FXのスワップポイントで月10万は余裕!必要資金や手法を解説

月10万円稼げるスワップポイントの通貨ペアは?

必要資金も知りたい!

疑問にお応えし、この記事では、月10万稼げるスワップポイントの通貨ペアや必要資金について解説しています。

スワップポイントで月10万円を稼ぐためには、新興国通貨ペアであるメキシコペソ/円、南アフリカランド/円、トルコリラ/円の運用がおすすめです。

現在は、メジャー通貨の金利も上昇しているので、米ドル/円、ポンド/円、ユーロ/円などの通貨のスワップポイントも高くなっているので、これらも通貨ペアも併用して投資したいところです。

今最もスワップポイントが高い1つの通貨ペアだけに投資してはダメなのか?と思うかもしれませんがおすすめできません。

なぜなら、スワップポイントは両国の金利差によって発生し、変動するからです。月10万円を安定して稼ぐ場合は、必ず分散投資を行って、ポートフォリオを組む必要があります。

この記事では、スワップポイントで月10万円稼げる手法や戦略、資金管理について解説していきます。

目次

スワップポイントで月10万稼ぐ事は可能か?

スワップポイント投資で月10万円稼ぐ事は可能ですが、よくある間違いとして1つの銘柄だけに集中投資すれば月10万円が達成されるというわけではないです。

なぜかというと、スワップポイントというのは、一定の金額が付与されるわけではなく、付与額が時期によってばらばらだからです。

これを防ぐためには、複数の銘柄でポートフォリオを組み、リバランスして資産管理することが重要となります。

また、今は月10万円稼げても、基本的に経済はゆっくりとインフレしていくため、20年後にはお金の価値は半分になると言われています。

そのため、余剰資金は再投資に回し複利の力で資産額を増やしていかなければなりません。そして、月10万円相当の収益を生み出すためには、時間の経過とともに11万、12万といったように収益を上げる必要があります。

さらに詳しく、以下の項目からスワップポイントで月10万円を稼ぐ方法について解説していきます。

クロス円で金利が大きい通貨ペアの運用が理想

スワップポイントはクロス円が理想です。なぜクロス円が理想なのかというと、円の金利が低いからです。スワップポイントは両国の僅差によって決定されるので、金利が大きい通貨と円との通貨ペアを利用することになります。

具体的には、新興国通貨ペアである以下の3つの通貨ペアです。

スワップポイントが大きい新興国通貨ペア
  • メキシコペソ/円
  • 南アフリカランド/円
  • トルコリラ/円

上記の3つの通貨ペアに加えて、2024年4月現在ならば、米ドル/円もスワップポイント投資の候補に挙がるでしょう。現在の米国の金利は非常に近く、業者によりますがスワップポイントは新興国通貨ペアに迫るくらい高くなっています。

後は単純にスワップ付与額を上から順に検討するとして、候補に挙がる通貨ペアは、ポンド/円やユーロ/円、カナダドル/円も候補に挙がるでしょう。この辺は業者によって異なるので、利用している業者のスワップポイント一覧表を利用しましょう。

海外FX業者より国内FX業者がおすすめ

海外FX業者の方がボーナスで証拠金を増やせるし、ゼロカットで資金が保証されると考えられがちですが、実際には海外FX業者のサービスは国内FXより劣ります。

なぜかというと、日本が世界で唯一信託法がある国だからです。日本のFX業者は信託法で守られているので、破産しても出金拒否することがありません。

海外FX業者は、業者が信託法を採用しているところはありますが、基本的には信託法ではないので出金拒否を多発します。いくら表面上サービスがいいように見えても、経営が傾いたら出金拒否を行うような業者に、長期投資であるスワップポイント投資を行うのはおすすめできません。

資産の保証があるというのは何よりも勝る優良なサービスです。スワップポイント投資を行うなら日本のFX業者を利用する以外考えられません。

最近でも海外FXの最大手であるGEMFOREXが2023年5月31日にサービスを停止しています。預けていたお金が帰ってこなかったという利用者もたくさん出ているのです。

どんな業者だって10年持たず破産することが9割以上なのだということを考えれば、誰がどれだけ海外FX業者でも安全な業者があるといったって、信頼できるものではないのです。

また、海外FXの特徴であるハイレバレッジもスワップポイント投資には不要なので、役に立ちません。

国内FX業者を利用する場合は出金システムに注意する

月10万円をスワップポイントで稼ぐといっても、業者の出金システムによってはそもそもお金を出金できないことがあります。

スワップポイントの出金システムは以下の3つが存在します。

国内FX業者のスワップポイントの3つの出金システム
  • 出金できない
  • 出金できる
  • 申請すれば出金できる

上記のシステムを見てみると、出金できない業者に何の意味があるのだろうかと思うかもしれませんが、重要な価値があります。

出金できないというのは、要するにスワップポイントが口座に反映されないということです。つまり、スワップポイントが発生しても税金が発生しません。

スワップポイントをそのまま証拠金維持率に使ってもいいですし、再投資してもよいです。再投資すれば複利の力で、とてつもない財産を築くこともできます。

いわば、インデックスファンドと同じで自動的に再投資されるから税金を無視して複利の力を十分に発揮できるというわけです。

そして、長く収益を生み出していくためには、必ず複利の力を使わなければなりません。投資で生み出したお金をあればあるだけ使ってしまうと、いわば金の卵を産む鶏を絞め殺してしまうようなものとなります。

金の卵を産む鶏はなるべく長く活用するのが賢い投資と言えるでしょう。

一方でスワップポイントを出金できるシステムの場合ならば、確かに月10万円の出金は可能ですが、20.315%の税金が発生する点は注意が必要です。

つまり、実際には税金分を考慮すると、月10万円稼ごうと思えば12万315円必要ということになります。

出金システムに関しては一長一短ですが、月10万円ほしいと考える場合は、必ず出金できるシステムのFX業者を選びましょう。

申請して初めて出金可能なFX業者の場合は、普段は口座にスワップポイントに反映されず、申請すれば反映されるという前述した2つのシステムのいいとこどりです。

手動の手間はありますが、余分な資金は再投資に回したいし、税金が発生するのは無駄だと思う場合は、こちらのFX業者を選択すると良いでしょう。

おすすめは申請タイプです。なぜかというと、もし、10万円引き出しても、余ったお金は税金をかけずに再投資に回せるからです。

基本的に、経済はインフレするので、お金の価値は20年たてば半分になります。なので、現状維持で毎月10万円引き出しても、20年後にそのお金の価値は5万円になってしまうので、複利を使わないと資産の価値が追い付かない計算になります。

そのため、安定して月10万円の価値を引き出していくためには、複利の力を使って投資額を増やしていくことも必要です。

スワップポイントを出金できるシステムに対応している業者の一覧表を用意したので参考にしていただけると嬉しいです。

スワップポイントを出金可能なFX業者一覧表
FX業者名申請が自動か
ヒロセ通商申請
外為どっとコム申請
みんなのFX申請
LIGHTFX申請
パートナーズFXnano申請
JFX株式会社申請
MATUIFX申請
マネースクエア申請
トライオートFX申請
IG証券自動
GMOクリック証券自動
サクソバンク証券自動
アイネット証券自動
外為オンライン自動

スワップポイントは変動するので長期的に運用するならば分散投資は必須になる

スワップポイントは両国の金利差によって発生すると上述しました。金利というのは時代ごとに大きく変化し、スワップポイントも変動も大きいです。

例えば、米国は現在は金利が高いのですが、低金利の時代も長いです。

参考サイト SBI証券

上記の画像を見ると、米国の金利はここ10年で倍増していることが分かります。ちょうどコロナ終わりから急激に上昇して言った形です。米国が金利を上げている理由は、インフレを抑えるためだと言われています。

