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WikiFX VPS利用ユーザー(取引情報開示に同意済み)の取引データを集計 2024-04-28 06:00:00更新
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2024.4.26
たむの週間分析レポートEURUSD|2024年4月26日
4H足分析 4時間足の分析では、2つの異なる波―黒で示される大きな波と赤で示される小さな波が存在します。両方とも高値と安値を切り下げる下降トレンドを形成していますが、トレードに際しては注意が必要です。長期的には下降トレンドが継続しているものの、最近は短期的に上昇している動きも見られます。 具体的には、大きな波の最近の安値1.07280を下回り、1.06000に到達しました。この安値更新により、下降トレンドがさらに続くことが確認されていますが、一時的な上昇が見られたため、下降のトレンドが終了するのは1.08700を上抜けた場合です。 この直近の上昇は調整の一環とみなされますが、1.08700には達しておらず、小さな切り下げラインや大きな切り下げラインが次の重要な抵抗帯として機能する可能性があります。特に、これらのラインが重なる節目が注目され、そこに到達するとエリオット1波の開始の可能性があります。 短期的には、現在上昇中のため、4H足の小さい切り下げラインに達するまでスキャルピング戦略を考慮することができますが、大きな流れに逆らう形となるため、リスクが高いことを忘れてはなりません。 15M足分析 15分足で見ると、4H足での最近の上昇トレンドが詳しく観察できます。1.07280の安値で2回ほど反発が見られ、これが抵抗帯として機能しているように見えますが、4H足のトレンドラインに基づいて動いています。過去のデータからは、特に確認される抵抗点はありませんので、あまり懸念する必要はないでしょう。 動きが変わりそうな節目は4H足の切り下げラインとなっており、そこに到達するまでは押し目を利用してのスキャルピングが適切です。しかし、大きなトレンドに逆らうことになるので、慎重にトレードを進めることが重要です。 現在のEURUSDの値段 TradingView提供のEURUSDチャート
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2024.4.26
FXの移動平均線大循環分析とは?使い方・強力な手法を大解説
トレンド相場をうまく捉えられない... 損切りが多くて月単位で利益を残せない... 「絶対に勝てる」という文言で紹介されているインジケーターは数多くありますが、インジケーターや手法との相性が悪いと稼ぐのにも時間がかかりますよね。 本記事では、トレンド相場という大きな値幅を狙いやすいトレードの勝率を底上げしてくれる「移動平均線大循環分析」について解説していきます。 名称は複雑ですが、しっかり学べば使いこなすのは難しくないシンプルな分析方法です。 相場の基礎的な動きを学べる機会にもなるため、概要だけでも理解しておくのをおすすめします。 本記事の内容を参考に、相場に対する理解を含めましょう。 移動平均線大循環分析とは 移動平均線大循環は3本の指数平滑移動平均線から構成されたチャートを指し、トレンド方向や強さの把握、エントリータイミングの判断に使用されます。 画像の通り、上昇トレンド発生中なら移動平均線が上向きで、下降トレンドなら移動平均線が下向きになっているのがわかりますね。 視覚的にトレンドが判断できるうえ、トレンドが発生するタイミングでは移動平均線同士がクロスするというわかりやすいサインがあります。 エントリーサインサインの内容サインの意味ゴールデンクロス移動平均線がより長期の移動平均線を上抜け上昇トレンドを示唆デッドクロス移動平均線がより長期の移動平均線を下抜け下降トレンドを示唆 以上の分析手法は時間軸問わず有効で、FXに限らず仮想通貨や株式などあらゆる商品で使えるのが特徴です。 なお、それぞれの移動平均線は以下の設定がされています。 移動平均線の役割期間設定短期トレンド判断5日中期トレンド判断20日長期トレンド判断40日 人によっては期間設定を変えて運用していますが、あまりにマイナーな商品を取引するわけではないなら初期設定のまま利用してください。 単純に3つの指数移動平均線を表示させるだけで移動平均線大循環分析が可能なので、初心者でも試しやすいですね。 移動平均線大循環分析のトレードエッジとは 移動平均線大循環分析はトレンドの進行方向を予測するのに最適な手法で、トレードに対するエッジを発見しやすいのが特徴です。 エッジとは・・・チャートが上下どちらに偏っており、有利なポジション方向が判断できる状況 買い方向と売り方向の両方に対するエッジを見つけられるため、それぞれ見ていきましょう。 買い方向へのエッジ「パーフェクトオーダー」の条件 売り方向へのエッジ「パーフェクトオーダー」の条件 買い方向へのエッジ「パーフェクトオーダー」の条件 以下の条件が揃っていると買い方向へのエッジが発生しており、パーフェクトオーダーと呼ばれる有利な相場状況です。 3本全ての移動平均線が上を向いている 移動平均線が上から短期・中期・長期の順に並んでいる 特に移動平均線の順番は重要で、それぞれの移動平均線の役割を理解しておけばエッジの有効性がわかります。 