10月31日のニューヨーク外国為替市場で、一時1ドル151円台後半まで円安が進みました。円安が進んだ理由は、「日本銀行が長期金利の上限を“1%をめど”に金融政策の運用をより柔軟化することを決めた」という発表を受け、日米の金利差が注目されためです。なお、1ドル151円台後半は約1年ぶりの水準です。
10月31日の米国の経済指標が市場予想を上回り、アメリカ経済の底堅さが再確認されました。
また、10月30日のニューヨーク市場では、日本銀行が金利操作の枠組みであるイールドカーブ・コントロールを再修正するのではないかという情報が広まり、市場は政策変更に期待し、円買いが増加しました。そんな状況の中での「より柔軟化する」という発表であったため、市場では「大幅な修正ではない」と受け取られたのも、31日の急激な円安を誘発しました。
さらに、日本銀行の植田総裁の「粘り強く金融緩和を継続することで経済活動を支え、賃金が上昇しやすい環境を整えていく方針だ」という発言が金融緩和策の継続と受け止められ、政策の変更を見越して円を買っていた投資家が戦略を変更して一転、円を売り始めたのも原因だと推測されます。
この他、財務省が9月28日から10月27日の間に為替介入を行わなかったという発表も円安の勢いを後押ししました。
1ドル150円を超えたドル円相場は、円安がどこまで行くのでしょうか?
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