基本的に、金利を上げるのはインフレ対策です。金利を上げると何故インフレ対策になるのかというと、物価の上昇を抑えられるためです。

物価の上昇を何故抑えないといけないのかというと、国民の給料の上昇より物価の上昇が大きくなると生活が困窮するためです。

つまり、国民の給料面が十分に追いついてきたら金利は基本的には低下します。このように金利というのは、その国の経済状況によって、むしろ変えないといけないものなので、長い間変わらないということはありません。

スワップポイントは業者によって違うのですが、2024年4月の米ドル/円のスワップポイントは、1万通貨で大体200円くらいです。

では、金利が低かった2020年代の米ドル/円のスワップポイントはどのくらいだったかというと、10円から100円程度で、50円くらいの日が多かったようです。

月ごとにだいぶスワップポイントは変動していくので、安定して月10万を目指すとなると、1つの銘柄で達成するのはかなり無理があります。

米国は例外として考えるとして、スワップポイント投資の王道と言われている新興国通貨ペアの場合は事情は違うのではないかと思う人もいるでしょう。

なので、メキシコペソ/円の金利の推移も調べてみました。

参考サイト 外為どっとコム

上記の画像を見ても分かるように、スワップポイント投資の王道と言えるメキシコペソ/円であっても、金利は大きく変動しています。

もっと低い場合は4%を切っており、高い場合は10%を超えています。スワップポイントの付与額はどのくらいだったかというと、2024年の段階では約250円です。

ではもっと金利が低かった2015年についてですが、殆どデータがないので判別できません。2017年の場合は19円~100円程度となっています。

そもそも、新興国は経済的に不安定なので、金利の振れ幅も大きくなりがちです。長期的に安定した数字を出すことはほぼ不可能なので、分散投資が基本となります。

つまり、どれか1つに対して投資をするのではなく、その時の政治・経済の情勢はチャートを分析して、少額ずつ投資をするということです。

代表的な、メキシコペソ/円、南アフリカランド/円、トルコリラ/円以外ですと、今なら米ドル/円も候補に挙がるでしょう。

また、新興国もいつまでも新興国であるとは限らず、経済的に安定すれば金利が低下する可能性もあります。同時に新しく金利が高い魅力的な投資先の国が台頭してくる可能性もあるのです。

とはいえ、FX業者が扱ってくれないとその国の通貨に投資はできないので、FX業者の動向も追っていく必要があります。

例えば、ハンガリーフォリント/円(HUF/JPY)などは扱える業者が限られておりますが、スワップポイントの高い通貨ペアとして注目されています。

また、金利と価格の連動性はかなり高いので、クロス円の通貨ペアは金利が低いと下落し、金利が高いと上昇しやすいということは覚えておくと良いでしょう。

つまり、金利が低いうちに目をつけて安い時に買っておいて、金利が高くなるのを待つといった手法をとることも可能だということです。

レバレッジを下げれば下げるほど楽に稼ぐ事は可能だがデメリットもある

FXにはレバレッジという素晴らしいシステムがあります。レバレッジがあれば少ないお金でも投資が可能になるからです。

ただし、レバレッジをあげすぎるとロスカットという強力なデメリット発生します。

ロスカットとは、強制的にポジションが決済されてしまう事です。つまり、レバレッジを上げれば少ない証拠金で多くの取引ができて、利回りが爆上がりしますが、含み損が増えるとポジションが決済されてしまうということです。

ポジションが決済されてしまうと大損になるので、結局投資家は、ほどほどのレバレッジで投資を行おうと考えます。

よく混同されるのが、FX業者が言っている最大レバレッジ25倍という数値です。これは25倍までレバレッジが効きますよって意味なのであって、別に利用者はレバレッジ1倍でも取引できます。

分かりやすい例を出すと、米ドル/円の1万通貨の証拠金が125万円だったとしましょう。125万円で1Lot保有することができ、その場合のスワップポイントの利益は1日200円と考えるならば、1年で7万3千円です。

すると利回りは、5.84%になりますね。全世界株式のインデックスファンドで利回りが約3~7%なので、ほぼインデックスファンドと変わらないわけです。

しかも、株の場合為替と違って長期で考えると基本上がると考えられているので、こう考えるとスワップポイント投資よりもインデックスファンド投資の方がよくなるわけです。

ではレバレッジ25倍で取引した場合はどうなるでしょうか?

レバレッジ25倍ならば5万円で投資が可能なので、証拠金が15万円あれば25Lot保有できます。すると1日の利益が5千円です。

1年で182万5千円となり、利回りは146%になります。こんなおかしな数字はないと投資家は考えるでしょう。この数字ですと1年で資産が倍以上になってしまいます。

10%を超えれば良い投資だと言われているのに、これはおかしいと思うはずです。勿論その通りで、レバレッジ25倍ぎりぎりでの長期取引をする人はおりません。

ロスカットされるからです。仮に25Lotの取引で100pips動きますと、1pips=1Lot(1万通貨)=100円と考えると、25万円動くことになります。

実際には、米ドル/円は月で約200~400pips動くので、50万円~100万円の含み損が発生する可能性もあるわけです。ロスカット率が50%の業者だとしたら、含み損の額は以下の計算で割り出せます。

有効証拠金(125万円-含み損)÷必要証拠金(125万円)×100=50

含み損の答えは、62万5千円です。つまり400pips動いたら確実にロスカットされます。正確には、250pips含み損になればロスカットされる計算になります。

1ヶ月も持たない可能性があると考えると、米ドル/円のレバレッジ25倍でのスワップポイント投資は無理があると言えるのです。

とはいえ、400pipsというのは流通量なので、400pipsひたすら下降する月は殆ど存在しません。それと、最近の米ドル/円の流通量は400pipsもなく200pips程度に落ち着いています。

クロス円の場合プラススワップは「買い」の注文になります。なので、ロスカットを気にするなら下落したpipsを気にする必要があるということです。

実際に今から125万でレバレッジ25倍でスワップポイント投資すると考えると、3カ月程度は持つ可能性もあります。

レバレッジで利回りは格段に変わり、レバレッジを上げれば上げるほど利回りが爆益になるが、リスクは非常に大きいということは解説しました。

では、どのようにレバレッジを決めればよいのかというと、最も簡単な方法は投資期間を決めて、過去チャートを見て決めることです。

過去チャートを見て、変動pipsを抑えたら、その範囲に収まるように証拠金とLot数をコントロールします。

例えば、米ドル/円で10年投資をする場合を考えてみましょう。

過去10年を見ると5000pipsの変動がありますが、下落だけを考えれば2500pipsの変動になります。クロス円になる場合は、2024年4月現在時点では買いポジションがプラススワップになるので、チャートが上に上がる分にはむしろ為替差益も得になると考えて問題ありません。

月に10万の利益を出す場合、1日200円のスワップポイントがもらえると考えると16Lot必要となります。2500pipsを耐えられるぎりぎりの証拠金を計算すると以下のような計算式となります。

有効証拠金(X-400万円)÷必要証拠金(80万円)×100=50

証拠金の答えは440万円です。つまり、現在米ドル/円のスワップポイントの付与額で月10万円の収益を得たい場合は、440万円の証拠金で16Lotを取引をすればよいということです。

参考までに利回りを計算すると、以下のような計算式となります。

収入額(10万×12=120万)÷投資額あるいは証拠金(440万)×100=約27%

凄まじい利回りと言えますが、十分にリスクをとっており、かつ株式ではなく為替での数値なので、当然の利回りとも言えます。これを高いと見るか低いとみるかは人それぞれでしょう。

しかし、米ドル/円のスワップポイントは常に1万通貨で200円なわけではないので、この計算式はロスカットの参考にはなっても、収益の参考にはあまりなりません。

金利が変動すればスワップポイントの額も変動するということは忘れないようにしましょう!

