Exclusive Markets(エクスクルーシブ・マーケッツ)は、2020年12月から営業を開始した新興の海外FX業者です。
口コミでは「日本語サービスが良い」や「ボーナスがある」と良い評判がありますが、実際はどうなのでしょうか?
もしかしたら、出金拒否などの悪い口コミもあるのかもしれません。
もしそうなら安全性に問題がある可能性がありますので、できれば利用前に見定める必要があります。
この記事では、FX会社の格付けサービスを提供しているWikiFXが、
Exclusive Marketsの評判や安全性について事実ベースで客観的に解説しています。
WikiFX(ウィキエフエックス)は、FX会社の安全性・信頼性を評価している第三者機関です。
全世界3万以上のFXブローカーの情報を収集し・格付けを行っています。
FX会社の安全性スコアや詐欺被害のリアルな口コミは『wikifx.com』で確認できます。
Exclusive Marketsの安全性を、取得ライセンスや規則、Twitterの口コミなど様々な視点から徹底的に調査しましたので、ぜひ参考にしてください。
Exclusive Marketsの安全性を基本情報や取得ライセンスから調査
Exclusive Marketsの安全性を確かめるために、 公式サイトやWikiFXで下記3点を調査しました。
1.企業情報と特徴
2.取得ライセンス
3.ユーザーの資産保護
基本情報1.企業情報と特徴
Exclusive Marketsの企業情報や特徴は、以下の通りです。
Exclusive Markets公式サイトは、12カ国語に翻訳されていますが、日本語に対応していません。
しかし、日本人スタッフはいるようです。
カスタマーサービスにはEメールとチャットがあり、英語なら平日24時間、日本語なら平日5日の15時から24時まで対応しています。
特徴 | 詳細 |
---|---|
取扱商品 | ・外国為替 ・株式 ・暗号資産 ・コモディティー ・金属 ・株式指数 ・ETF ・債券 など450銘柄以上 |
レバレッジ | 最大500倍 ※口座タイプにより変動 |
口座タイプ | ・スタンダード口座(最大レバレッジ500倍) ・プロ口座(最大レバレッジ500倍) ・Exclusive口座(最大レバレッジ100倍) |
取引プラットフォーム | ・MT4 ・MT5 |
スプレッド | ・スタンダード口座:1.7pips~ ・プロ口座:0.0pips~(取引手数料:往復$10/Lot) ・Exclusive口座:0.0pips~(取引手数料:往復$7/Lot) |
最低入金額 | なし |
入出金方法 | ・銀行送金 ・クレジットカード ・暗号資産(BTC、USDT、ETH、LTC、BCH) |
ロスカット | 20% |
ゼロカット | あり |
スキャルピング | 可能 |
両建て | 可能 |
ボーナス | ・100%口座開設ボーナス ・30%ボーナス |
Exclusive Marketsの特徴として、下記3つが挙げられます。
- 取扱商品が450銘柄以上と多い
- 取引手数料が最大で$10と高い
- 入出金に対応している暗号資産が多い
1つ目の特徴は「取扱商品が450銘柄以上と多い」点です。
他社では取引銘柄が多くても、200~300銘柄以上としているところがほとんどです。
しかしExclusive Marketsでは、それを大幅に上回る450銘柄以上と、幅広く取り扱っています。
FX業者名 | 取扱銘柄数 |
---|---|
Exclusive Markets | 450銘柄以上 |
exness | 200銘柄以上 |
ironFX | 250銘柄以上 |
FXPro | 270銘柄以上 |
2つ目の特徴は「取引手数料が最大で$10と高い」点です。
ECN方式の口座タイプなら、スプレッドが狭い代わりに取引手数料として往復$7~$9を徴収するFX業者がほとんどです。
「Electronic Communications Network」の略で、ユーザーからの注文をヘッジファンドや個人投資家などが集うECN(電子取引所)へ流し、反対注文と自動的にマッチングする方式のこと。
STP方式のようにマークアップが発生しない代わりに、取引手数料が発生する。
ですがExclusive MarketsのECN口座である「プロ口座」では、取引手数料が往復$10と他社よりも割高であることが分かります。
FX業者名 | 取引手数料 |
---|---|
Exclusive Markets(プロ口座) | 往復$10/Lot |
Exness(ゼロ口座) | 往復$7/Lot |
TitanFX(ゼロブレード口座) | 往復$7/Lot |
FxPro(FxPro cTrader口座) | 往復$9/Lot |
3つ目の特徴は「入出金に対応している暗号資産が多い」点です。
他社でも暗号資産で入手金できるところはありますが、そのほとんどは1~2種類にしか対応していません。
しかしExclusive Marketsでは、下記の5種類の暗号資産で入出金できます。
Exclusive Marketsで入出金できる暗号資産
- BTC(ビットコイン)
- USDT(テザー)
- ETH(イーサリアム)
- LTC(ライトコイン)
- BCH(ビットコインキャッシュ)
基本情報2.取得ライセンス
Exclusive Marketsが取得している金融ライセンスを、WikiFXで調査しました。
金融ライセンスとは、各国の金融監督機関が発行している『金融業の営業許可証』のことです。
