ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)は暗号通貨の上場と上場廃止の規制に関するガイダンスを発表しました。このガイダンスは、暗号通貨の上場および上場廃止プロセスの基準を強化することを目的に作られたものです。
また、ガイダンスでは、上場されているコインに新たな高いリスクが確認された場合、暗号通貨事業体の監視プロセス、NYDFSが確認した弱点や脆弱性、その他を問わずに、暗号通貨事業体はコインのサポートを止めなけれならないとしています。
ガイダンスには、「業界の発展に合わせ、暗号通貨の監督における革新的でデータ主導型のアプローチに対するNYDFSの取り組みを強化するものである」、「NYDFSは暗号通貨に対する規制の最前線に立ち、長年に渡る知識と経験を以って、消費者と市場をリアルタイムで適切に保護できるよう、ガイダンスに反映させている」とあります。
なお、すべての暗号通貨事業者は、2023年12月8日までにNYDFSにコイン上場廃止方針の草案を提出しなければならず、2024年1月31日までに正式なものをNYDFSに提出し、承認を得なければなりません。
米国では、米証券取引委員会(SEC)が6月に大手暗号通貨取引所のコインベースとバイナンスを提訴して以来、暗号通貨に対する規制が厳しくなっています。
現在、ビットコイン現物ETFの承認に対する期待感から、ビットコインを中心に暗号通貨の価格が上昇しています。しかし、規制の強化は暗号通貨が下落する可能性もあるので、規制当局の動きはしっかりとチェックしましょう。
免責事項
暗号通貨は価格変動が激しく、トレードの際は自身の投資経験、目標、財務状況、リスクを取る能力等について十分検討する必要があります。
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