この先10年の米ドル/円のスワップポイントがどのくらいになるかなんてどんな大天才の専門家にも絶対に分からないので、基本は新興国通貨ペアに分散投資しつつ見込みのありそうな通貨を探していくという形になります。

うまくいけば1日に1万通貨で200円程度は稼げるケースは十分に見込めます。

賢くスワップポイント投資を行うためには資産管理と情報収集が重要

賢くスワップポイント投資を行う場合は、資産管理がとても重要になります。

基本的に投資はリスクが高ければ、利回りが上がるのですが、利回りが上がるということは元本が回収できる期間も縮まるということです。

利回り27%ということは、4年あれば元本を回収できます。

つまり、必ずしも10年単位で計算する必要はなく、銘柄ごとに予測を立てて、例えばメキシコペソ/円の場合は4年計画で利回り20%を目指して、証拠金を設定しようというように考えていきます。

勿論、予測が当たるかどうかは運になるし、基本的に当たらないのですが、計画を立てておけば、計画とずれた時に資金の調整が効きます。

月10万円固定で収益を上げようと考えるならば、やはりある程度の計画は必要になるのです。もし、予想以上に利益が上がりすぎている銘柄があれば、取引量を減らし他の銘柄の取引量を増やします。

このような資産管理の投資手法を「リバランス」と言います。

基本的にスワップポイントが調子が良いという場合は、チャートも右肩上がりという場合が多いので、為替差益も余分に手に入るケースも多いでしょう。

特にクロス円のスワップポイント投資の場合は、基本的には金利が上がればチャートも上昇するので、リバランスがやりやすいです。

稼いでいる銘柄を売って、稼げていない銘柄を買い足すというのは一見無駄のように思えますが、稼げてない銘柄が上がってきたときに、効力を発揮します。

上がり続けている銘柄がそのまま上がってくれればそれはそれでよいのですが、急激に下がることもあるわけです。

何しろ、スワップポイント投資はあくまでも両国の金利差に依存しているので、安定性はありません。新興国通貨ペアだけではなくて、これから景気が良くなりそうな国にも目を向けて通貨を買っておく必要もあります。

なぜ、景気が良くなりそうな国の通貨を買わないといけないのかというと、景気が良くなれば物価があがりインフレが起こり、インフレが起これば金利が上がるという図式が出来上がるからです。

金利が上がれば、スワップポイントが高くなるということになります。

ただし、クロス円のスワップポイント投資には大きな弱点があります。円が強くなれば成り立たないという点です。

そもそも、日本自体の景気が良くなって金利が上昇する可能性もゼロではないのです。そうすれば、クロス円のスワップポイント投資戦略自体が成り立たなくなります。

日本が金利を上げる可能性は低いとよく言われておりますが、何が起こるか分からないのが経済なので、常識を覆される出来事がないとも限りません。

常に、分散投資とリバランスを考えて、計画を立てて資産管理を行わないと、今は良くてもすぐに月10万円のスワップポイントが得れなくなってしまう可能性は高いでしょう。

特に、目標が月10万円を安定して稼ぎたいと考えるならば、資産管理は必須になります。

月10万を稼ぐための具体的なスワップポイント投資のポートフォリオは?

ポートフォリオとしては、まずは米ドル/円・メキシコペソ/円・ポンド/円・ユーロ/円・南アフリカランド/円程度のスワップポイントが高い銘柄を中心に投資をしていくのが固いでしょう。

慣れてきたら、他の国の情報を調べてポートフォリオに加えていきます。

月10万円稼ぎたいと考える場合は、ポートフォリオの内容によるのですが、用意する資金はとりあえず400万円を目安にしましょう。銘柄ごとの詳しい証拠金については後ほど解説します。

しかし、上記にあげた銘柄を見ておかしいと思った人もいると思います。スワップポイントの付与額がトップであるトルコリラ/円が候補に挙がってないからです。

トルコリラ/円は現在買うべきか買わないべきか非常に迷う場面となっています。正直安定を考えるならば、今トルコリラ/円に手を出すのは早いです。

トルコリラ/円はFX業者によっては、1日600円ももらえる破格な通貨ペアなのですが、現在のチャートを見てほしいです。

このように下落し続けています。前述したようにスワップポイント投資は含み損が弱点です。右肩下がりのチャートでは、いくらスワップポイントが高くても大損する可能性が高くなります。

とはいえ、では全くトルコリラ/円に見込みがないのかというとそうでもありません。下落幅が少なくなっており、現在ちょうど買う人が出てきて買い支えられてきた傾向がみられるからです。

試しに月足ではなくて、日足で見てみましょう。

日足で見ると、明らかに買い支えられてきていることが分かります。ただし、まだトレンド転換は起こっていません。

いや、トレンド転換が起こってしまったら、買う人が増えてしまうからタイミングとしては遅いという人もいるかもしれませんが、はっきりとおすすめができる状態ではないです。

紹介したほかの通貨ペアに関しては、安定して上昇しております。ただ、高値圏に明らかに到達していると感じるチャートも多いのです。何故かというと現在円は非常に弱く、クロス円は殆どチャートが右肩上がりだからです。

この流れに乗れば、右肩上がりのチャートでスワップポイントも為替差益も稼げるということにはなりますが、いつ下がるか分からないバブル状態でもあるので過信は禁物です。

この場合特に日本の動きに注意する必要があります。日本の通貨が対外的に弱すぎるから売られまくっている状況で、だからチャートが右肩上がりしているわけですが、円が強くなってきたらチャートにも影響が出る可能性が高いです。

しかし、ニュースなんて見ても分からないという場合は、簡単に円の強さが分かる指標があるのでおすすめします。

通貨強弱という指標です。無料のFXのプラットフォームであるTradingViewを利用すれば、すぐに分析できるので便利です。

スワップポイントが高い通貨ペアの特徴と必要資金と投資戦略

スワップポイント投資は、単純にスワップポイントが高い通貨ペアを保有すればそれでよいというものではありません。しかも、月10万円を安定して稼ごうと思えば、必ずポートフォリオを組む必要があります。

銘柄の分散も重要ですが、手法も分散も重要です。FXはレバレッジを使った多様な投資戦略が存在するので、資金管理と合わせつつ、色々なリスクを分散して投資をする必要があります。

さらに詳しく、スワップポイントが高い通貨ペアの特徴と必要資金と投資戦略について以下の項目から解説していきます。

米ドル/円の特徴と必要資金、ショック相場に対するスワップポイント投資の対策

米ドル/円に関しては、既に前述したとおり、10年投資することを考えた場合は、16Lot(16万通貨)で取引し、証拠金は440万円必要です。

米国に関して言えば、今後も高金利が続くのか?という点がスワップポイントを投資する立場としては最も気になるところでしょう。

つまり、米国のインフレは収まったのかどうかという問題です。2024年4月現在では、専門家の予想は外れてまだ米国は利下げしておりません。

しかし、利下げはすぐに行われるはずだという予想が強いです。では、2024年の米国の金利の予測についてですが、3.5%~4.5%くらいだと考える人が多いです。

そうなると、そもそも10年想定の投資戦略自体が間違いではないか、という考えにも落ち着きます。高金利が続かないなら、スワップポイントの付与額も低くなるわけなので、それなら1年想定でいいと考えることもできるわけです。

ただし、注意しておきますが、予想が外れて利上げされる可能性もありますし、それが今後10年続く可能性もあります。何が起こるか分からないので、全ては仮説だと考えてほしいです。

多くの専門家の予想する通りに、米国の金利が利下げに向かうとしたら1年~2年想定で証拠金を設定するというのもよいでしょう。

その場合は、過去1~2年のチャートを参考にするのが最も早いですが、経済ショックを警戒して証拠金を想定するという方法でもよいです。

経済ショックを想定するとなると、やはり仮想イメージとなるのはリーマンショックでしょう。リーマンショックが起こった時期は2008年の7月なので、チャートでどのくらい下落したの確認します。

