FXはで現物のみの取引はできる?メリットや取扱業者を解説

FXを現物のみで取引したい!

FXを取引したいけどロスカットされるのが怖い!何とかならない?

FXを現物のみで行う場合は、レバレッジ1倍での運用と考えていいです。

過去最大の経済ショックであるリーマンショックでさえ、レバレッジ1倍で運用していれば耐えることができます。

スワップポイントも発生するので、ただ銀行に貯蓄しているだけよりはFX業者にお金を預ける方がよっぽど資産が増えるのです。

日本のFX業者の信頼性は銀行並みに高いですからね!

この記事で分かること
  • FXを現物のみで取引するメリット
  • FXを現物のみで取引するデメリット
  • FXを現物のみで取引する仕組み
  • FXを現物のみで取引しやすいFX業者

FXは怖いけど何かやってみたいという人に、現物のみで取引することはおすすめです。

現物のみで取引を始めれば、ロスカットを恐れずに長期保有を行えます。

リーマンショックにも耐えれるので、含み損が出ても気にせずに、利益が出たところで利確すればいいのです。

もちろんスワップポイントも付くので、更にお得と言えます。

銀行預金との違いは、含み損になっている場合は、すぐに換金しずらいという点と、利確した場合、税金が発生するという点です。

しかし、投資を考えるならば預貯金よりは優れた投資方法と言えるので、特に投資が怖い人におすすめの方法です。

記事では、更に詳しくFXを現物のみで取引する方法について解説しています。

目次

FXを現物のみで取引するメリットとは?

FXと言えばレバレッジを使ったハイリスクハイリターンの投資を思い浮かべますが、現物のみで取引を行えば、とても安全に長期投資が想定できるようになります。

詳しくは以下の項目で解説していきます。

FXを現物のみで取引するメリット
  • 現物のみで取引すればFXは怖くない
  • ロスカットの可能性が少なく安心できる
  • 長期的な資産運用が現実的になる
  • スワップポイントを安全に狙える
  • トレードの考え方が簡単になる

現物のみで取引すればFXは怖くない

FXと言えば怖いというイメージがあるかもしれませんが、現物のみで取引すれば、FXで損をする可能性は限りなく低くなります。

「現物のみで取引する」とは、要するにレバレッジを調整するということです。

現物=レバレッジ1倍と考えて良いです。

レバレッジは証券会社によっては、設定で変更できますが、設定で変更できなくても、証拠金残高と取引量を計算すれば、調整はできます。

ただし、レバレッジ1倍で取引した場合、用意しないといけない資金は大きくなります。

例えば、ドル円を1ロット取引すると、レバレッジ1倍の場合、約125万円必要です。

しかし、レバレッジを最大である25倍で取引した場合は、約5万円で取引できます。

では、現物ではなくレバレッジをかけて取引した方がいいのではないか?と思うかもしれませんが、実際には最大レバレッジで取引しているトレーダーは殆んどいません。

なぜなら、強制ロスカットというものが存在するからです。

銘柄によってはそもそも最大レバレッジで取引することが不可能なものもありますね。

ロスカットの可能性が少なく安心できる

ロスカットというのは、ポジションを保有しているとき、含み損が増えてしまうと、業者側が勝手に決済する仕組みのことです。

国内の法律でロスカットしないといけないと決まっており、投資家の資産を守るための法律だと言われています。

ロスカット水準は業者によって違いますが、少なくても証拠金維持率120%以上は必ずキープしたいです。

証拠金維持率を高く設定するためには、レバレッジを低くする必要があり、レバレッジ1倍で取引した場合、ロスカットされる可能性は基本的にはゼロに近いと言えます。

では実際にはどのくらいの証拠金維持率が必要かというと、2,500%です。

2,500%を維持できれば、レバレッジ1倍で取引を続けることができます。

資金量としては、ドル円の必要証拠金が5万円ならば、125万円で10,000通貨(1ロット)保有すれば、証拠金維持率は2,500%です。

ロットというのは、業者で扱っているFXの単位です。
通貨量は全世界共通のFXの単位となります。
国内のFX業者の場合、1ロット=10,000通貨である場合が多いです。

証拠金維持率というのは、含み損が出ると減っていくのですが、証拠金維持率2,500%、レバレッジ1倍で保有した場合、どのくらい損失が出れば、ロスカットされるのでしょうか?