種別役割短期移動平均線直近の値動きの方向性を示す中期移動平均線中期的な値動きの方向性を示し、短期トレンドの後押しをする長期移動平均線長期的なトレンドを表し、方向性の土台を決定する 「短期・中期・長期」の並びは、土台となる長期的な上昇トレンドが発生しつつ直近でも強いトレンドが発生しているという上昇へのエッジを示します。 また、トレンドは継続するという性質があるため、一度エッジを見つければしばらくはトレンドフォローで稼ぎやすいのもエッジの強みです。 売り方向へのエッジ「パーフェクトオーダー」の条件 移動平均線大循環分析で確認できる、売りのパーフェクトオーダーは以下の通りです。 3本全ての移動平均線が下を向いている 移動平均線が上から長期・中期・短期の順に並んでいる 以上2つの条件が揃うと、長期~短期にかけて全てのトレンドが下を向いており、短期的な売り圧力が強くなっているという好条件を示します。 パーフェクトオーダー発生中は売り圧力が強いですが、それがいつまで続くかは移動平均線大循環分析だけでは判断できません。 そのため、ショートエントリーするならパーフェクトオーダーが完成した直後が望ましいでしょう。 その分ダマシに遭う可能性も上がるため、他のテクニカル指標を組み合わせて勝率を上げる必要があります。 移動平均線大循環における6つのステージ 移動平均線大循環分析は、上から見た3本の移動平均線の並びによって6つのステージに分けられています。 【ステージ1】短期・中期・長期の順に並ぶ 【ステージ2】中期・短期・長期の順に並ぶ 【ステージ3】中期・長期・短期の順に並ぶ 【ステージ4】長期・中期・短期の順に並ぶ 【ステージ5】長期・短期・中期の順に並ぶ 【ステージ6】短期・長期・中期の順に並ぶ チャート進行のうち7割はステージ1から6に順に動く「順行」のため、これらを図式すると覚えやすいでしょう。 逆に、残りの3割では、特定の場面でステージが逆に進行する「逆行」といわれる動きを見せるパターンもあります。 以下で、それぞれのステージにおける相場の状況やトレードの仕方を解説していきます。 【ステージ1】短期・中期・長期の順に並ぶ ステージ1は上から短期・中期・長期の順に移動平均線が並ぶ状態で、強い上昇トレンド(パーフェクトオーダー)を示している状況を指します。 ステージ1では、基本的に長期と中期移動平均線は上向きになっているため、長い目で見ると上昇トレンドが発生している前提の相場環境です。 小さな押し目が発生している場合もありますが、短期トレンドも継続中であれば全ての移動平均線が上向きになるため、買いのパーフェクトオーダーが完成します。 トレンドは重要ラインタッチやチャートパターン形成などのサインがなければ継続するのがセオリーのため、強気に買いエントリーできる場面です。 ただし、トレンド転換サインを見逃しているとロングエントリーによる高値掴みになってしまう可能性があります。 そのため、常に反転の可能性を考慮した丁寧な分析をしながら慎重なエントリー判断を行う必要があります。 【ステージ2】中期・短期・長期の順に並ぶ ステージ2は、短期的な押し目によって短期移動平均線が中期移動平均線よりも下に位置している状況を指します。 押し目が長くなると中期移動平均線も横向きか下向きになってしまい、レンジ相場や下降トレンドへの転換が予測されます。 逆に、押し目が短期で終了してトレンドが再開する可能性もあるため、値動きを注意深く観察して進行方向を把握する分析が必要です。 トレンド転換するならステージ3に進行しますがトレンド継続ならステージ1に戻るため、非常に重要な場面です。 ここで発生する可能性があるステージ2からステージ1への移行は、移動平均線大循環分析の「逆行」による動きです。 逆行の動きは、基本的にトレンド調整からトレンド再開の際に発生すると覚えておきましょう。 【ステージ3】中期・長期・短期の順に並ぶ ステージ3では短期移動平均線が一番下に位置しており、上昇トレンドで大きな押し目が発生している場面です。 大きな押し目が発生した後はトレンド再開かトレンド終焉の2パターンに分かれますが、どちらに進んでいくかはチャートパターンなどで判断する必要があります。 一般的にステージ3は下降トレンドの始まりといわれていますが、実際にはトレンド再開のケースもあるため注意してください。 そのため、移動平均線だけで分析したい人は、長期移動平均線の設定を100〜200に設定してみましょう。 大きな押し目が発生しても長期移動平均線を簡単に下抜けられなくなるため、「上昇が継続するのにショートしてしまった」というダマシを避けられる可能性が高まります。 ただし、下降トレンドの始まりに対する気付きが遅くなってしまうため、順行の場合はエントリーも遅れてしまう点には注意が必要です。 【ステージ4】長期・中期・短期の順に並ぶ ステージ4は完全に売り圧力が強い状態で、パーフェクトオーダーと呼ばれる強い下降トレンドが発生している状態です。 基本的には戻りが発生したタイミングで戻り売りを狙うのがセオリーで、トレンド終焉までは買いは狙わないのがベターです。 ただし、トレンドが大きく崩れるチャートパターンなどのサインが現れると損切りになってしまう可能性もあるため、売り相場ながらも慎重な分析が求められます。 3つの移動平均線の期間を大きくすればステージ4の始まりが遅れてしまいますが、多少大きな戻りが発生してもステージ4が崩れません。 