108円から76円程度まで下落しているので、pipsで考えると3200pips下落していることになります。16Lotで取引した場合のロスカット率50%ぎりぎりで耐えられる証拠金の計算式は以下の通りです。

有効証拠金(X-512万円)÷必要証拠金(80万円)×100=50

答えは552万です。利回りを計算してみると以下のようになります。

収入額(10万×12=120万)÷投資額あるいは証拠金(512万)×100=約23%

リーマンショックを耐えられるくらいの資金で運用したいと考える場合は、512万円用意する必要がありますし、リーマンショックは考慮せず米ドル/円は1年とか2年運用を想定したいと考える場合は、証拠金を減らして、利回りを高めると良いでしょう。

証拠金を減らすことは一見リスクに見えますが、利回りを高めることはリスクの軽減につながります。

なぜかというと、資金の回収タイミングが早まるからです。また、大きな資金を拘束するというリスクも避けられます。

撤退タイミングによっては、経済ショックを避けれて、大きな利益を手にすることができるでしょう。

様々な手法で投資をしたほうがリスクを分散できます。

そのように考えて投資するというのもありです。同じ米ドル/円で資金を分けて、リーマンショック想定のポジションと、1年運用想定のポジションと分けても良いでしょう。

1年想定のポジションは1年たったら手仕舞います。証拠金を多くするというのは、一見無条件に良いことに見えますが、資産を長く拘束してしまうというのは単純にリスクがあります。

FXにはロスカットがあるということを忘れてはいけません。リーマンショックに備えた証拠金を用意したところで、それ以上の経済ショックが起こってしまえば意味がないのです。

FXの怖いところはロスカットです。インデックスファンドへの投資ならば、経済ショックが起こって価値が低下しても、ロスカットはされないので価値が上昇すれば資産は回復します。

FXの場合はロスカットされると、単に大損してしまうので資産価値は0になります。ロスカットとうまく付き合うためには、証拠金に注意するというところもありますが、撤退タイミングも見極める必要があるのです。

FXに投資する場合は長く投資をすればよいというわけでもないということですね。

ところで、リーマンショック後にチャートが急上昇しているように見えますが、この時に投資していれば爆益を手にしていたのではないかと思う人もいるでしょう。スワップポイント投資をする場合、ロスカットが天敵なので、なるべく価格が低いところから投資をしたいと考えるのが普通です。

いや、未来予知できるわけでもないし、そんなタイミングよく投資できるわけないと考える人もいると思います。

でも、経済ショック後というのは、そのまま価格が下がったままになるわけではないので、基本的にチャートは上昇します。

ならその時に投資すればよいのではないかと思うかもしれませんが、この強力な手法の欠点としては2つあります。

1つは、下落するタイミングで投資できるメンタルや知識、手法を持っている人が少ないこと。

もう1つは、そもそもリーマンショッククラスの経済ショックはなかなか起こらないということ。

リーマンショッククラスの経済ショックは10年に1度とも言われているので、なかなか投資タイミングは起こりません。

しかし、いつの時代にもおいしい投資時期というのは存在するので、色々な銘柄を研究してポートフォリオを組んでいくことをおすすめします。

スワップポイント投資を始めるタイミングとしては、本当は経済ショックまで待ったほうが安全ですが、それはいつ来るか分からないので、今できることをするほうが得です。

なぜかというと、現金のまま持っていてもお金が増えないからです。日本の金利は0.01%なので、投資をしないと意味がありません。

底値を待って投資する手法は非常に強力ですが、それよりも投資のゲームに常に参加している方が大きなリターンを得ることも過去のデータから判明しているようです。

FXは証拠金でリスクコントロールも簡単に行えますし、売買も瞬時に行えるので資金が拘束されるリスクも少ないです。

まずは、ポートフォリオを組んで、スワップポイント投資をしていくことをおすすめします。

ポンド/円の特徴と必要資金、損切りを使った少額投資で為替差益も狙う手法

ポンド/円はスワップポイントは高いのですが、ボラティリティも高いです。なので、実質的な利回りはさほど良くはありません。

しかし、スワップポイントは高いので、短期で考えれば大きなリターンが得られる可能性もあります。為替差益を狙って大きな時間での分析で取引するという方法も良いでしょう。

デイトレードではなかなか勝てないという場合でも、スワップポイント狙いのでスイングトレード気味に取引すれば勝ちやすくなります。

つまり、通常のデイトレードのように買いも売りも狙うのではなく、買いだけ狙って大きなレンジの中を狙って取引するという手法です。

月足のポンド/円のチャートを使って例を解説します。

テクニカル分析の考え方として、ローソク足は過去のローソク足に孕まれるという考え方をします。現在の価格は2015年頃の高値に孕まれている状態で、ここから上げ止まるという考え方ができます。

もし赤枠を突破した場合は、次は青枠をおおよそ4年くらいかけて目指すと考えることが可能です。なぜ4年かというと、波の感覚的におおよそそのくらいだろうという目測です。

正確に未来を測ることはできないので、あくまでも目安を立てることしかできません。年単位で取引をしたいという場合は、こういった手法も使えます。

過去チャートの波の具合から考えて、損切りラインはおおよそ1500pipsもあれば十分です。

この場合、十分に赤枠にサポートされてからのスワップポイント投資スタートとなるので、証拠金は少なめで投資を始めます。

少額で始めたいという場合は、このようにテクニカル分析の力を借りて投資タイミングを見極めてからトレードするというのも良いやり方です。

ただし、損切りは設定します。損切りラインは赤枠の内側でオーバーシュートも考えて深めに設定するとよいでしょう。

アメリカと同じようにイギリスの金利も2022年台から高くなっており、スワップポイントも米ドル/円より高いことが多いです。2024年4月現在の場合ですと、250円から300円程度に設定しているFX業者が多いようです。

月10万円を稼ぐために必要なLot数は、スワップポイント250円で計算した場合以下のような計算式になります。

10万円÷(250円×30日)=約13Lot

約13Lotとなります。必要証拠金を6万円、ロスカット率50%とした場合の、1500pips耐えられる証拠金の計算式は以下の通りです。

有効証拠金(X-195万円)÷必要証拠金(78万円)×100=50

答えは234万円になります。利回りは以下の通りです。

収入額(10万×12=120万)÷投資額あるいは証拠金(234万)×100=約51%

損切りという大きなリスクをとっているため、利回りも破格です。しかし、少額で運用できるという点は資金の拘束が少ないという点でリスクを減らしています。

つまり、損切りを設定するというのは一見大きなリスクをとっているように見えて、別のリスクは軽減していることなので、一概にリスクが大きいとはいえないのです。

どのリスクを選択するかは投資戦略次第なのですが、できるだけ色々な手法を利用したほうが良いでしょう。

1つの手法がずっとうまくいくという可能性が少ないからです。色々な手法を行っておけば、リスク分散になります。

加えて、今回の手法では4年後に青枠到達でポジションは手仕舞うことが決まっているので、売却した場合の収益は、6000pipsの収入となります。

13Lotで6000pips分の収入は、日本円に換算すると780万円です。つまり今回の手法を用いる場合は、元金が234万円で、4年後780万円の追加資金を得られるということです。

4年後売却し一旦この資金は手仕舞い、青枠が十分サポートされてから、再び投資をすると良いでしょう。

ずっと保有してはいけないのか?という意見もありそうですが、おすすめできません。FXはインデックスファンドの運用と違って暴落してロスカットされてしまったら、大損しかしないからです。

かといって、ロスカットされないくらいの例えばレバレッジ1倍の証拠金で運用するならば、リスクと成長性という価値を考えると、インデックスファンドを運用した方が良いのです。

