建設すると発言したドナルド・トランプ氏の発言は注目を集めていました。

このように、メキシコペソの動向とアメリカの政治・経済との動向は切っても切り離せない関係にあるのです。

資源安に直面すると経済面に大きなダメージが起こる

メキシコは原油輸出に大きく依存している国なので、資源安に直面するとメキシコペソも下落する可能性が高いです。

と言ってもメキシコは原油だけに依存しているのではなく、石油や天然ガスも多く産出され、銀の算出に関しては世界でもトップクラスの産出量を誇っています。

農業と水産業も発達しており、他の新興国に比べてみても経済的に豊かと言えます。

メキシコの名目GDPは中南米で2位、世界でも16位なので、資源安に直面したとしてもある程度の優位性はあるのです。

なので、資源安がメキシコの経済面に直結するわけではありませんが、チャートを見てみると原油価格とメキシコペソ/円のレートは連動しているので一定の関連性はあると言えるでしょう。

実際にメキシコペソ/円と原油を比較したチャートが以下の画像のものとなります。

参考サイト TradingView

上記のチャートを見ると原油が上昇しているときはメキシコペソ/円も上昇し、原油が下降しているときはメキシコペソ/円も下降していることが分かります。

原油の価格幅ほど大幅にメキシコペソ/円が連動してるわけではありませんが、ある程度の関連性はあると考えて良いでしょう。

インフレ抑制のために金利が高い

メキシコの金利は2024年4月時点で11%を超えています。メキシコペソのスワップポイント運用する場合、クロス円が考えられますが、一方で日本の金利は0.01%程度です。

このように、取引する両国の金利差が大きければ大きいほどスワップポイントも高くなりやすいです。

メキシコが金利を上げている理由は、インフレ抑制のためと言われておりますが、ではなぜ金利を上げるとインフレが抑制されるのでしょうか?

そんなことを知ることが、メキシコペソ/円のスワップポイント投資とどう関係があるのだろうと思うかもしれませんが、大いに関係はあります。

なぜかというと、こういった情報が売買判断の材料となるからです。

金利を上げるということは、銀行からお金を借りた時の利息が増えるということです。一方で銀行にお金を預けた場合の利息も増えます。

つまり、お金の流動性を低下させることで物価を抑えるというのが高い金利を維持する目的です。

投資家は資金を銀行貯蓄に回し、投資に回しませんし、消費者もお金を預けているだけでお金が増えるので、貯金する傾向が強くなります。

ではなぜ物価を抑えたいのかと言いますと、家計の圧迫につながるからです。国民に十分な収入が追い付いていないのに物価だけ上がってしまうと困ることになります。

そのため、メキシコが金利を下げるタイミングは、メキシコ国民の収入が十分に上がってきたときと考えることもできるでしょう。

一般的に投資家は金利が高い国の通貨に投資することを好むので、メキシコペソが高金利であればお金が集まり、日本が低金利であれば日本円は売られるという状況になります。

この状況が続く限りは、メキシコペソ/円のスワップポイント取引は安泰であるということです。

メキシコペソと他通貨ペアとのスワップポイントの比較

メキシコペソは新興国通貨と言われて、スワップポイントに適した通貨だと言われています。メキシコペソ以外には南アフリカランドとトルコリラが存在し、どちらもメキシコペソと比較して大きな特徴が存在します。

更に、2024年4月現在、米ドルもスワップポイントの投資対象として優れた状況です。

以下の項目から、メキシコペソと他のスワップポイントが高い通貨ペアの比較について解説していきます。

南アフリカランド/円のスワップポイントとの比較

メキシコペソ/円のスワップポイントは南アフリカランド/円のスワップポイントよりも現在は高い傾向があります。

しかし、コロナショックが直撃した2022年代のスワップポイントを比較すると、南アフリカランド/円の圧勝で、業者によっては10倍近いこともありました。

何が違うのかというと、両国ともに資源大国でありながら資源となっている物資が異なります。

メキシコペソ/円の場合は原油の産出量が多いので、コロナショックのような交通機関が制限されてしまう事態に陥ると、たちまち価値が下落してしまいます。

一方で、南アフリカランド/円は金やプラチナ、ダイヤモンドなどの鉱物資源が豊富なので、いつの時代でも安定しており一定の需要があるのです。

メキシコペソはアメリカ経済に連動性がありますが、南アフリカランドの場合は中国に連動性があります。

中国経済に問題が生じた場合、南アフリカランドが売られる傾向が強まります。

10年単位でスワップポイントを比較すると、業者にもよりますが、2022年以降は南アフリカランドの方が若干高く、2023年以降はメキシコペソの方が大幅に高くなっています。