そのため、多少の戻りでもステージ5に突入せずにショートエントリーで付いていける期間が長くなります。 【ステージ5】長期・短期・中期の順に並ぶ ステージ5は下降トレンドの終焉といわれていますが、以下の2パターンに進む可能性がある相場環境です。 ステージ6に順行して上昇トレンド転換が起こる ステージ4に逆行して下降トレンドが再開する チャートを見ればわかる通り、ステージ5に突入した後にステージ4に逆行していくパターンは多いため、他のテクニカル指標の併用が推奨されます。 ただし、ステージ5から4への逆行は一時的な現象に過ぎず、いつかは必ずステージ6に順行します。 そのため、ステージ4に戻った際の損切りリスクを限定するような戦略を取れば、ステージ5になった際のロングエントリーにも自信が持てるでしょう。 どちらのステージに進んでも対応できるように、順行と逆光の2パターンの作戦を立てておくのがおすすめです。 【ステージ6】短期・長期・中期の順に並ぶ ステージ6になると短期移動平均線が最上位に位置するため、短期的な上昇トレンドが始まっている証拠になります。 トレンドは短期→中期→長期の順で形成されているため、短期での上昇トレンド形成は長期的な上昇トレンド開始の兆しとして判断できます。 そのため、他にも本格的な上昇が始まるサインを見つけられたら、トレンド開始を狙ったロングエントリーができるでしょう。 ただし、このタイミングでステージ5に逆行してしまうと、ステージ5とステージ6が行き来するレンジ相場に突入してしまう可能性も。 ステージ1に順行するのを待てばロングエントリーの勝率も上がるため、早仕掛けするかは慎重に判断しましょう。 チャートに移動平均線大循環分析を表示させるインジケーターは? 移動平均線大循環分析の表示方法について、多くのトレーダーが使うTradingViewとMT4・MT5で解説していきます。 チャートツールインジケーター名TradingViewKojirokoushi Daijyunkan EMA V3(有料)MT4・MT5移動平均線大循環分析でトレンド把握(有料) 移動平均線大循環分析用のインジケーターは有料販売のケースが多いため、無料で表示させたい人は自身で移動平均線を組み合わせてみましょう。 以下のように、簡単な組み合わせで表示させられます。 期間5の指数平滑移動平均線(EMA) 期間20の指数平滑移動平均線(EMA) 期間40の指数平滑移動平均線(EMA) 有料のインジケーターでないと期間20と期間40の移動平均線の間のゾーンが表示されないため、多少利便性に欠けてしまいます。 しかし、慣れてしまえば特に問題なく使いこなせるため、無料で試してみるのもいいですね。 移動平均線大循環分析の応用【大循環MACD】とは 大循環MACDとは、移動平均線大循環線の分析内容をMACDに落とし込んだテクニカル指標で、上級者も使うケースが多いオシレーターです。 大循環MACDには3つの要素から構成されており、それぞれ以下の意味を持ちます。 構成要素計算式役割MACD1短期移動平均線-中期移動平均線ステージ1からステージ2、ステージ4からステージ5への変化を先読みMACD2短期移動平均線-長期移動平均線ステージ2からステージ3、ステージ5からステージ6への変化を先読み帯MACD中期移動平均線-長期移動平均線0ラインの突破によって中期と長期移動平均線のクロスを描画 特に、初見ではわかりにくいのがMACD1とMACD2の動きなので、それぞれ見ていきましょう。 構成要素動きと意味の関係性MACD1上昇:上昇トレンド時の短期と中期移動平均線の価格差が開いていく動き下降:下降トレンド時の短期と中期移動平均線の価格差が開いていく動き0ライン通過:短期と中期移動平均線のクロスを示す(ステージの変化)MACD2上昇:上昇トレンド時の短期と長期移動平均線の価格差が開いていく動き下降:下降トレンド時の短期と長期移動平均線の価格差が開いていく動き0ライン通過:短期と長期移動平均線のクロスを示す(ステージの変化) MACD3は中期と長期移動平均線のクロスをラインの突破で示してくれるため、ひと目見れば直近の中長期的トレンドを判断できるわかりやすいサインです。 移動平均線大循環分析では移動平均線同士がクロスして始めてステージ転換の判断ができますが、大循環MACDはそれよりも早い段階でクロスを予測できます。 各MACD線の傾きやMACD線同士のクロスなど、実際の値動きに加えて様々なサインが現れるため、平均線よりも早い判断ができる傾向にあります。 さらに、大循環MACDは0ラインのクロスなどの定量的な基準で値動きを判断できるため、判断を誤りにくいものも強みのひとつです。 ただし、移動平均線大循環分析で利用される平均線は全て期間が短めのため、平均線同士の間隔がわかりづらいのがデメリットです。 移動平均線大循環分析を用いた実際のトレード手法4選 移動平均線大循環分析の基本的なスペックや使用方法について学んだところで、実際のトレード手法を4つ紹介していきます。 移動平均線大循環分析のパーフェクトオーダーを使ったトレード手法 大循環MACDを使ったトレード手法 移動平均線大循環分析とボリンジャーバンドを組み合わせた手法 移動平均線大循環分析とフィボナッチ・リトレースメントを組み合わせた手法 中には、移動平均線大循環分析と他のテクニカル指標を掛け合わせた手法も解説しているため、より強い根拠でエントリーできるでしょう。 