やはりFXの優位性を利用しようと思えば、レバレッジを使って利回りを操作する投資戦略を使ったリスクがある手法を選択したほうが良いでしょう。

なので、持ちっ放しは推奨できません。どうしても持ちっぱなしにしたい場合は、証拠金を増やしましょう。買い増すという意味ではありません。FX業者にただ追加で入金するということです。

証拠金を増やせばロスカットされる可能性が減ります。今回変則的なスワップポイント投資のやり方を解説しましたが、ボラティリティの高いポンド/円ならではの手法です。

スワップポイント投資で月10万円を安定して稼ごうと考える場合、スワップポイント自体が変動するという都合上、様々な手法を使ってバランスをとる必要があります。

投資の有名な格言として「卵は1つのカゴに盛るな」という言葉があります。1つの銘柄だけではなく複数の銘柄を投資せよという話なのですが、手法も同じ話で、1つの手法だけに頼ると安定した収益が得れなくなる可能性が高いです。

安定して月10万円の収入を得たいならば、新手法の挑戦と確立は欠かせないのです。

また、損切り手法を使えば、もっと少ない資金でスワップポイント投資を行うことができます。ただし、少ない資金でスワップポイント投資を行うためには、テクニカル分析の知識と投資タイミングを待つことが必須です。

おすすめとしては、まずは月10万円を目指さずに少額で投資をしていきながら勉強して、徐々に投資額を増やすことです。

用意できる資金が多い人ならば、最初から月10万円を目指しても良いですが、目安として月の収入の10分の1を投資に回すようにしてみましょう。

投資に回すといっても、FX業者に入金をするという意味で、すぐに買わないといけないというわけではありません。

ユーロ/円の特徴と必要資金、自動売買のおすすめの銘柄の1つ

ユーロ/円はスワップポイントも米ドル/円並みに高く、相場がいったりきたりしていたため、リピート系自動売買に向いた銘柄と言われていました。

現在、クロス円は円が非常に弱いことから殆ど右肩上がりのチャートなので、リピート系の自動売買に向いているか疑問です。

しかし、買いのポジションだけを保有して行う、スワップポイント狙いの自動売買で考えるならば投資価値はまだ高いです。

いわゆる、リピート系自動売買の王道であるハーフハーフはリスクがあるので、売りは捨てて買いだけを考える投資戦略を行います。

スワップポイント投資の弱点は、ポジションを保有し続けることです。FXにおいてポジションを保有するというのは、絶対的なリスクになります。

繰り返しになりますが、FXでもレバレッジを高めなければ、保有し続けることは可能かもしれません。しかし、その場合は、複数銘柄に分散できているインデックスファンドへ投資する方がリターンも大きくリスクも小さいのです。

つまり、FXで効率よく稼ごうと思うならば、レバレッジを使いこなすことは必須であり、レバレッジを使いこなすとは撤退タイミングを決めた投資戦略が必要ということです。

そのためには、テクニカル分析を身に付けることは必須になります。テクニカル分析が当てになるかどうかという話はどっちでもよくて、たとえ大まかでも計画を立てれるかどうかが重要となります。

自動売買の場合は、ポジションを短期間で手仕舞うことができるので、FX最大のリスクであるポジションの保有リスクをなくせます。

スワップポイント投資を行う場合は、併用して自動売買を行うことがおすすめです。スワップポイント投資と同じで自動売買も放置して稼ぐ事ができますし、デイトレードと比べて勝率も高いです。

利用する銘柄は豪ドル/NZドルがおすすめですが、豪ドル/NZドルはスワップポイントが低いので、ユーロ/円から始めても良いでしょう。

やり方を、ユーロ円の相場を見ながら解説していきます。

ユーロ/円の月足を見てみると、赤枠の範囲で価格が推移していることが分かります。

リピート系自動売買とは、このようなレンジの中に、例えば20pipsずつの注文を仕掛けるという手法です。

仮にこの赤枠の中を推移するならば、絶対に稼げるという手法です。現在、ユーロ/円は赤枠を超えそうな位置にいますよね。

テクニカル分析的に言えば、この位置は下落するタイミングですが、円が弱くユーロが強い状況が続くならば、赤枠を突破する可能性もあります。

現在の経済状況を考えると、赤枠を突破する可能性があると考える投資家も多いでしょう。

リピート系自動売買でプラススワップしか取引しないというのは、リスクをかなり制限した手法になるのですが、加えて下降中は買わないというのが、非常にリスクの少ない手法になります。

もし、少額で投資しリスクを極端に抑えたい場合は、下降中は注文を停止させましょう。

なぜ、下降中は注文を停止させるかというと、複数のポジションを保有してしまうからです。

図で説明すると分かりやすいので、図で解説します。

図を見れば分かるように、下降中にリピート系自動売買システムを起動させてしまうと際限なく買いポジションを保有してしまい、リスクが極端に上がってしまいます。

よくある自動売買の説明ですと、この後上昇するからこのポジションは一気に決済されるというのですが、この後上昇するかどうかは実際には分かりません。

レンジ内を価格が推移するという前提条件で、リピート系自動売買の投資戦略は組み立てられているので、その手法で考えるならば、理屈は正しいです。

なので、1つの手法としてはそんなやり方も良いでしょう。ただし、リスクをもっと減らしたいという場合は、下降して後にトレンド転換し始めてから買い始めるということを行えばもっとリスクは下がります。

図でいうと以下のようになります。

このようにポジションがすぐに決済されるので、取引量は常に少額になります。小まめに相場をチェックして、この状態で自動売買を行うのがリピート系自動売買戦略の中では、最もリスクの小さい手法です。

自動売買システムを提供するFX業者の公式サイトには、ハーフハーフを勧めているところが多いかもしれません。

なぜFX業者はハーフハーフをおすすめするのかというとスプレッドで稼いでいるからです。取引回数が増えれば増えるほどFX業者はスプレッドで儲けることができます。

でも、利用する顧客側からすると、マイナススワップのポジション保有はリスクでしかありません。

買いポジションが塩漬けになる分には、まだプラススワップが高ければ救いがあるのですが、売りポジションが塩漬け状態になると、資金がどんどん減ってしまいます。

ハーフハーフが悪いとは言いませんが、リスクはそれなりに大きいです。しかも、ハーフハーフの場合は、予測を当てる必要があり難易度も高まります。

買いだけを注文するという手法ならば、予測はほとんどいりませんが、ハーフハーフを行う場合は、買い注文と売り注文の境目を設定しなければなりません。

その設定の予測が外れると、うまく稼げなくなってしまうので、やはりハーフハーフの難易度は高いのです。

自動売買に必要な証拠金は、注文を仕掛ける価格の範囲と一回の注文で稼ぐpipsの範囲で決定します。

大きな価格に仕掛ければそれだけ必要な証拠金も多くなります。一回の注文で稼ぐpipsの範囲が広ければ、Lot数を多くすることができ、狭いとLot数は小さくなるのです。

自動売買の欠点は、スワップポイント投資と違って正確な数字を出せない点にあります。為替差益を狙うので、相場がいい調子ならば利益を出すことができ、調子が悪いなら利益は出ません。

設定によっても変わってくるので、まずは月に10万稼ぐ設定で始めるよりも少額から運用して試してから徐々に投資金額を上げていくことをおすすめします。

もし、FX業者のサービスにバックテスト等のシミュレーション機能が搭載されている場合は、そちらも積極的に利用しましょう。

メキシコペソ/円の特徴と必要資金、新興国通貨ペアの中では最も優良

メキシコペソ/円は新興国通貨ペアの中で、最もスワップポイントが安定している通貨ペアです。2022年までは、南アフリカランドの方がスワップポイントが高い傾向にありましたが、2022年以降はメキシコペソ/円の方がスワップポイントが高いです。