メキシコペソ/円と南アフリカランド/円のスワップポイントの推移の比較

※スワップポイントが高い銘柄を赤字で表示

年代銘柄名1年間の合計(10万通貨)
2024年メキシコペソ/円23,488
南アフリカランド/円15,510
2023年メキシコペソ/円89,862
南アフリカランド/円59,392
2022年メキシコペソ/円11,868
南アフリカランド/円39,487
2021年メキシコペソ/円23,716
南アフリカランド/円30,044
2020年メキシコペソ/円25,320
南アフリカランド/円29,501
2019年メキシコペソ/円43,667
南アフリカランド/円50,162
2018年メキシコペソ/円42,665
南アフリカランド/円56,971
2017年メキシコペソ/円8,159
南アフリカランド/円60,386
参考サイト くりっく365

トルコリラ/円のスワップポイントとの比較

トルコリラ/円は業者によってはメキシコペソ/円よりもスワップポイント高かったり低かったりと安定しない通貨ペアです。

中には取り扱っていない業者も存在します。

例えば高いところですと、1万通貨単位の取引でIG証券は、トルコリラ/円が58.14円でメキシコペソ/円が25.83円です。

低い例でいうと、FXダイレクトプラスの場合は、トルコリラ/円が3円でメキシコペソ/円が25.41円となっています。メキシコペソ/円も低い場合は15円だったりと業者によってばらつきがあるのですが、トルコリラ/円は新興国通貨ペアの中でも最も業者によるスワップポイントの変動が激しいです。

トルコリラ/円とメキシコペソ/円との大きな違いは、トルコリラ/円は下落していて、メキシコペソ/円は上昇しているという点です。

下記のチャートはメキシコペソ/円とトルコリラ/円を比較したチャートとなります。

参考サイト TradingView

比較するとトルコリラ/円は人気がなく投資をする価値がないように思えますが、テクニカル分析的に考えるとそうでもありません。

下落が止まって上昇するタイミングでトルコリラ/円を買う根拠は十分にあります。とはいえトルコリラ/円は15年も下落が続いているので、ジャストタイミングで投資を行うのはなかなか難しいかもしれません。

トルコは他の新興国と比べると、経済破綻のリスクが高いと言われており、危険度が高い通貨となっています。世界的格付け会社S&Pグローバル・レーティングの格付けでもメキシコペソが「BBB」ランクなのに対して、トルコリラは「B」ランクとなっており大変低いです。

業者によっては破格のスワップポイントを獲得できる通貨ペアではありますが、メキシコペソと比べるとリスクは高いと考えるべきでしょう。

米ドル/円のスワップポイントとの比較

2024年4月現在、新興国通貨ペア並みに米ドル/円のスワップポイントが高くなっています。米ドル/円はスワップポイントというよりもトレードに使われることが多い通貨ペアなため流動性がとても高いです。

例えば、2024年4月5日の変動pipsで比べますと、米ドル/円が253pips変動したのに対して、メキシコペソ/円は21pipsほどしか変動していません。

約10倍の差があると言えます。そのため、米ドル/円とメキシコペソ/円のスワップポイントを比べる場合は、米ドル/円を1万通貨、メキシコペソ/円を10万通貨で比較することが多いです。