移動平均線大循環分析のパーフェクトオーダーを使ったトレード手法 移動平均線大循環分析で最もトレードしやすく大きな値幅を狙えるのが、パーフェクトオーダー発生と同時のトレードです。 ステージ6や3などのパーフェクトオーダー発生前の相場を観察する パーフェクトオーダーが発生したタイミングでエントリー パーフェクトオーダーが順行したタイミングで利益確定、エントリー後に逆行してしまったら損切り まずはステージ6およびステージ3の相場を確認し、パーフェクトオーダーの発生を待ちます。 今回はステージ6の買いパターンで説明します。 ステージ6はすでに短期的な上昇トレンドが発生している状態で、後は中期移動平均線が上を向いて上昇トレンドを後押ししてくれれば環境は整います。 中期移動平均線が長期移動平均線を上抜けて、2~3本程度連続で価格が上昇するのを確認してロングエントリーしてください。 ステージ1になってすぐにロングしてもいいですが、巡行直後に価格が下落してダマシになってしまうパターンも少なくありません。 ダマシ回避のためには、以下2パターンの対策を実施してみてください。 エントリータイミングを遅らせてステージ1への転換を明確にする 他のテクニカル指標で上昇確度の高さを確認する 利益確定はステージ1から2への巡行が起きたタイミングに設定します。 逆に、価格がすぐに下落してステージ6に逆行してしまうとレンジ相場突入の可能性があるため、損切りが推奨されます。 損切りが続いても、一度トレンドに乗れば大きな値幅を取れる可能性が高いですよ。 大循環MACDを使ったトレード手法 大循環MACDは、エッジであるパーフェクトオーダーの発生を事前に察知できるため、その分エントリーの準備も早めにできるのが強みです。 MACD1とMACD2の上昇開始と0ライン上抜けを確認、パーフェクトオーダー完成とともにエントリー MACDが天井を付けるか帯MACDが下落転換したタイミングで利益確定、エントリー直後の0ライン下抜けで損切り まずは、MACD1とMACD2が底を付けて上昇開始したのを確認します。 加えて、帯MACDも上昇方向に色が変われば上昇の軸ができるため、ロングエントリーを狙える環境が完成します。 この時点で大きな上昇の確率はある程度高いので、小ロットでロングエントリーしてもいいですね。 その後チャートが上昇していき、MACD1とMACD2が0ラインを抜けたらステージ1のパーフェクトオーダーが完成するため、強気でロングエントリーできます。 大循環MACDは、利益確定に関しても2パターンあります。 MACDが天井を付けて下落しはじめたタイミング 帯MACDが0ラインを突破したタイミング チャートを見てみるとわかりますが、帯MACDは一度0ラインを突破してしまうと簡単には反転しないため、遅くともこのタイミングには利益確定をしておきたいですね。 損切りに関しては、MACD1とMACD2が0ラインを上抜けしたにも関わらず再び下抜けしたタイミングにしてください。 パーフェクトオーダー確定したと見せかけるようなダマシになっているため、大きく下落してしまう可能性もあります。 移動平均線大循環分析とボリンジャーバンドを組み合わせた手法 移動平均線大循環分析には、トレンドの勢いを測るボリンジャーバンドを組み合わせると確度が高くなります。 移動平均線大循環分析でパーフェクトオーダーを確認し、値動きがボリンジャーバンドの±3σに張り付くのを確認してエントリー 移動平均線大循環分析でステージが順行して値動きが収縮したら利益確定、エントリー後すぐにステージが逆行したら損切り まずは、移動平均線大循環分析でステージ1か4のパーフェクトオーダーになる瞬間までチャートを観察します。 今回は、ステージ1のパーフェクトオーダーを例に解説します。 ステージ1が発生したタイミングでボリンジャーバンドと価格の位置関係を確認してください。 価格がボリンジャーバンドの+2σよりも上、もしくは+3σに張り付くほど強い上昇を見せていれば、その後も上昇していく確率が高いといえます。 逆に、ボリンジャーバンドの+2σより下の位置に収まっていると上昇の勢いが弱いため、ポジション量を抑えてエントリーしてください。 そのタイミングでロングエントリーを行い、しばらくポジションを保持します。 利益確定は、ステージ2に巡行もしくは価格がボリンジャーバンドの+2σより下に収まったタイミングです。 ステージ1が発生して勢いがあっても、すぐに逆行してステージ6に戻ってしまったら損切りしてください。 特に、経済指標発表時には価格が急上昇した直後に大幅下落するパターンもあるため、注意が必要です。 マネックス証券やGMO外貨など様々な業者が経済指標カレンダーを公開しているため、常にチェックしておきましょう。 移動平均線大循環分析とフィボナッチ・リトレースメントを組み合わせた手法 フィボナッチ・リトレースメントはチャートの押し戻りを正確に予測できるテクニカル指標のため、移動平均線大循環分析との併用が可能です。 上位足で上昇トレンドを確認して、押し戻りに対してフィボナッチ・リトレースメントを引く フィボナッチ・リトレースメント50%〜61.8%の時点で下位足に移り、ステージ5や6の上昇に転換したタイミングでエントリー パーフェクトオーダーが終了したら利益確定、エントリーしても下落が継続するようであれば損切り 今回は、上昇トレンドでのトレードを例に解説します。 