取得をするためには、監督機関からの審査や、資金の預託が必要になる場合があるため、FX会社の信頼性を見極める上で重要な指標の一つと言えます。
取得難易度や規制の内容は、ライセンスを発行する国や機関によって異なります。
取得しているライセンスは、以下の通りです。
No. | ライセンス名 | 現在の状態 | ライセンスタイプ | 取得難易度 |
---|---|---|---|---|
1 | セーシェル金融サービス庁(FSA) | オフショア規制 | 外為取扱ライセンス | 低 |
取得ライセンス1.セーシェル金融サービス庁(FSA)
WikiFXにて記載されているセーシェル金融サービス庁(FSA)のライセンス情報などは、以下の通りです。
正式名称 | Seychelles Financial Service Authority |
日本語名(略称) | セーシェル金融サービス庁(FSA) |
設立 | 2013年 |
取得難易度 | 低 |
信頼性 | 低 |
公式サイト | https://www.fsaseychelles.sc/ |
セーシェル金融サービス庁(FSA)の取得要件は、厳しくありません。
なぜなら、FX業者に対する監督や規制が無いからです。
これは、FSA公式サイトのFAQに記載されています。
Does the FSA issue spot forex?
出典:FSA公式サイト
The FSA does not supervise or regulate the foreign exchange market. This falls under the purview of the Central Bank of Seychelles.
意訳すると、以下の通りです。
FSAはスポット外国為替を発行しますか?
FSAは外国為替市場を監督または規制していません。
これは、セイシェル中央銀行の管轄下にあります。
そのため、取得難易度や信頼性も低いと考えられます。
取得状況はWikiFXにおいて、FSA公式サイトにてExclusive Marketsグループの1つである「Exclusive Markets Ltd」が確認されています。
FX業者名 | ライセンスNo. |
---|---|
XM | SD010 |
Exness | SD025 |
easyMarkets | SD056 |
基本情報3.ユーザーの資産保護
Exclusive Marketsがユーザーの資産保護をするために、「分別管理」や「信託保全」などを公式サイトで明言しているか調査しました。
分別管理・信託保全というのは、FX会社が顧客から預かった資金を管理する方式のことです。
分別管理は、FX会社の運営資金と顧客の預入資金を分別して管理していることを表します。
しかし、本当に顧客資金に手が付けられないのかはトレードにはわかりませんし、会社が倒産した場合に返金される保証もありません。
一方の信託保全というのは、顧客資金と同額の資金を信託銀行などの預ける資金管理方式です。
この場合、会社が簡単に顧客資金に手を付けることはできないですし、倒産しても銀行からトレーダーへ資金が返金されます。
その結果、特に明言がありませんでしたので、Exclusive Marketsがユーザーの資産保護をしているかどうかは不明です。
Exclusive Marketsの評判とは?Twitterで口コミ3件を調査
Exclusive Marketsの評判を確かめるために、Twitterで口コミを調査しました。
その中でExclusive Marketsに関するものを、3件ピックアップしてご紹介します。
- 口座残高マイナスでボーナスが削除される
- ボーナスクッションが無い
- 出金申請から2日後に入金
口コミ1.口座残高マイナスでボーナスが削除される
Exclusive Markets は…
— たかたか (@fx100109) December 10, 2020
入金ボーナス100% 累計500万まで何度でも!!
なんだけど…よ~く見たら…
口座残高がマイナスになるとボーナスが削除される
FBSとかと同じインチキボーナスであった~
これは使えません!
出金申請したわ
Exclusive Marketsには、「100%口座開設ボーナス」があります。
しかし口座残高がマイナスになると、ボーナスごとゼロカットされるようです。
そのためボーナスありきで取引する方にとっては、使いにくいのかもしれません。
口コミ2.ボーナスクッションが無い
「新興業者辛口批評」
— おいしい金融 🧙♂️ (@konakijiji_was) April 21, 2021
Milton Markets:頑張っているが出金速度がIS6FX並み
Bitterz:レバレッジ調整金額が低すぎ
Exness:サーバーが弱い、止まりすぎ
FXGT:スプが広いしクパクパ開いて不利な価格で約定される
easyMarkets:メール送っても返事が来ない😡
ExclusiveMarkets:ボーナスクッション無し
ボーナスクッションとは、ボーナスが証拠金として働くかどうかを示すものです。
Exclusive Marketsのボーナスにはクッション機能が無いため、ボーナスだけで取引することができません。
したがって大きなポジションを保有したい時には役に立ちますが、それ以外では役に立ちません。
そのためボーナス頼みで取引しようと考えている方にとっては、危険と言えます。
口コミ3.出金申請から2日後に入金
結構マイナーなFX口座のExclusive Marketsってとこで出金申請してたけど、申請から2日後に入金された!