その計算で比較すると、米ドル/円はどの業者においてもメキシコペソ/円のスワップポイントに及ばないながらも、近い数値を出しているのです。

以下の表は業者ごとの米ドル/円とメキシコペソ/円の2024年3月1日から2024年4月1日までの平均を割り出した値となっているので参考にしてください。

FX業者ごとのメキシコペソ/円と米ドル/円の比較スワップポイント一覧

※メキシコペソ/円は10万通貨、米ドル/円は1万通貨で計算

※高いスワップポイントを赤字で表示

FX業者名メキシコペソ/円のスワップポイント米ドル/円のスワップポイント
アイネット証券283.1円240.45円
LIGHTFX(トレイダーズ証券)263.9円239.48円
FXネオ(GMOクリック証券)276.5円238.9円
ゴールデンウェイ・ジャパン251.4円233.38円
楽天証券244.5円233.34円
みんなのFX(トレイダーズ証券)252円233.17円
外貨EX(GMO外貨)255.5円231.97円
外貨ネクストネオ(外貨どっとコム)250.7円230.83円
FXダイレクトプラス(セントラル短資FX)254.1円230円
FXブロードネット取り扱いなし229.69円
LINEFX(LINE証券)245.5円228.76円
FXPLUS(マネックス証券)245.9円225.34円
松井証券(MATSUIFX)247.6円221.93円
トライオートFX(インヴァスト証券)272.4円221.38円
IG証券258.3円214.31円
マネースクエアFX(マネースクエア)200円209.1円
auカブコムFX(au
カブコム証券)
252.4円208.72円
サクソバンク証券224.4円176.48円
MATRIX TRADER(JFX)270円170円
LION FX(ヒロセ通商)252.4円170円
外貨オンラインFX(外為オンライン)100円170円
岡三アクティブFX(岡三証券)取り扱いなし170円
ひまわり証券取り扱いなし170円
フィリップMT5(フィリップ証券)167.7円142.17円
マネーパートナーズ21.7円101.66円

表を見ると分かるように、殆どのFX業者がメキシコペソ/円のスワップポイントが高いです。しかし、メキシコペソ/円はマイナーな通貨ペアなので扱っていない業者も存在します。

米ドル/円はメジャーな通貨ペアなので、全てのFX業者で扱っている安心感があります。

米ドル/円は意外にスワップポイントが高いと思ったかもしれませんが、歴史的に見るとここまでスワップポイントが高いのは今だけです。

今だけ限定で、メキシコペソ/円に迫る高スワップポイントの通貨ペアだと言えます。

ではなぜ今だけ限定で米ドル/円のスワップポイントが高いのかと言いますと、アメリカの金利が高いからです。アメリカが金利を上げる理由は、メキシコと同じでインフレ対策です。

インフレが起こっている理由は、コロナウィルスによる景気減退から実体経済が回復していることと、ロシアのウクライナ進行が影響していると言われています。

インフレが落ち着くまでは、米ドル/円のスワップポイントは高いままだと言えるでしょう。

メキシコペソ/円と米ドル/円の違いとしては、流動性の違いもあります。米ドル/円の方は流通量が多いので、買ったり売ったりするのに向いています。

デイトレードなどとスワップポイント投資を併用したい場合は、米ドル/円も選択肢に入るでしょう。

メキシコペソ/円の今後の見通し

メキシコペソ/円の今後の見通しですが、投資の価値はあると判断しています。確かに現在原油価格は高騰しきっており、チャートも上昇しきっていて、とても投資チャンスとは思えないという意見も分かります。

しかし、メキシコの将来性を計算に入れると、まだまだメキシコペソ/円は投資しても良い銘柄と考えることができるのです。

メキシコペソ/円の今後の見通しについて以下の項目から解説していきます。

インフレがピークアウトを迎えたという見方が強く利下げの方向が強い

上述した通り、スワップポイントは両国の金利差によって決定されます。日本の低金利が続くという見方はある程度強いので、円の方に問題はありませんが、メキシコペソの高金利が続くかどうかは意見が分かれるところです。