まずは上位足で上昇トレンドを確認し、押し目が形成されるタイミングまでチャートを観察します。 押し目が形成されたらトレンドの起点から上昇にかけてフィボナッチ・リトレースメントを引き、価格が50%か61.8%に達したのを確認してください。 フィボナッチ・リトレースメントの50%~61.8%の時点で押し戻りが終わり、トレンドが再開しやすいといわれています。 下位足に移って、下降トレンドを形成してステージ4の形になっているのを発見したら、価格が上昇してステージ5、ステージ6と巡行していくのを観察します。 ステージ6に巡行すると本格的な上昇トレンド開始の確率が高まってきているうえ、フィボナッチ・リトレースメントで上位足レベルの上昇トレンドが確認されています。 そのため、ステージ1のパーフェクトオーダーが発生する前に早めのロングエントリーを行い、通常よりも大きな値幅を獲得できるでしょう。 ステージ5に逆行したタイミングで損切りがセオリーですが、上位足でダブルボトムなどを形成しているならポジションを保有するのもいいでしょう。 ただし、上昇足でもトレンド転換の兆しが見えたら、即座に損切りしないと大損になる可能性もあります。 移動平均線大循環分析を活用して相場の行き先を予測しよう 移動平均線大循環分析は全ての相場状況を分析に当てはめられるため、どんな動きをしても対応しやすいのが大きなメリットです。 トレードは「この値動きがあればこう動こう」という予測や準備の時点で勝敗が決まっているともいわれているため、現状分析は非常に重要です。 また、トレードできる場面が基本的にパーフェクトオーダーのみに制限されているため、無駄な損失を避けられるのも強みのひとつです。 もし負けトレードになっても原因を分析しやすいため、次回以降のトレードで同じ失敗を繰り返さないように対策できますね。 本記事では、移動平均線大循環分析の使い方を詳しく説明しているので、使いこなしてトレードの勝率を大きく上げましょう。
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2024.4.25
TradingViewの解約方法はすごい簡単!手順を画像付きで解説
TradingViewの有料プランの解約方法を知りたい! TradingViewの退会方法はある? 疑問にお応えし、この記事ではTradingViewの有料プランの解約方法と退会方法について解説していきます。 この記事で分かること 【PC版】TradingViewの有料プランの解約方法 【スマホ版】TradingViewの有料プランの解約方法 TradingViewの無料お試しプランの解約方法 TradingViewの有料プラン解約の注意点 TradingViewのアカウントを削除し退会する方法 TradingViewトレードを行う投資家にとってとても優れたツールです。 非常に多くの銘柄を扱うことができ、カスタムインジケーターも豊富に利用できます。 しかし、有料プランの解約方法や無料お試しプランの詳細については公式サイトを見ても分かりにくい部分があることも確かです。 TradingViewには4つのプランがあります。有料プランでなければ使い物にならないということはなく無料プランでも十分な機能を扱えます。 特に無料のお試しプランで有料プランの機能を試してみたいというトレーダーにとっては、詳細は気になるところですよね。 また、TradingViewのアカウント残すデメリットがないことは分かっているが、アカウントごと削除したいと考えるトレーダーもいると思います。 少なくとも、個人情報がTradingViewに管理されていることは事実だからです。 この記事を読めば、TradingViewの解約・退会方法について詳しく学ぶことができます。 【PC版】TradingViewの有料プランの解約方法 TradingViewの有料プランの解約方法の手順を解説します。 30日の無料お試しプランを購入している場合も、この手順で解約しておけば料金がかからずに済みます。ただし、無料お試しプランを解約すると二度と無料プランを利用することはできないので注意が必要です。 手順は以下の通りです。 【PC版】TradingViewの有料プランの解約方法 TradingViewのアカウントアイコンから「ホーム」選択 ホーム画面に移動後、再度「アカウントアイコン」をクリック 「アカウントとお支払い」を選択 自動更新をキャンセル 「キャンセルを続行」を選択 アンケートが表示される 最終確認で「はい、キャンセルします」を選択 STEPTradingViewのアカウントアイコンから「ホーム」選択 TradingViewを起動させた後、「アカウントアイコン」をクリックし、「ホーム」をクリックします。 STEPホーム画面に移動後、再度「アカウントアイコン」をクリック ホーム画面に移動した後、再度「アカウントアイコン」をクリックします。 STEP「アカウントとお支払い」を選択 「アカウントとお支払い」をクリックします。 STEP自動更新をキャンセル 現在購入しているプランが表示されるので、自動更新をキャンセルしたいものを選択します。 STEP「キャンセルを続行」を選択 確認画面が表示されるので「キャンセルを続行」を選択します。 STEPアンケートが表示される アンケートが表示されますが、答えても答えなくても問題ありません。 