メキシコはアメリカの隣国であり、アメリカの政治・経済の影響を強く受けています。例えば、ドナルド・トランプ氏のアメリカとメキシコの国境に壁を作る発言などは衝撃が強く、メキシコペソにも影響を与えました。

また、原油の輸出国でもあるので、原油の価格にも強い影響を受けます。現在は原油価格が高騰しているので、メキシコペソのスワップポイントも高いと考えることも可能です。

何故かというと、スワップポイントの高さとは金利の高さに直結するからです。金利が高いということは、インフレを抑えたいということで、原油価格が高騰しているということは物価が高くなっているということになります。

そのため、メキシコペソの金利は現在高くなっているということです。裏を返せば、インフレが収まれば金利も低下するということです。

実際に、メキシコは2024年3月21日に金利を0.5%引き下げて、11%にすると発表しています。つまり、今後スワップポイントが低くなる可能性もあるということです。

現在のメキシコペソ/円のスワップポイントは、1万通貨で27円程度です。と聞くと、なんでそんなに少ないのか?と思う人もいるかもしれません。

こんなに低いなら、メジャー通貨ペアのスワップポイント運用のほうが良いのではないかと思うわけです。

しかし、多くのFX業者では新興国通貨ペアのスワップポイントを紹介するときに、10万通貨で紹介しています。

なぜかというと、流通量が違うからです。米ドル/円は1日に200pips~400pips動くことが普通なのに対して、メキシコペソ/円は20pips動けばいい方です。これは南アフリカランド/円やトルコリラ/円であっても事情は同じということになります。

そのため、米ドル/円のようなメジャー通貨ペアと新興国通貨ペアのスワップポイントを比較する場合は、メジャー通貨ペアは1万通貨で新興国通貨ペアは10万通貨で比較するのです。

その基準でスワップポイントを算出すると、メキシコペソ/円のスワップポイントは270円となり、ポンド/円に迫る付与額になります。

しかし、そうなると必要証拠金が足りなくなるのではないかという意見も出てきそうですが、それも問題ありません。

米ドル/円の必要証拠金が1万通貨で5万程度だとして、メキシコペソ/円の必要証拠金は4,000円程度だからです。

10万通貨取引するとしても、4万円程度なので、米ドル/円より下になります。

これらを踏まえたうえで、月10万取引するのに必要なLot数と証拠金を計算していきます。

まず必要なLot数は以下の計算式で算出が可能です。

10万円÷(270円×30日)×(1万通貨×10)=約120Lot

メキシコペソ/円を120Lot保有すれば、月に10万円の収益を得ることが可能です。とんでもなく多いLot数に見えますが、メジャー通貨ペアより流通量が低いので、メジャー通貨ペアでいうところの、12Lot相当になります。

必要な証拠金については、投資期間を設定し、下落するpipsを予想しなければなりません。長期で投資する場合は、リーマンショック時の下落に耐える想定をする必要があります。

メキシコペソ/円の月足のチャート図を確認しながら分析しましょう。

リーマンショック下落時の変動pipsは、500pipsほどです。恐ろしいのは、その後一時的に持ち直したのに、下落を続けて、2021年くらいになってようやく上昇したところですね。

ショック相場の後に買い支えていた層は10年以上たってようやく資金の回収が見込めるわけです。

もしリーマンショッククラスの下落に耐えるだけの証拠金を用意する場合は、以下の計算式で計算します。

有効証拠金(X-600万円)÷必要証拠金(48万円)×100=50

答えは624万円です。利回りは以下の計算式で計算できます。

収入額(10万×12=120万)÷投資額あるいは証拠金(624万)×100=約19%

利回りは19%となるのでそこそこの数字が出ました。チャートが明らかに高値圏まで到達しているので、一気に買わずに少しずつ買っていくのも良い手法です。

つまり、チャートが下落するたびに分散して買い付けていくということです。このように買っていけば、高値圏で高値掴みするリスクを軽減できます。

そのまま上昇する場合は、新しく買付は行えないわけなので、別の銘柄に挑戦しましょう。投資でこのタイミングでもっと買っておけばよかったと後悔する思考は危険です。

そうではなくて、別の投資チャンスを探すことを意識しましょう。今回ポートフォリオを組むという手法を解説しているので、この手法を利用するとよいでしょう。

思ったより資金が余ってしまった場合は、別の銘柄を買うか、別の手法で取引していくことをおすすめします。

南アフリカランド/円の特徴と必要資金

南アフリカランド/円は、メキシコペソ/円と同じく比較的安定した新興国通貨ペアです。南アフリカランド/円の場合は、メキシコペソと違って原油の価格に左右されないので、新興国通貨ペアの中では最も安定した通貨ペアと言えます。

スワップポイントも安定してますが、2024年4月現在ですと、メキシコペソ/円よりは付与額は低く、業者によってスワップポイントの付与額は違うのですが、多くても200円が限界です。

しかし、メキシコペソ/円よりはチャートが右肩上がりで爆上がりしてないので、投資家によっては南アフリカランド/円の方が安心だと思う人もいるでしょう。

南アフリカランド/円の月足のチャートは以下の図のようになっています。

チャートを見て分かるように、価格は高値圏に到達しておらず、トレンド転換が起こったところであり、長年スワップポイントが行えそうなタイミングです。

メキシコペソ/円よりスワップポイントが低く、チャートが右肩上がりではないので、インパクトはないと思う人もいるかもしれませんが、むしろこのようなこれから上がる気配がある相場の方が投資家は安心して投資するものです。

テクニカル分析的に言うと、メキシコペソ/円よりも南アフリカランド/円の投資の比重を置いた方が成功すると考えて良いでしょう。

ただし、南アフリカランドは中国の経済に依存しており、政治的な安定性は若干欠けるということは考慮する必要があります。

用意する証拠金に関してですが、思い切って孕み足の範囲内で取引すると決め込むのもテクニカル分析的には悪くありません。

孕み足とは以下のチャート図のローソク足となります。

まずは赤枠を意識して、取引を始めましょう。赤枠までの猶予がないように見えますが、赤枠を意識して上げ止まる可能性があるので、長く投資できる可能性があります。

また、このチャート図は月足なので、ローソク足1本は一月単位です。思ったより長く投資できる可能性があると言えるでしょう。

赤枠を超えた後は、一度決済してもいいですし、青枠までそのまま進んでも良いです。下落が怖い場合は、一度決済してしまいましょう。

しかし、南アフリカランド/円はこれから上昇するかもしれないので、長く保有する投資戦略も十分に見込みがあります。

南アフリカランド/円の現在のチャートの位置は非常に魅力的なので、ポートフォリオを組むならば、南アフリカランド/円の非常を大きめにすることをおすすめします。

それでは、月10万円を稼ぐために必要なLot数についてですが以下の計算式で計算が可能です。

10万円÷(200円×30日)×(1万通貨×10)=約160Lot

160Lot保有すれば、月に10万円の収益を得ることができます。必要な証拠金についてですが、赤枠と青枠の場合でそれぞれ計算します。

必要証拠金は、1万通貨で4,000円とします。

まずは、赤枠の場合の計算式は以下の通りです。

有効証拠金(X-128万円)÷必要証拠金(48万円)×100=50

必要な証拠金は152万円になります。利回りは以下の通りです。

収入額(10万×12=120万)÷投資額あるいは証拠金(152万)×100=約78%

狭い範囲内での取引と決め込んでいるので、利回りはかなり高めです。ただし、この手法が1年持つか微妙で、現実的に考えると青枠の範囲内で推移すると考えても良いでしょう。