2023年5月にインフレがピークアウトを迎えたため、利上げを停止し、政策金利を11.25%で据え置かれました。

その後、2024年3月21日に金利を11.25%から11.00%に引き下げています。

しかし、現在でも十分な高金利と言えるでしょう。

今後の金利の見通しですが、インフレが鈍化したといっても、再加熱する可能性が高いと考えられます。

理由としては以下の2つが考えられるでしょう。

メキシコのインフレが過熱する2つの要因
  • 中東情勢が不透明であるため
  • 異常気象による食料品やエネルギーの輸出制限を受けている

中東情勢の抗争が激化すればリスク警戒の動きが生じ、原油高が進む可能性が高くなります。

現在でも十分な原油高なのですが、これ以上上がる可能性もあるということです。

また異常気象を理由に食料品やエネルギーの輸出制限を受けているので、今後インフレが再加熱する可能性は高いです。

そのため、利上げは行われませんが暫くの間は、金利は据え置きになるでしょう。情勢が落ち着いてきた後に、利下げが行われる可能性が高いです。

アメリカ経済にネガティブな材料があるが長期目線で見れば買う価値はある

アメリカ経済のネガティブな材料があるため、短期的に言うとメキシコペソ/円のチャートが右肩上がりしていくとは考えにくいです。チャートを見ても現在の価格も十分に上がり切った状態と言えます。

ネガティブな材料というのは、アメリカ経済を牽引してきた有名企業の頭文字をとったGAFA(Google・Apple・Facebook・Amazon)が1万人規模の大規模なレイオフを行っているという情報です。

例えば、Twitter社を買収したイーロン・マスク氏は、従業員を半数以上レイオフ(整理解雇)したということが話題にもなっています。

GAFAの大規模のレイオフの動きは、今後のアメリカ経済の衰退への強い警戒心の表れと言ってよいでしょう。

そうなると、アメリカ経済に連動するメキシコ経済の動きも鈍化していき、メキシコペソが売られる可能性もあります。

ただし、アメリカの平均年齢38.5歳と比べて、メキシコの平均年齢は29歳と人口ボーナスの恩恵を強く受けるため、長期的に考えればアメリカ経済からメキシコ経済が独立していく可能性もあります。

もし、10年先を見据えてスワップ投資を行う場合は、メキシコペソ/円のチャートがある程度下落したとしても、新たにポジションを保有する価値は高いです。

新たに保有するとしたら次の下落タイミングで保有したいところですが、タイミングとしては、原油価格の下落タイミングで購入するということが考えられます。

原油価格は現在十分に高騰している状態なので、下落する要素もあるからです。

コロナウィルスにより打撃を受けたが現在は回復中

新型コロナウィルスと言えば、原油の空前の大暴落、史上初のマイナス価格になってしまったことが記憶に新しいです。

マイナス価格というのはどういうことかというと、売り手が買い手にお金を払って引き取ってもらうという形になります。

つまり、ごみをお金を払って引き取ってもらっているのと同じです。なぜこんなことになってしまったのかと言えば、交通機関が軒並み停止したためです。

メキシコの経済も原油に依存しているため、打撃を受けましたが、現在は回復しており逆にウクライナ情勢等が原因となって原油は高騰しきっています。

原油はこのように急落からいきなり急騰する歴史があるので、原油のチャートに連動するメキシコペソ/円の投資チャンスは高いです。

メキシコの今後の金利の見通し

メキシコの今後の金利の見通しについてですが、高金利が維持される可能性は非常に高いです。

また、金利が低下したとしても日本並みの金利になる可能性は少ないでしょう。

下記のチャートはメキシコの金利の推移です。

参考サイト 外為どっとコム

メキシコの金利の推移を見て分かるように、常に高金利を維持していることが分かります。それではなぜメキシコの金利がこれほどまでに高いままなのかと言いますと、インフレを抑えるためです。

メキシコがインフレが起こる理由は、原油の高騰にあります。原油の高騰が続く限りメキシコは高金利になりやすく、メキシコペソの投資需要も高まると考えられます。

日本の今後の見通し

スワップポイントは両国の金利差によって発生します。そのためメキシコだけではなく日本の情勢にも目を向ける必要があるのです。

そもそもなぜ、メキシコペソのスワップポイントの投資先がメキシコペソ/円なのかといいますと、FXで取引できる通貨の中で日本円が最も低金利だからです。

スワップポイントを行う投資家としては、日本が低金利であるということは有利だと言えます。しかし、日本に住む国民としては低金利が円安の影響にもなっているので、冗談じゃないと考えるかもしれません。

しかし、投資とは資産を守るために行うものです。円貯蓄一辺倒ではなく、他の金融資産に目を向ければ、逆境もチャンスに変えられます。

今後の日本の金利については、低金利が続くという見方が強いです。なぜかというと、日本は世界2位の借金を背負っており、金利を上げるとその借金の利息の額も高くなるからと言われています。