STEP最終確認で「はい、キャンセルします」を選択 再度キャンセルするか確認されるので、「はい、キャンセルします」をクリックすれば解約が完了します。 【スマホ版】TradingViewの有料プランの解約方法 スマホ版のTradingViewの有料プランを解約する場合、パソコン版と違い対応するストアからプランを解約することになるので注意しましょう。 更に詳しく以下の項目から解説していきます。 【スマホ版】TradingViewの有料プランの解約方法 PCブラウザ版からは解約できない iPhoneの場合はAppストアから解約可能 Androidの場合はGoogle Playから解約可能 PCブラウザ版からは解約できない TradingViewのスマホ版アプリの有料プランは、スマホアプリのストアと連携しているので、PCから解約は行えません。 スマホのブラウザからも解約はできないので、有料プランを購入したストアから解約するようにしましょう。 iPhoneの場合はAppストアから解約可能 iPhoneでTradingViewの有料プランを購入した場合はAppストアから解約可能です。 Androidの場合はGoogle Playから解約可能 AndroidでTradingViewの有料プランを購入した場合はGoogle Playから解約可能です。 TradingViewの無料お試しプランの解約方法と注意点 始めてTradingViewを利用したトレーダーの方は、試しに無料お試しプランを購入された方も多いのではないでしょうか? そのまま放っておくと料金が発生してしまうのですが、無料お試しプランを解約する場合は注意が必要です。 通常のTradingViewの有料プランを解約しても、残った期間はプランを継続できますが、無料お試しプランの場合は解約した場合、即時に解約されてしまいます。 以下、無料お試しプランの解約についての2つの注意点を解説します。 TradingViewの無料お試しプランの解約の注意点 無料お試しプランをアップグレードした場合は? 無料お試しプランの無料日数が残っている状態で有料プランを契約するとどうなる? 無料お試しプランをアップグレードした場合は? 無料お試しプランを購入したプラットフォームによって細部に違いがある可能性がありますが、無料お試しプランをアップグレードした場合、無料お試しプランは終了し有料プランが実行されるので注意が必要です。 無料お試しプランの無料日数が残っている状態で有料プランを契約するとどうなる? 無料お試しプランの無料日数が残っている状態ならば、有料プランを契約しても残った無料期間が適用されるのではないか?と思う人もいるかもしれませんがそういうことはありません。 つまり、一度無料お試しプランを解約してしまうと二度と契約することはできないので注意しましょう。 TradingViewの有料プラン解約の3つの注意点 TradingViewの有料プラン解約に関する3つの注意点について解説していきます。 TradingViewの有料プラン解約の3つの注意点 解約後も有効期限内まで有料プランが利用可能 年払いの自動更新の支払いは14日以内で解約すれば返金される サポートセンターからは解約できない 解約後も有効期限内まで有料プランが利用可能 TradingViewの有料プランを解約した場合、有効期限内までは有料プランを利用することが可能です。 ただし、上述したように無料お試しプランは解約した時点で現在試している有料プランが即解約されてしまうので注意しましょう。 有料プランを解約しても、無料プランに移行するだけなので、TradingView自体は引き続き利用可能です。 年払いの自動更新の支払いは14日以内で解約すれば返金される TradingViewの有料プランは年払いにすると割引されるのでお得なサービスですが、年払いにするとつい解約を忘れてしまうという欠点があります。 もし、TradingViewの有料プランの年払いをやめたいとなった場合は、自動更新後も14日以内であればTradingView公式の「お支払いの検索フォーム」からサポートセンターに連絡すると返金対応してもらえます。 サポートセンターからは解約できない 以前はサポートセンターからTradingViewの退会が行えたので、サポートセンターで解約も受け付けていると勘違いされることがありますが、現在は退会も解約も自信が契約したプラットフォームで手続きを行えることになっています。 TradingViewのアカウントを削除し退会する方法 TradingViewは無料プランがあるので、アカウントを削除し退会するメリットは特にありません。 TradingViewは複数アカウントを禁止しているので、退会後は別のアカウントで再度入会することもできないので、退会は慎重に行うべきです。 しかし、それでも何らかの事情がありTradingViewを退会したいと思う人はいると思うので、TradingViewの退会方法を解説します。 TradingViewはプラットフォームであり、FX業者と違いアカウントの登録も退会も面倒な事前準備などなくスムーズに行うことが可能です。 ただし、無料プランを解約する場合でも有料プランと同じように30日間の受理時間があるので注意が必要です。 