10月21日、米国の長期金利が大幅に上昇し、約3ヶ月ぶりの高水準を記録しました。10年国債利回りは10.5ベーシスポイント上昇して、4.18%に達しました。これは7月30日以来の高水準となります。
長期金利上昇の背景には、最近発表された一連の堅調な経済指標があります。これらの指標により、アメリカ経済の底堅さを示すものでした。その結果、連邦準備制度理事会(FRB)が利下げを急ぐ必要はないとの見方が広がっており、市場参加者の間では、FRBの利下げペースが予想よりも緩やかになるとの見方が強まり、利下げ観測が後退しました。一部のアナリストは11月のFOMCで金利据え置きを予想しています。
この他、アメリカ大統領選挙で共和党のトランプ前大統領が優勢だとみる投資家の間で、選挙後に財政が悪化するのではないかとの懸念が広がっていて、この懸念も長期金利上昇の一因となっています。
米長期金利の上昇を受け、ドル円相場は円安に進みました。心理的節目である150円を超え、一時1ドル158.88円を付けました。これは約2ヶ月半ぶりの円安ドル高水準です。ドル円相場は現在、1ドル150円台半ばで推移しています。
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