バイナンス新CEOの今後のビジョンとは?

世界最大の暗号通貨取引所バイナンスは米司法省(DOJ)、米財務省、商品先物取引委員会(CFTC)と和解しました。そして、創業者でCEOのチャンポン・ジャオ(通称CZ)氏は銀行秘密法に違反したことを認め、CEOを退任しました。

新しいCEOには米国以外の地域の市場責任者リチャード・テン氏が就任しました。テン氏は金融サービスと規制の分野で30年以上の経験があり、さらに、アブダビ・グローバル・マーケット金融サービス規制庁(FSRA)CEOやシンガポール証券取引所最高規制責任者を歴任した経歴を持ちます。

テン氏は就任後、「規制対応を強化し、世界中の規制当局と協力して、イノベーションを推し進め、消費者の利益を優先していきます」とバイナンスの今後のビジョンを語りました。

規制対応については、「バイナンスがよりコンプライアンスと透明性の高い企業へと変貌を遂げたことは、新たな章の始まりを意味し、大きな力となりました。世界中の政策立案者とのは制度の改革を促し、統一された消費者保護の規制スキームの開発にとって不可欠です」と語っています。

消費者保護については、「バイナンスはユーザーのことを最優先に考え、運営の中心に置きます」、「ユーザー資産に対する財務力、安全性、完全性の確保にコミットメントします」、「バイナンスの強固な財務健全性、無負債、合理的な支出、大きな収益と利益プールは、ユーザー資産の安全性を強化します」と述べました。

イノベーションについては、「Web3の成長、応用、それを支えるエコシステムの開発を推進します」と述べています。または、テン氏はFSRA在職中に先進的な暗号通貨規制システムを確立しているため、その経験がバイナンスの規制遵守に活かされると思われます。

テン氏は最後に、「バイナンスの責任ある成長が新たな段階を迎えるにあたり、世界中の政策立案者と有意義な対話を行い、投資家が暗号通貨業界の将来に期待を持ち続けられ、暗号通貨が長期的に持続可能であるよう、バイナンスは次の10億人のユーザーを引き付け、啓発していきます」とまとめました。

テン氏は、特に規制の分野で豊富な経験と実績を持っているので、現在バイナンスが直面しているコンプライアンスの課題を解決できる可能性を持った人物です。しかし、規制当局やユーザーなどの利害関係者と協調していかなければならず、さらに競合他社との熾烈な競争を余儀なくされています。バイナンスが課題を解決して成功できるのか、今後の動向に注目です。

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