TradingViewのアカウントを削除し退会する方法 TradingViewのアカウントアイコンをクリックし「プロフィール設定」をクリック アカウント削除の詳細をご確認くださいの「アカウント削除」をクリック アカウント削除の確認の文章を確認後「はい、アカウントを削除します」をクリック STEPTradingViewのアカウントアイコンをクリックし「プロフィール設定」をクリック アカウントアイコンをクリックした後、「プロフィール設定」をクリックします。 もし、FXのチャート画面を開いていた場合は、アカウントアイコンをクリックしてから「ホーム」ボタンをクリックして、ホーム画面に移動した後再度アカウントアイコンをクリックしましょう。 STEPアカウント削除の詳細をご確認くださいの「アカウント削除」をクリック 画面の下の方にスクロールすると「アカウント削除の詳細をご確認ください」という文章が出てきます。 「アカウント削除」の部分がリンクになっておりクリックできるようになっているのでクリックします。 STEPアカウント削除の確認の文章を確認後「はい、アカウントを削除します」をクリック アカウント削除の確認の文章を確認後「はい、アカウントを削除します」をクリックします。 TradingViewの解約・退会は簡単!無料プランのアカウントは継続してもデメリットはない 「TradingViewの有料プランの解約方法を知りたい!」「TradingViewを退会する方法はある?」ご要望にお応えし、記事では、TradingViewの有料プランの解約方法、退会方法とそれぞれの注意点について解説してきました。 この記事のまとめ 【PC版】TradingViewの有料プランの解約方法はツール内で完結できる 【スマホ版】TradingViewwの有料プランの解約方法はストア内で解約できる TradingViewの無料お試しプランの解約方法は通常の有料プラン解約と同じ手順で行える TradingViewの有料プラン解約の注意点としては、通常プランと違い即時適用されること TradingViewのアカウントを削除し退会する方法はツール内から行う TradingViewはプラットフォームを提供しているだけなので、FX業者のように身分証明などの複雑な書類を必要とせず、メールアドレス等の簡単な情報だけで手軽に利用することができます。 解約や退会についても手軽に行うことが可能です。ただし、TradingViewは複数のアカウントで登録することはできないので、別のメールアドレスでTradingViewを再開できない点だけは注意が必要です。 TradingViewは無料プランでも十分な機能を利用できるので、特に気にならない場合は退会する必要はありません。 TradingViewの無料お試しプランを利用する場合は特別注意が必要です。 通常の有料プランと違い、解約すると即時適用される点は注意しましょう。また、お試しプランはそのまま利用していると、自動的に料金が発生しまうので、必要ない場合は必ず解約の手順を踏む必要があります。
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2024.4.24
まぁくんはどんな投資をしている?SNSの発信内容を徹底検証
TikTokやYouTubeショートなど話題を集めているまぁくんという人物をご存知でしょうか。 道行く人に声を掛けていき、話を聞いたうえでまぁくんが気に入ればスニーカーを買ってあげる企画が有名です。 そんなまぁくんはお金持ちの印象がありますが、実際はどのような収益源があるのでしょうか。 本記事では、まぁくんのお金の稼ぎ方やSNSでの発信内容にフォーカスしていきます。 この記事でわかること まぁくんがしている投資の種類や特徴 まぁくんがアカウントを持っているSNSの種類やフォロワー数 まぁくんの投資に関する主張や考え方 まぁくんの投資以外の収入源 さっそくまぁくんの収入源を中心に見ていきましょう! まぁくんがしている投資とは? まぁくんは主に投資をして稼いでいるようです。 投資と言っても、種類がたくさんあると思いますが、まぁくんが行っているのは「外国為替証拠金取引(FX)」です。 ほかにも株などの投資がありますが、FXしかやらないとYouTube動画内で発言しています。 FXの手法やトレード内容などは公開していませんが、国内FX業者ではなく、海外FX業者(XMtrading)を利用していることがわかっています。 さらに利用しているだけではなく、口座開設を斡旋してアフィリエイト報酬で稼いでいるとの噂です。 まぁくんがアカウントを持っているSNSとは? TikTok約150万人Instagram約60万人YouTube約33万人Twitter(X)約6万人 ほかにもあるかもしれませんが、メインとしては上記のSNSアカウントを保有しています。 おそらくまぁくんのメイン収益はFXトレードによるものだと考えられますが、SNSではほとんどFXについて語られることはありません。 まぁくんのSNSと言えば、気に入った人物にスニーカーを買ってあげるという動画が有名です。 TikTokをメインで稼働させており、TikTokの動画をほかのSNSへ横流ししているような状態です。 まぁくんは海外FXの口座開設を斡旋していると解説しましたが、TikTok・YouTubeのスニーカー動画で集客し、Instagramで口座開設やオンラインサロンへの勧誘をする流れが導線になっています。 スニーカーを配る目的がわからないとの意見もありますが、綿密に計画されたマーケティング戦略の可能性もありますね! まぁくんの投資に関する主張とは? メインはスニーカー配布動画を発信していますが、一応投資家としての威厳を保ちたいのか投資に関する主張や考え方を発信することもあります。 