ではその借金の額は減らせないのかについてですが、減らすことは可能です。なぜなら日本の借金というのは、国債のことだからです。

日本政府には日本円を発行する能力があるので、いくら借金があったとしてもお金を刷れば返すことができます。

ではなぜお金を刷らないのかというと、インフレを警戒しているからです。そのため、やはり低金利政策が続く可能性は高いと考えられるでしょう。

低金利政策が続くということは、スワップポイントを運用するトレーダーにとっては都合の良い状況だということです。

メキシコの今後のチャートの見通し

投資には、噂で買って事実で売るという格言があります。そのくらい事実は売り時にとって重要な要素となりえるのです。

致命的なネガティブ材料が出てしまった場合は、今が好調でも取引をやめるか取引量を減らす判断をしたほうが良いでしょう。

逆に買い増したい場合は、噂で買う、つまりチャートを見てテクニカル分析を用いて買うという方法も有効です。

相場の分析には政治・経済を分析するファンダメンタルズ分析と相場を分析するテクニカル分析があります。

ファンダメンタルズ分析については、上述してきたので、上記した内容のニュースを目にした場合は、メキシコペソ/円の取引量を減らしましょう。

例えば、アメリカ大統領の発言には気を付ける必要があります。メキシコに壁をつくると言っていたドナルド・トランプ氏が再選するという噂があるからです。

この噂が現実化した場合、少なからずメキシコペソ/円のチャートに影響があると考えられます。

しかし、実のところテクニカル分析的には、ファンダメンタルズ要因で下落した相場というのは逆にチャンスです。

投資の格言で「安い時に買い、高い時に売れ」という言葉があります。テクニカル分析で何を分析するのかというと買い時であり、買い時とは「安い時」を探すということです。

実際に、メキシコペソ/円のチャートを見て分析していきます。

参考サイト MINKABU

チャートを見ると右肩上がりで上昇しており、多くの投資家が円を売ってメキシコペソを買っていることが分かります。

テクニカル分析的に言えば、現在の価格はエリオット波動の五波目であり、買い時であるとは言えません。

参考サイト MINKABU

こういった価格の一方的な上昇や下降は相場では長く続かないと考えることが基本です。

また、全体的にチャートを見ても、ここ10年の間でメキシコペソ/円の価格は最大ものとなっています。

これは投資でいうところの「安いところで買って、高いところで売る」鉄則が実行できないということです。

しかし、メキシコの今後の台頭と日本の衰退を考えれば、手を出してはいけない場面ではありません。

とはいえ、最も賢い投資方法としては、急落後に買うことが一番でしょう。ただし、急落がいつ起こるかまでは予測できません。

リーマンショックやコロナショックのような出来事が起これば、メキシコペソ/円の価格が下落するので、その時に少しずつ買い始めても良いでしょう。

過去の例でいうと、2020年の3月にメキシコペソ/円のチャートが急落したので、そのあたりから買うという方法でもよかったです。

参考サイト MINKABU

買うのをやめるタイミングですが、2022年の3月あたりで、急落前の元値に戻っているのでそのタイミングで買うのをやめる人は多いです。

結果的に急上昇しているタイミングでもあるのですが、FX取引というのはセオリーの裏を読む勢力というのが必ずいて、売る人が多ければ多いほど逆に買い手が有利になるというゲームでもあります。

テクニカル分析で判断できることは、買い手の売り手が競う価格です。それをレジサポラインと呼んだりもします。2020年3月に下落した価格はチャートを見ている投資家の全員が注目しているポイントであり、買いと売りが互いに競い合うポイントでもあります。

参考サイト MINKABU

下落したタイミングで買うというのが正解ですが、いつ下落するか分かりませんし、すぐにメキシコペソ/円を買いたいという人もいると思います。

その場合は、20の移動平均線を参考にしてみるというのも一つの手です。上述したMINKABUのチャートでいうと赤色のラインが20の移動平均線に当たります。

20というのは、20本のローソク足という意味で、移動平均線というのは過去20本のローソク足の平均値という意味です。これによって何が分かるのかというと、過去20本、上記の画像でいえば月足なので20ヶ月の平均値より現在が高いか低いかが分かります。