青枠の範囲で取引する場合の証拠金を割り出す計算式は以下の通りです。

有効証拠金(X-288万円)÷必要証拠金(48万円)×100=50

証拠金は312万円必要です。利回りは以下のようになります。

収入額(10万×12=120万)÷投資額あるいは証拠金(312万)×100=約38%

青枠の範囲内で取引する場合でも十分な利回りです。損切りラインは赤枠の場合は赤枠下限で青枠の場合は青枠下限で設定しておけば良いでしょう。

トルコリラ/円の特徴と必要資金

トルコリラ/円はFX業者によってスワップポイントの付与額に差がありすぎます。大体どのFX業者であってもスワップポイントの付与額は大体同じようなものなのですが、トルコリラ/円だけは大きな違いがあるのです。

どのくらいの違いがあるかというと、多いところでは600円、少ないところでは30円というくらい差があります。

600円出しているFX業者は、サクソバンク証券です。破格のスワップポイントの付与額の多さに、ぜひ投資したくなる商品に思えるかもしれませんが、前述したようにトルコリラ/円は現在ようやく下げ止まった感が出てきているので、まだまだ油断できない銘柄と言えます。

しかし、今までと違ってようやくチャンスの芽が出てきた銘柄ともいえるので、ある程度はこちらに投資をしても良いでしょう。

全額投資はあまりにも怖い商品ですが、リスクが高い分リターンも大きいので、資金の何割かはトルコリラ/円に当てても良いです。

月10万稼げるスワップポイント投資の通貨ペアごとの手法と必要証拠金と利回りの比較

月10万稼げるスワップポイント投資のおすすめの通貨ペアの必要証拠金や利回り、手法について解説していきました。

結局どの通貨ペアと手法がいいのかを表にまとめて一目で分かるようにし、同じ手法を扱っている通貨ペアはどういう手法の違いがあるかをまとめたので参考にしてください。

月10万稼げるスワップポイント投資の比較一覧表

月10万稼げるスワップ投資の通貨ペアごとの手法と必要証拠金と利回り、手法の比較を表に以下の表にまとめたので参考にしてください。

通貨ペア必要証拠金利回り手法
米ドル/円552万円約23%リーマンショック級の下落に耐えられる手法
ポンド/円234万円約51%孕み足を狙い期間を限定した損切り注文を入れた手法
ユーロ/円設定によるスワップポイントより高くなることが多い自動売買(AUD/NZDもおすすめ)
メキシコペソ/円624万円約19%リーマンショック級の下落に耐えられる手法
南アフリカランド/円152万円約78%孕み足を狙い期間を限定した損切り注文を入れた手法
トルコリラ/円検証なし検証なし下落が落ち着いてきているが手を出すタイミングとしては若干厳しい

リーマンショック級の下落を耐えられる手法を想定した米ドル/円とメキシコペソ/円の比較

米ドル/円とメキシコペソ/円の比較ですが、どちらも米国経済に依存し、米国の政治状況に依存しています。

米ドル/円の場合は、米国が経済大国であるので、今はメキシコペソ/円よりスワップポイントが高くてもいずれは落ち着く可能性が高いという点は大きな違いです。

スワップポイント投資を考える場合は、今のスワップポイントの高さに注視されることが多いですが、長期投資を考える場合は、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析の両方から分析して銘柄を選ばなければいけません。

短期的には米ドル/円が優勢で長期で考えるとメキシコペソ/円が優勢と考えられるでしょう。

どちらもリーマンショッククラスの経済ショックに耐えられる前提の資金で運用しているので、安全性は高く長期投資に向いています。

期間言的で孕み足内での取引を前提としたポンド/円と南アフリカランド/円の比較

ポンド/円と南アフリカランド/円は損切り注文を入れた期間限定の手法で想定していますが、ポンド/円の方は短期想定で為替差益も狙っています。

ポンド/円は流動性が高く、投機目的で取引する人も多いので、長期保有するのが怖いという点もあります。確かに現在のスワップポイントは高騰しておりますが、南アフリカランド/円の方が安定性はあると言えるでしょう。

そして、クラス円の通貨ペアが殆ど高騰して高値圏にいるのに対して、南アフリカランド/円はこれから上がろうとしている通貨ペアなので、現時点では最もおすすめできる通貨ペアです。

確かに、現状メキシコペソ/円よりスワップポイントは低いですが、長期を考えれば投資する価値があります。

スワップポイントで生活するときのリスクと注意点と対処法

スワップポイントの欠点は大きく分けて2つ存在すると言えます。1つ目はレバレッジ戦略をとっているので強制ロスカットに理大損しやすいという点。もう1つは金利が逆転すればクロス円のスワップポイント投資が使えなくなるという点。

しかし、投資戦略を駆使すればこれらの欠点を十分に補い、安全な投資を行うことも可能です。以下の項目からさらに詳しく、スワップポイント生活のリスクと注意点、対処法について解説していきます。

強制ロスカットで資産を一気に失う可能性がある

スワップポイント投資を行う場合に最も注意すべき点は、強制ロスカットです。仮に、分散投資で銘柄を分けていたとしても、リーマンショックのような世界恐慌が起こった場合は、全て同一に下落してしまいます。

これを防ぐためには、そもそも長期でポジションを保有しないという選択肢も、投資戦略に入れておくことが大事です。

つまり、通常スワップポイント投資というと、損切り設定せずに証拠金で耐えて長期で投資すると考えるわけですが、これだけでは限界があります。

仮にリーマンショックを耐えられる証拠金で運用していたとしても、それ以上の経済ショックが来ないとも限らないですよね。

なので、安定して月10万円のスワップポイントの収入を得るためには、ポジションの長期保有だけの手法で運用するのは危険です。

テクニカル分析を使って損切りを設定し、数カ月から数年で手仕舞う手法の選択も重要になります。

また、短い間隔で取引を繰り返し、ポジションを多く保有しない自動売買戦略も取り入れる必要があるでしょう。

強制ロスカットに対する対策としては、結局いかにポジションを長く保有しないかという点にかかってきます。

長期保有は安定性が高く、リターンが低いがリターンを得られる可能性は高いので、投資戦略の主軸に採用すべき手法であります。

しかし、長期投資が破綻したときのために保険として短期投資でカバーする必要があるのです。

金利の変動が激しく長期で安定した収益を上げるのは難しい

スワップポイント投資が難しいのは、仮にスワップポイント投資を続けたとしても、そもそもスワップポイント投資自体が成り立たなくなる可能性がある点です。

どういう意味かというと、今回紹介した銘柄は、クロス円ばかりなのですが、仮に日本が金利を上げてしまうと、今回紹介した投資手法はすべて失敗します。

プラススワップとマイナススワップが逆転するからです。今までポジションを保有するだけでお金もらえたのに、逆にお金を支払わなければならない状態になります。

なので、大きな資金で長期投資をしているから、リーマンショックが来ても安泰だということはできないということです。仮にレバレッジ1倍で取引したとしても、破綻するときは破綻するのがスワップポイント投資ということになります。

ただし、基本的に金利の高さとチャートの価格は連動することが多いので、日本の金利が高く、クロスされている先の通貨の金利が高いならば、チャートは右肩上がりになるはずです。

金利に関する情報だけは日々追ったほうが良いです。確かに時間がたてばチャートに全ての情報は反映されるのですが、心の準備は必要ですし、もしスワップポイント投資が成り立たないという傾向が出てきたら撤退する勇気が必要になります。

ずっと安泰な投資手法などありません。安泰と言われているインデックス投資もネット証券が出てきてようやく投資家に買われ始めた比較的新しい投資手法なのです。

インデックス投資だってこの先色々なことが起これば安泰とは言われなくなるでしょう。投資とはそういうものでその時代に通用する投資を行う必要があります。

クロス円がらみのスワップポイント投資の手法はあくまでも今通用するだけなので、いつ破綻するかは分かりません。

しかし、破綻するのかがいつかが分からないというのもまたリスクと言えるでしょう。最もFXや株で儲かる人というのは、死んだ人であるというのもまた事実です。

そのくらい放置し続けたから、結局儲かったということです。つまり、クロス円のスワップポイント投資戦略が破綻するのが、1年後なのか100年後なのかは誰にも分かりません。