証拠金維持率100%でロスカットされると考えると、計算式としては以下のようになります。

125万(証拠金残高)-X(含み損)÷5万円(必要証拠金)×100=100%(証拠金維持率)

X=120万円です。

120万円の含み損が出るとロスカットされます。

pipsで計算すると、1pips=100円と計算し、12000pipsという計算になります。

過去最大の経済ショックであるリーマンショックでさえ最大で約7600pipsほどしか変動しなかったことを考えると、レバレッジ1倍で取引した場合、リーマンショック級の経済ショックが起こっても余裕でロスカットされず運用できるということです。

勿論、今後リーマンショック以上の経済ショックが起こらないとも限らないので、絶対にロスカットされないとは言い切れませんが、相当安全にお金を預けることができ、為替差益やスワップポイントなどの利益を狙えます。

長期的な資産運用が現実的になる

レバレッジ1倍の現物のみの取引の凄さはお分かりいただけたかと思います。

レバレッジ1倍でFX業者に資金を預ければ、銀行の貯金に匹敵する安全性があり、長期的な資産運用が現実的なものとなるのです。

しかし、「銀行にはペイオフがあるのだから、FX業者に預けるより安全とは言えないのではないか?」と思うかもしれません。

国内のFX業者は信託法により、業者が仮に倒産しても、資産が保障される唯一の国です。

過去に経済ショックが起こり、実際に多くのFX業者が倒産しましたが、国内のFX業者は全て返金に対応しました。

逆に言えば、国外のFX業者の場合必ずしも返金に対応した業者ばかりではなかったということです。

信託銀行が倒産するという可能性もほぼなく、可能性があったとしても国が補填する可能性が高いので、国内のFX業者は銀行のペイオフ並みに安全なのです。

安全性がないと長期的に資金を預けようと思いませんよね?

例えば、ペイオフがない外貨預金と比べても、国内のFX業者に資金を預けることはかなり安全性が高いのです。

もちろん、レバレッジ1倍では、利益が出ないからもう少しレバレッジをかけたいといったような、リスクの調整もFXならではの特権です。

確かにレバレッジ1倍ですと、12000pipsの余裕があるので、リーマンショックすら凌げるというわけで、過剰な保険だと思うかもしれません。

投資に絶対はないので、12000pipsすら含み損になってロスカットされる可能性はゼロではありませんが、リスクをとるのも投資には必要なので、勉強しながらレバレッジを調整しましょう。

リーマンショックに代表される経済ショックの前には兆候があるともいわれています。どうしても予測できないものもありますが、勉強して予測できるようになるものもあります。