チャートを見てみると、2024年4月現在の価格は20の移動平均線よりだいぶ上に位置しており、買われすぎているということが分かります。

買われすぎている場合売られるというのが相場の定番ではありますが、今回のチャートはスワップポイント投資が前提なメキシコペソ/円のチャートです。

買ったら買いっぱなしである人が多いことを考えると、単純に人気度と考えることもできるでしょう。つまり、メキシコペソ/円を買ってる人が現在はかなり多いということです。

この20の移動平均線に近づいてきたら「買う」という選択肢はテクニカル分析的には理にかなっています。というのは、この20の移動平均線は既に一度効いているからです。

参考サイト MINKABU

つまり、再び反発する可能性が高いとテクニカル分析的には考えます。なので、ラインタッチで買い、その後下落するようならば、資産を分散して少しずつ買っていきます。

その後すぐに上昇してしまった場合は、次に買い増しのチャンスを待つか他の銘柄に投資をするというように考えるのがテクニカル分析的な手法です。

ただし、この方法で考えると恐らく次の購入タイミングは1年後の2025年年代になります。なぜそんなことが分かるのかというと、チャートの時間間隔を見ると、大体そのあたりで下降するだろうと予想できるからです。

テクニカル分析は絶対ではありませんが、多くの投資家が利用する以上、ある程度は相場がその通りに動きやすいことは確かです。

いや、でもそこまで待ちたくないという場合は、もう少し短い時間足で分析する必要がありますが、スワップポイント投資は長期投資が前提の投資なので、できるだけ長い足で分析することがおすすめとなります。

もし、どうしてもすぐに投資したいと考える場合は、他の銘柄に対する知識を身に付けて、複数の銘柄で売買タイミングを待つほうが効率が良いです。

ネガティブな情報に注意しつつメキシコペソのスワップポイント投資を行おう!

「メキシコペソと他のスワップポイントに向いている通貨ペアの比較を知りたい!」「メキシコペソ/円の今後の見通しは?」ご要望にお応えし、記事では、メキシコペソの特徴や見通し、他のスワップポイントに向いている通貨ペアとの比較について解説してきました。

メキシコペソ/円の今後の見通しや他通貨ペアとの比較を行うためには、メキシコペソという通貨の特徴を把握しておく必要があります。

メキシコペソ/円は新興国通貨ペアと言われる高スワップポイントが付与される通貨ペアです。

アメリカの政治・経済に対する依存度が高く、原油の価格にも強い関連性があります。

他の新興国通貨ペアとの違いとしては、安定性の高さです。経済的に他の新興国よりも安定していると考えられています。

トルコリラ/円はFX業者によってはメキシコペソ/円よりもはるかに高いスワップポイントが付与されますが、右肩下がりで投資ができる状況ではありません。

上がり切ってしまっているとはいえ、メキシコペソ/円の方が下がってきたときに買いやすいです。

南アフリカランド/円に関しては、2022年以前はメキシコペソ/円よりもスワップポイントが高かったのですが、2022年以降はメキシコペソ/円の方がスワップポイントが高いです。

2023年あたりから、米ドル/円もスワップポイント投資の候補として挙がってきてはいますが、メキシコペソ/円よりは付与額が少ないことが多いです。

メキシコペソ/円の見通しですが、アメリカのドナルド・トランプ氏の再選の噂などネガティブが要素があり、一時的な下落は考えられるものの長期的に見れば上昇すると考えられます。

理由としては、メキシコの経済的な地盤の強さです。メキシコは決して資源だけの国だけではなく、自動車を中心とした工業も発展しています。

メキシコペソ/円の買い時についてですが、来年の下落したタイミングで少しずつ買うことをおすすめします。

今すぐ買うのはおすすめしません。どうしても今すぐ投資したい場合は他の銘柄の知識を身に付けて、投資のチャンスを伺うことをおすすめします。

メキシコペソ/円のスワップポイント投資を始めた後も、ネガティブな材料には注意しましょう。

特に、アメリカ大統領の動向と原油の価格には要注意です。ネガティブな情報に注意しつつメキシコペソのスワップポイント投資を行いましょう。

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