米供給管理協会(ISM)は10月3日、9月の非製造業総合指数を発表しました。結果は54.9となりました。
詳細については、新規受注指数が59.4と、前月53.0から6.4ポイント上昇し、2023年1月以来の大幅な伸びとなり、そして2023年2月以来の高水準となりました。価格指数は59.4と、前月57.3から上昇し、8ヶ月ぶりの高水準でした。一方、雇用指数は48.1と前月50.2から低下し、これは労働市場の減速を反映しています。業況指数は4カ月ぶりの高水準となり、米国経済が第3四半期も堅調に推移したことを示唆しています。
なお、ISM非製造業景況調査委員会のスティーブ・ミラー委員長は、「より力強い成長を指数が示している」と指摘しつつ、「政治的な不確実性に対する懸念が前月よりも強くなっている」と述べています。また、東海岸とメキシコ湾岸の港湾労働者によるストライキの影響で、今後数週間は見通しが立ちにくい状況にあります。
ISMの9月の非製造業総合指数を受け、ドル買いが進み、147円を超えました。しかし、本日発表の米9月雇用統計を控え、上値が抑えられる形となりました。ドル円相場は現在、146円半ばで推移しています。
本日、米9月雇用統計が発表されます。市場予想では雇用者数の増加ペースが小幅に加速するとのことです。ただし、ISM非製造業景況調査委員会のスティーブ・ミラー委員長が指摘するように、政治的不確実性や港湾労働者のストライキなどの要因も、雇用統計に予期せぬ影響を与える可能性があることに注意が必要です。
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