スワップポイントを安全に狙える

長期運用が可能ということは、スワップポイントも安全に狙えるということです。

スワップポイントは銀行の金利と比べると破格に高いです。

スワップポイントは通貨ペア同士の両国の金利差によって生じるものですが、業者によって異なり、買いと売りのポジションのどちらか一方がマイナススワップとなります。

何故業者ごとによって異なるかというと、FX業者はスワップポイントからも利益を得ているからです。

スワップポイントの狙い方ですが、比較的経済的に安定しているドル円などのドルがらみを狙うか、相場の上げ下がりが激しい新興国通貨ペアを狙うかの2通りが考えられます。

新興国通貨ペアの場合相場が激しく変動するので、ロスカットされる可能性は高まりますが、スワップポイントはとても高いです。

スワップポイントはFX業者によっては公式サイトで公開していることがあるので、参考にしましょう。

例えば、GMOクリック証券の場合は、2023年5月1日のデータによりますと、

  • ドル円:買いスワップ186円 売りスワップ-189円
  • トルコリラ円:買いスワップ26円 売りスワップ-43円

となります。

ドル円の方がスワップポイントが高いように見えますが、必要証拠金がドル円が約5万円で、トルコリラ円が約3,000円程度です。

そのため、実際にはドル円と同じくらいトルコリラ円を保有すると、スワップポイントは倍以上、トルコリラ円の方が高いということですね。

銘柄によって必要証拠金は大きく異なります。

トレードの考え方が簡単になる

FXはレバレッジがあるからこそ、リスクをコントロールでき様々な手法を行うことができます。

しかし、現物のみのレバレッジ1倍でトレードをすると考えておけば、ロスカットを気にする必要がないので、シンプルな投資を行えます。

いわば、勝率がとても高い銀行預金に近い投資が行えて、銀行より金利が良いと考えることができるのです。

もし、投資が銀行預金しかないという場合は、現物のみでFX業者にお金を預けることも検討して良いでしょう。

海外のFX業者は条件が良いように見えますが、推奨できません。

海外の場合大手のFX業者ですら出金拒否が起こり、とても危うい経営をしているからです。

日本のように信託保全でもないので、お金が返ってこない可能性が高いです。

FXを行うならば、安全性がとても高い日本の金融ライセンスを持つ国内のFX業者を利用しましょう。

安全そうならまずは少額から試してみるというのが投資においてとても重要な考え方です。
試さないとデータが得れないので判断ができないためです。

FXを現物のみで行うデメリットは?

FXを現物のみで行うと、リスクは小さくなりますがリターンも小さくなります。

といっても、銀行預金よりは大きいので、やらないよりはやった方が良いです。

以下の項目で更に詳しく解説していきます。

FXを現物のみで行うデメリット
  • 損失も小さいが利益も小さい
  • 現物のみで行うと用意する資金が大きくなる
  • 資金が足りなくなり分散投資が難しくなる

損失も小さいが利益も小さい

現物のみで行うと、損失も小さくなりますが利益も小さくなります。

よく間違えられやすいのは、レバレッジを高くすると損益が大きくなり、レバレッジを小さくすると損益が小さくなるというものです。

損益に直結するのは、取引通貨量です。

例えば、レバレッジ1倍で1ロット保有した状態でも、レバレッジ25倍で1ロット保有した状態でも、損益は一緒になります。

FXによくあるレバレッジが高いから怖いというのは、誤解なので注意が必要です。

FXのリスクは、取引通貨量と、証拠金残高で決定されます。

レバレッジをかけると少ない資金で大きな取引ができるというだけです。

現物のみで行うと用意する資金が大きくなる

現物のみで行おうとすると、用意しないといけない証拠金が大きくなります。

例えば、必要証拠金が5万円の銘柄を取引しようと考えた場合、125万円は最低必要です。

2ロット分取引したいならば、250万円用意しなければなりません。

FXの利点がレバレッジがあることによって個人の投資家でも比較的気軽に投資ができる点であることは間違いありません。

現物のみで取引を行う利点は大きいですが、長所の1つを消しているというようにも考えられます。

何故、現物のみで取引をしないといけないのか?といった投資戦略を十分に練りましょう。

資金が足りなくなり分散投資が難しくなる

現物のみで取引を行うと資金が足りなくなり分散投資が難しくなります。

投資の基本は分散投資です。

分散投資する理由の1つは世界経済成長の恩恵を受けやすいからですが、もう1つはリスクを分散できるからです。

様々な分野に投資を分散させておけば、思いがけない何が起こって、1つの投資が失敗したとしても、もう1つの投資が成功することがあります。

誰かが損をすれば誰かが儲かるようにできているのが経済です。

経済ショックと言われる現象が起こったとしても、損をした人もいれば、逆に大儲けした人もいます。

分散投資が投資の基本であることがよく分かる事実と言えるでしょう。

「分散投資もしたい、けど現物のみで取引をしたい」という場合は、取引単位が低いFX業者を選びましょう。

国内のFX業者ですと、10,000通貨で取引できることが大半ですが、1,000通貨で取引できる業者もあります。

1,000通貨で取引する場合は、ドル円の必要証拠金が5万だとしても、5,000円で取引ができるということです。

現物のみで取引する場合でも、12.5万円で取引ができるので、コストがだいぶ軽くなります。

もし資金が余ってしまったならば、他の投資に回せばいいだけです。

FXだけで言っても、自動売買やミラートレードなど取引の種類は豊富に存在します。

FXを現物のみで行う仕組みとは?

