9月23日、ユーロ圏の9月製造業・サービス部門購買担当者景気指数(PMI)速報値が発表されました。総合PMIが48.9(前月51.0、予想50.5)、製造業PMIが44.8(前月45.8、予想45.7)、サービス業PMIが50.5(前月52.9、予想52.3)という結果でした。これは予想を下回る弱い結果でした。
国別に見ると、以下の通りです。
フランスは、総合PMIが47.4(前月53.1、予想51.5)、製造業PMIが44.0(前月43.9、予想44.2)、サービス業PMIが48.3(前月55.0、予想53.1)でした。特にサービス業PMIが55.0から48.3へと急落し、6カ月ぶりの低水準となりました。
ドイツは、総合PMIが47.2(前月42.4、予想48.4)、製造業PMIが40.3(前月42.4、予想42.3)、サービス業PMIが50.6(前月51.2、予想51.0)でした。ドイツも予想を下回り、ドイツが景気後退に陥ったことを示唆しました。
なお、インフレは減速しており、特にサービス業のインフレ鈍化は欧州中央銀行(ECB)にとって朗報とされています。一部のアナリストは、10月にECBが追加利下げを検討する可能性があると指摘しています。
ユーロ圏の経済は第4四半期に向けて大きな逆風に直面していることを示唆しており、今後の経済動向が注目されます。
ユーロ圏の9月PMI速報値を受け、ユーロが軒並み売られました。ユーロ円は一時、1ユーロ159円前半まで下げました。
その後、ユーロは買い戻され、反発したものの、再び下落。ユーロ円相場は現在、1ユーロ159円台中盤で推移しています。
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