なので、安定して月に10万円投資で稼ごうと考えるならば、別の投資商品にも目を向ける必要があります。とはいえ、FXがおすすめの金融商品であることも事実です。

FXの最大の利点は、レバレッジによって利回りとリスクを操作できるという点です。そのおかげで、リスクとリターンを計算して、投資期間を設定することができます。

その投資期間はテクニカル分析である程度予測が立てられますし、様々な売買手法を併用して行っていけば、破綻するということも起こりづらいです。つまり、少額で大きなリターンを得れるということです。投資としての面白みがFXにはあります。

この点は、インデックス投資より優れていると言えるでしょう。全世界株式みたいに世界中の株に投資する戦略の場合、30年たてば必ず収益はプラスになるという過去データーがありますが、逆にいえば価格が落ちるときは落ちるということです。

そもそも30年後生きているかどうかも分かりません。FXのレバレッジを利用した売買戦略ならば、目先のお金も比較的すぐもらえますし、破綻したときの被害も最小にとどめることもできます。

銘柄と手法のポートフォリオをバランスよく組むことで、自分にあった資金管理が行えるのです。

為替差益で損失を出してしまうとトータルでマイナスになることがある

スワップポイントで稼いでいても、為替差益で損失を出してしまうと、トータルでマイナスになることがあるというのも、スワップポイント投資の弱点だと言えるでしょう。

日々のインカムゲインを稼げたとしても、売却時のキャピタルゲインでマイナスになるということです。

その場合は、持ち続けてもいいのではないかと思うかもしれません。投資額が少額なら確かにそれも1つの選択肢として賢い選択と言えるでしょう。

そのため、やはり銘柄と手法の分散は必須なのです。また、投資タイミングも大事です。各銘柄で月に10万円稼ぐための資金額を計算しましたが、あの金額を全て一気に投資するのは危険です。

分散して投資を行いポートフォリオを組むのは当然としても、投資タイミングを見計らうべきでしょう。

つまり、ドルコスト平均法などの手法を使って投資資金を何回かに分けて投資をするということです。チャートが下降した場合、為替差益はそのままだとマイナスになってしまいますが、下げ止まったところで買い足せば、再び上がった時にむしろ収益が増えます。

しかし、ずっと下降し続けたらどうするのだ?と思うかもしれませんが、それでも問題ありません。

なぜかというと、十分に資金を投資するタイミングを分散しているからです。最初に全ての資金を投資してしまったら、確かにチャートが下落したら大損になります。

しかし、資産を分散して投資をしている場合、仮にチャートが下落し続けても大損にはなりにくいです。このように投資をしていると一気に投資をした場合と比べて有効証拠金にも余裕ができるので、ポジションの保有もしやすくなります。

現在日本の金利が低く、他国の金利が高いので、クロス円のスワップポイントが高いですが、あえてスワップポイントが低く、日本円と連動しない通貨ペアを保有するというのも対策になります。

分散投資を行う場合、なるべく連動性が低いものを選ぶというのが基本です。例えば、株と債券などはその代表的な事例となっています。

紹介した豪ドル/NZドルなど日本円と関係ない通貨ペアも念のために保有していくことが大事です。

スワップポイントが低いと、利回りが低くなるとも思われがちですが、実際には計算すると利回りが高くなる銘柄も発見できるかもしれません。

テクニカル分析と組み合わせて、損切り前提ならばスワップポイントが低くても効率的に資金を回収できる投資先が見つかることもあります。

為替差益のマイナスはスワップポイント投資の天敵ではありますが、様々な投資戦略でカバーすればその弱点をある程度は対策することが可能です。

10万円の価値は落ちていくため再投資の必要がある

ある意味最も重要なところですが、前述したように使う業者は申請時に出金できるFX業者の方が良いです。

もちろん、銘柄や投資手法ごとに利用するFX業者を分けても良いのですが、再投資のことは必ず視野に入れたほうが良いです。

基本的に経済はゆっくりとインフレしていき、お金の価値は徐々に低下します。20年たてばお金の価値は半分になると言われているので、10万円の価値はどんどん低下していくのです。

そのため、税金が発生しないスワップポイントが出金できないタイプのFX業者の利用は重要です。

複利の力を使って投資額を増やしていけば、リターンは雪だるま式に増えていきます。投資のコツは、小さくコツコツと積み上げて大きな成果を上げることです。

これをそのまま「スノーボール」と呼んだりもします。同じように10万円をもらってもその価値は徐々に落ちていくので、10万円の価値を保ちたいならば、必ず今ある資金を全部使わずに再投資に回して、資産を守っていく必要があるのです。

スワップポイント投資を運用する場合は資産管理を考えた投資戦略が重要!

「月に10万円稼げる通貨ペアは?」「必要資金についても知りたい!」ご要望にお応えし、記事では、月10万稼げるスワップポイントの通貨ペアや必要資金について解説してきました。

月に10万円のスワップポイントを稼ぎたいという場合、スワップポイントの付与額が大きい銘柄を利用するのが基本的には理想的です。

従来のスワップポイント投資の王道である、メキシコペソ/円、南アフリカランド/円、トルコリラ/円に加えて、現在はメジャー通貨ペアもスワップポイントが高いので狙い時です。

具体的には、米ドル/円、ポンド/円、ユーロ/円などは新興国通貨ペアに迫るスワップポイントがもらえます。

利用する業者は、海外FXよりも国内FXを利用しましょう。国内FXはFX業者に預けているお金が信託法によって守られています。破産しても返金されない海外FX業者より、国内FX業者を利用したほうが得です。

国内FX業者の中でも、おすすめはスワップポイントの出金が申請方式の業者です。月に10万円だけ引き出したら後は換金せずに再投資に回しましょう。

スワップポイントは変動するので、1つの銘柄でずっと月に10万円稼ぐのは難しいです。様々な銘柄に分散投資しポートフォリオを組んで投資するのが基本だと考えましょう。

手法の分散も重要です。特にFXはレバレッジを操作することにより様々な投資戦略を使うことができます。賢い投資戦略を使ってうまくスワップポイント投資を成功させましょう。

まず何から投資していいか分からないという場合は、米ドル/円、ポンド/円、ユーロ/円、メキシコペソ/円、南アフリカランド/円、トルコリラ/円がおすすめです。

しかし、どの銘柄も高値圏に到達しているので、この記事で特におすすめする銘柄は南アフリカランド/円です。スワップポイントは現在、新興国通貨ペアの中で最も低いですが、これから来る銘柄として多めの資金を投資することをがおすすめします。

クロス円がらみだけで投資をすると、円が強くなった時に困るので、豪ドル/NZドルなども投資しておきましょう。豪ドル/NZドルはスワップポイントは低いですが、リピート系自動売買に適した相場になっているので、自動売買も併用して利用することをおすすめします。

スワップポイント投資で月に10万円利益を上げることも重要ですが、再投資も重要です。なぜなら、お金の価値は低下していくからです。

今の10万円は20年たったら大体5万円程度になってしまいます。投資で生み出した全てのお金を全て生活費にしてしまわず、必ず再投資して複利の力を使って資産を増やしておきましょう。

FXはレバレッジを使った多彩な投資戦略が魅力的です。レバレッジを使えばリスクをとる代わりに、少額で大きな利益を得ることができます。

まずは、金の卵を産む鶏を育てることを考えましょう。コツとしては、月に10分の1のお金を投資に回すことです。月に10万円の収益をスワップポイント投資で上げるために、資産管理を考えた投資戦略を極めましょう!

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