— 白カネキ (@OrzKin) July 15, 2021
問い合わせの返信も早いし結構良い会社?
検索しても全然情報なくて半信半疑やったけどよかったー pic.twitter.com/3Y6w7ELpv1
この方がどのような出金方法を利用したのかは不明ですが、添付画像から44,491円を出金できたようです。
またツイート内容から問い合わせの返信も早いようなので、日本語サポートも使いやすいのかもしれません。
WikiFX「真相公開」から口コミを調査
WikiFXでは、ユーザーから寄せられる口コミとして「真相公開」が掲載されています。
2022年5月3日時点で、Exclusive Marketsの「真相公開」はありませんでした。
WikiFXによる独自調査結果
WikiFXでは、FX業者を数値で判定する『スコア評価』や、ペーパーカンパニーでないかを調査する『現地調査』などを行っています。
またそれらの結果を基に『注意喚起』も行っています。
そのためここからは、WikiFXがどのようにExclusive Marketsを評価しているのかを調査しました。
Exclusive Marketsの調査結果は、以下の通りです。
独自調査1.スコア評価
WikiFXでは、下記の5つの指標から10点満点でFX業者を評価しています。
- ライセンス指数:取得ライセンスの信頼性・価値
- 事業指数:企業としての安定性・運営能力など
- リスク指数:倒産時の資産保証の度合い・詐欺業者の可能性の低さなど
- 規制指数:取得ライセンスの規制の強さ
- ソフトウェア指数:取引プラットフォームなどの利用環境
Exclusive Marketsのスコア評価結果は、以下の通り。
WikiFX評価の詳細は、「WikiFX Exclusive Markets」ページでもご確認頂けます。
≫WikiFXでExclusive Marketsの安全性をさらに詳しくチェックする
指数 | スコア |
---|---|
ライセンス指数 | 3.92 |
事業指数 | 5.65 |
リスク指数 | 8.22 |
規制指数 | 3.89 |
ソフトウェア指数 | 4.00 |
総合点 | 4.14 |
総合スコアが「4.14」なので、FX業者としてはやや低い評価となります。
「ライセンス指数」は「3.92」と、やや低めです。
その原因として「基本情報2.取得ライセンス 」で解説したとおり、唯一取得している「セーシェル金融サービス庁(FSA)」の取得難易度が低いことが原因のようです。
また同じ理由から「規制指数」も「3.89」と、こちらもやや低めとなります。
「事業指数」は「5.65」なので、資本金や運営能力は平均的と判断されています。
「リスク指数」は「8.22」と、高評価です。
「基本情報3.ユーザー資産の保護 」では「分別管理」などが確認できませんでしたが、公式サイトにて「当社は金融当局により完全に認可を受けていますので、お客様の資産はExclusive Marketsで常に安全です。」と明言があることから、WikiFXではリスクが低いと判断しているようです。
「ソフトウェア指数」は「4.00」と、やや低めとなっています。
取引プラットフォームはMT4やMT5などが揃っていますが、WikiFXでは執行速度の遅さなどに問題点があると判断しているようです。
独自調査2.現地調査結果
WikiFXの「現地調査」のコラムでは、現地オフィスへ実際に訪問し、ペーパーカンパニーであるかどうかを調査しています。
2022年5月3日時点で、WikiFXによるExclusive Marketsへの現地調査結果はありません。
独自調査3.注意喚起
2022年5月3日時点で、WikiFXからExclusive Marketsに下記2点のリスクがあると注意喚起をしています。
- セーシェル金融サービス庁(FSA)がオフショア規制である
- このブローカーには日本の有効なライセンスがない
Exclusive Marketsで出金拒否になる規約は3つ
Exclusive Marketsの公式サイトでは、取引に関係する規約をまとめた「Exclusive-Markets-Ltd-Client-Agreement」が公開されています。
そこには、下記のような出金拒否に関係する規約が明記されています。
- 第三者や匿名口座への出金
- 出金方法の変更権利がある
- 取引口座を閉鎖する場合がある
規約1.第三者や匿名口座への出金
Exclusive Marketsでは「出金は顧客のみに対して行われるものであり、第三者や匿名口座へは出金しません。」としています。
20.8 It is agreed and understood that withdrawals will only be effected towards the Client The will not to make withdrawals to any Other third party Or anonymous account,
出典:Exclusive-Markets-Ltd-Client-Agreement
意訳すると、以下の通りです。
20.8出金は顧客に対してのみ行われることに同意し、理解します。他の第三者または匿名の口座に対しては出金を行わないものとします。
そのため、家族を含んだ他人名義口座への出金は、出金拒否になる可能性があります。
≫Exclusive Marketsの「Exclusive-Markets-Ltd-Client-Agreement」で確認する
規約2.出金方法の変更権利がある
Exclusive Marketsでは「資金の送金方法に関しては、当社に絶対的な裁量があります。」としています。
20.9 The manner in which we remit monies to you will in our absolute discretion. The Company reserves the right to decline a withdrawal request of the Client asking for a specific transfer method and the Company has the right to suggest an alternative.
