FRBウォラー理事の発言で利下げ観測後退!円安が進む

連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事は1月16日、ブルッキングズ研究所主催のオンラインイベントでの講演で、「私は『インフレが再燃せず、高水準にとどまらない限り、連邦公開市場委員会(FOMC)はフェデラルファンド金利の誘導目標レンジを年内に引き下げることが可能になる』と考えている」、「経済活動と労働市場は良好な状態で、インフレ率は漸進的に2%へと鈍化しつつあり、以前ほど急いだり迅速に利下げしたりする理由は見当たらない」と語り、積極的な利下げに慎重な姿勢を示しました。

この発言を受けて、年内に6回の利下げを織り込んでいた米国債市場は利下げ観測が後退し、米長期金利が急上昇、10年国債利回りは11.5bp上昇しました。

市場関係者はウォラー理事の発言に対して、以下のようにコメントしています。ゴールドマン・サックスは、「FRBが3月から3回連続で利下げを実施するとの見方に変更はないが、ウォラー氏の発言により、利下げのタイミングが遅くなったり、利下げを四半期に1回にする可能性が高まった」とコメントしました。エバコアISIの中央銀行戦略責任者クリシュナ・グハ氏は「理事の『急ぐ必要はない』と強調した発言は、3月の利下げを行わないことを示す」と述べました。

CMEのフェドウォッチによると、FRBが3月に少なくとも25bpの利下げを行う可能性が前日の81%から66.9%にまで下がりました。

ウォラー理事の発言による3月の利下げ観測の後退、さらに令和6年能登半島地震による日銀の早期マイナス金利解除観測の後退を受け、日米の金利差が拡大するという思惑が広がり、ドル円相場は円安方向に大きく動き、147円を突破しました。

ドル円相場は現在、1ドル147円台で推移しています。

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