FXを現物のみで行う具体的な方法、仕組みを以下の項目から解説していきます。

FXを現物のみで行う仕組み
  • 業者のシステムでレバレッジを変更する
  • 証拠金残高と取引量を調整する

業者のシステムでレバレッジを変更する

一部のFX業者では、システムでレバレッジを変更することができます。

現物のみで取引したい場合は、レバレッジ1倍コースを選びましょう。

証拠金残高と取引量を調整する

証拠金残高と取引量を調整すれば、全てのFX業者でレバレッジ1倍の現物のみで取引が可能です。

特に長期で取引したい場合は、必ずどのくらいでロスカットされるのか調べておきましょう。

FXで長期運用したい場合は、ロスカットされる価格の把握が最も重要です。

勝ち負けよりも重要となってくるポイントなので意識しましょう。

FXを現物のみで行いやすいおすすめのFX業者

現物のみで取引しやすい国内のFX業者を以下の3つ紹介し、解説していきます。

現物のみで取引しやすいFX業者
  • 【SBIFX】少ないお金で開始可能
  • 【外貨ex】スワップポイントが優遇
  • 【トライオートFX】自動売買システムに特化

【SBIFX】少ないお金で開始可能

SBIFXは、業者のシステムでレバレッジの変更はできませんが、通貨単位を1通貨まで取引できます。

通常のFX業者は10,000通貨、中には1,000通貨で取引できる業者はありますが、1通貨で取引できる業者はとても珍しいです。

ドル円の必要証拠金を5万とした場合、1通貨で現物のみで取引したい場合は、25円必要になります。

試しにFXをやってみたいという場合にSBIFXはとても便利です。

「デモトレードでもいいのではないか?」と思うかもしれませんが、デモトレードだと仮想のお金を使っているので、懐が痛みません。

実際のお金で取引するのとではメンタルにかかる負荷が違います。

実際に、デモトレードでは億万長者になったが、実際のトレードでは負けを越しているといった投資家は珍しいことではありません。

まず少額から始めたいという場合は、SBIFXがおすすめです。

【外貨ex】スワップポイントが優遇

外貨exはレバレッジ1倍、10倍、25倍のコースから選択が可能となっているので、現物のみで取引したい場合は25倍を選びましょう。

最小取引単位は1,000通貨となっています。

外貨exは特に新興国通貨ペアである、トルコリラ円、南アフリカランド円、メキシコペソ円のスワップポイントが優れているので、現物のみで取引したい場合に相性が良いです。

銀行預金替わりで金利が欲しいという場合は、特に外貨exがおすすめです。

【トライオートFX】自動売買システムに特化

FXには自動売買と言って最初に設定だけすれば、後は自動で取引してくれるシステムが存在します。

FXの知識がなくても簡単に稼げるので、初心者にはおすすめです。

特に、トライオートFXの自動売買システムは長期的な取引に向いています。

ただし、レバレッジの設定はできないので、自分で計算する必要があります。

自動売買を長期で行う場合は、どんなシステムを使うとしても、最低でも、経済ショックを回避できるくらいの証拠金で始めましょう。

トライオートFXの最小取引通貨量は1,000通貨なので、1万通貨で取引するよりは余裕があります。

自動売買のシステムでは、長期にポジションを保有するというより、注文と決済を繰り返す場合が多いので、ロスカットの計算も複雑になります。

業者のサイトなどで計算ツールを提供しているので、自動売買を行う場合は、利用しましょう。

FXを現物のみで運用し安全に資産運用を行おう

「FXを現物のみで取引するメリットとデメリットを教えて!」「FXを現物のみで取引する方法はある?」ご要望にお応えすべく、FXを現物のみで取引する方法について詳しく解説してきました。

この記事のまとめ
  • FXを現物のみで取引するメリット
  • FXを現物のみで取引するデメリット
  • FXを現物のみで取引する仕組み
  • FXを現物のみで取引しやすいFX業者

まず、出来そうなところから始めるというのが物事の基本です。

確かに投資は損をする可能性があるので怖いかもしれません。

しかし、預貯金をしていても、結果的に投資をしていることになっているのです。

何故なら円の価値は変動し、しかも円の価値は今後下がっていくと言われているので、分が悪い投資をしていることになります。

現物のみで行うならば、ロスカットを恐れなくて済むのでFXは怖くなくなります。

10年以上の長期投資と考えれば、経済ショックで一時的に含み損を抱えても、相場が戻ってきて含み益になる可能性は高いです。

リーマンショックでさえ、株価の価格が5年たてば上昇したことを考えれば、長期投資がいかに強い手法か分かると思います。

現物のみでFXを行うということは、かなり現実的な長期投資を行えるので、非常に勝ちやすい比較的安全な投資と言えるのです。

FXを現物のみで取引する利点を活かして、投資を成功させましょう。

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この記事を書いた人

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