出典:Exclusive-Markets-Ltd-Client-Agreement
意訳すると、以下の通りです。
20.9私たちがあなたに資金を送金する方法は、私たちの絶対的な裁量に委ねられます。
当社は、特定の出金方法を求める顧客の出金要求を拒否する権利を留保し、当社は代替方法を提案する権利を有します。
そのため、Exclusive Marketsの判断によって出金方法が突然変更される可能性があるため、出金方法の変更に従えない場合は、出金拒否になると考えられます。
≫Exclusive Marketsの「Exclusive-Markets-Ltd-Client-Agreement」で確認する
規約3.取引口座を閉鎖する場合がある
Exclusive Marketsでは「当社は、取引口座を閉鎖する権利を有します。」としています。
26.6 upon Termination any or all the may apply:
出典:Exclusive-Markets-Ltd-Client-Agreement
(中略)
b) The Company has the right to close the Trading Account(s):
意訳すると、以下の通りです。
26.6終了時に、いずれかまたはすべてが適用される場合があります。
(中略)
b)当社は、取引口座を閉鎖する権利を有します。
口座を閉鎖する条件が明記されていませんので、Exclusive Marketsの独断によって実行される可能性があります。
もし口座閉鎖を実行された場合、出金できない可能性があります。
≫Exclusive Marketsの「Exclusive-Markets-Ltd-Client-Agreement」で確認する
Exclusive Marketsで出金拒否になる出金ルールは4つ
Exclusive Marketsの公式サイトでは、出金拒否につながる出金ルールを公開しています。
- 取引量10Lot未満で発生する出金手数料1.8%が支払えない場合
- 入金方法と同額を同一方法で出金する
- 利益出金はExclusive Markets指定の方法で行う
- 為替手数料が支払えない場合
ルール1.取引量10Lot未満で発生する出金手数料1.8%が支払えない場合
Exclusive Marketsでは「ご入金からご出金までの間に弊社運用口座にてお取引量が10ロット未満の場合は、大変恐れ入りますが、従来通りご出金額に対して1.8%の手数料を徴収させて頂いておりますのでご注意下さい。」としています。
そのため出金時に出金手数料として、出金額の1.8%が支払えない場合は、出金拒否になると考えられます。
ルール2.入金方法と同額を同一方法で出金する
Exclusive Marketsでは「ご入金履歴がある場合は、ご入金方法と同一の方法かつご入金額分と同額までご出金申請頂く必要がございます。」としています。
そのため、入金を「銀行送金で30万円→暗号資産で20万円」とした場合は、出金も「銀行送金で30万円→暗号資産で20万円」と行う必要があります。
もし出金方法や出金額が入金方法や入金額と異なる場合は、出金拒否になる可能性があります。
ルール3.利益出金はExclusive Markets指定の方法で行う
Exclusive Marketsでは「利益分・パートナー報酬をご出金頂く場合は、弊社にて処理が可能な出金方法の内お客様のご希望の方法にて出金申請頂けます。」としています。
もしExclusive Marketsが指定する出金方法以外で出金した場合は、出金拒否になると考えられます。
ルール4.為替手数料が支払えない場合
Exclusive Marketsでは「為替手数料:弊社レート適用」と、しています。
そのため出金時に為替手数料を支払えない場合は、出金拒否になる可能性があります。
調査結果:規約に出金拒否を独断で行う記載があるので、利用は控えたい
ここまでExclusive Marketsの評判や安全性などを、口コミやライセンス情報などから徹底的に調査してきました。
評判という視点では可もなく不可もなくといった印象ですが、利用規約を盾に出金拒否を行うといった情報もあるので利用は控えた方が良いと言えます。
また唯一取得している金融ライセンスも取得難易度が低いので、信頼性に疑問が残ります。
さらに「分別管理」や「信託保全」などのユーザー資産保護に関する明言が、一切ありません。
とても安心して利用できるとは言い難いので、Exclusive Marketsを利用するのはやめておきましょう。
WikiFXでは、資金の安全性やサービスクオリティの高さが証明されている国内FX業者の利用を推奨しています。
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