またほかのインフルエンサーの投資に関する動画を見て批判や感想を述べることもあります。 忖度なくいくスタイルなのか、誰彼構わず意見を発信する動画も好評です。 それではまぁくんの投資に関する主張を見ていきましょう! まぁくんの投資をする上でのマインドについての主張 投資(FX)について「みんなやったほうが良い!」というのが、まぁくんの考えになります。特に海外FXではレバレッジ制限がなく、稼げる幅が大きくなるので、海外FX業者のXMでの口座開設を推奨しています。 海外FX業者は危険なのでやめましょう! まぁくんがFXをおすすめする理由として、大学や学歴関係なく誰でも稼ぐチャンスがあると言っています。現にまぁくんはおそらく高卒なので、学歴が関係ないことを体現しています。 FXをやるにあたり「儲けること」よりも「稼ぐ力を身に付けること」が大事だと主張しています。稼ぐ力があれば、たとえ財産を失ったとしても5万円あれば立て直せるそうです。 またお金を貸すときに「目的を聞くような人間にはなりたくない」とも主張しています。 まぁくんが他のインフルエンサーの投資に関する動画を見ての主張 まぁくんは、FXインフルエンサーに限らず、インフルエンサーであれば誰に対しても自分と違う考えを持っている場合、批判や意見を述べています。 敵対心を持ち、名指しで批判している人や自分の投資観と違うからと言って、忖度なく意見を言える人は少ないのかもしれません。 そんな動画がおもしろく、再生数を取れている状態です。動画としてはおもしろいかもしれませんが、投資のスタイルや考え方は一人ひとり違うので、否定するのはよくありませんね。 実際にほかのインフルエンサーに対して、どのようなことを語っているのか見ていきましょう。 まぁくんは忖度ないので、少し怖いですね。 まぁくんのひろゆきさんに対する主張 ひろゆき氏は、おそらくFXに対する知識が少ないので、よく株に置き換えて説明されています。 その論点に対して、まぁくんは発言しています。株はFXと比較して儲かるスピードが遅いので、「儲かるころにはジジィになっちゃう!」と主張しています。 「ひろゆきみたいな人生憧れなくね?」「あんな鳩みたいなやつ」との発言もしていて、ひろゆき=倹約家、まぁくん=豪快にお金を使うのでそもそも考え方が正反対です。 性格が真逆な感じがしますね! まぁくんの与沢翼さんに対する主張 与沢翼さんが下がり続ける仮想通貨を買い続けることについてどう思いますか?との題材で動画を上げています。 この題材について「あの人自体が塩漬け芸人じゃん!」と主張しています。 仮想通貨が上がったら「イェーイ!」と盛り上がるけど、下がっていくものを買い続けることができるのは、ほかに収入があるからできると発言しています。 与沢翼さんのことを投資家だと信じて一生上がらなかったらどうすんの?との話で、買い煽りをしたうえで期待を持たせることは無責任ではないかとの主張です。 与沢さんが買ってるなら、上がるだろうと思ったりもしますよね! まぁくんのDaigoさんに対する主張 Daigoさんに対しては、1番きつい言い方をしています。まずDaigoさんのことを「デイゴちゃん」と呼び、軽くディスっています。 「投資をやる人は、投資で儲けようとしないほうが良い」というDaigoさんの言葉に対するアンサーに、「投資で儲けようとしない人はそもそも投資しなくないですか?」と回答。 まぁ確かにね。 Daigoさんの提唱する投資ルールとして「損をしないこと」があるそうです。しかしまぁくんは、「損をしない投資家はいない、損切りという言葉を知らないのか」と主張しています。 確かにFXトレードにおいて勝率100%はあり得ません。そもそもDaigoさんは長期目線の株式投資の話をしていて、まぁくんはFXトレードのみの話をしているので、かみ合わないのかもしれません。 損をしない投資方法に関しては、「ウォーレン・バフェットさんも言ってますよ」とDaigoさんが発言すると、「本ばっか読んで投資をしたことがないから、本に書いてあることしか言えないんだな」とまぁくんは言っています。 まぁくんのホリエモンさんに対する主張 「世界で1番儲かっている人は死人です。なぜなら死人は売らないからです」とホリエモンは発言していますが、この発言に「この人はガチホの話をしてるんだね」とバッサリ主張しています。 ホリエモンの投資の話は、基本的に「ビットコイン」の話題が多いです。ここでもホリエモンとまぁくんの投資の認識違いが起きています。 今のビットコインを見ればガチホが正しいことがわかりますが、当時は誰もそんなことはわかりません。「1万円が1億円、2億円になったら売りますよね」とホリエモンは言いますが、まぁくんは、テクニカルが機能してなければ売りませんと一閃しています。 まぁくんは、本当に投資家でない人は、タラればの話ばかりをするとの主張もしています。「あそこで売っていたら」「あそこまで上がっていたら」と理由がないトレードばかりしている人は、一生勝てないと言っています。 なんだか話し合ってる土俵が違う気がしますね。。 まぁくんの投資以外の収入源とは? まぁくんのFXトレード利益以外の収入源は以下になります。 まぁくんの収入源 オンラインサロン アフィリエイト YouTubeメンバーシップ LINEスタンプ販売 ほかにも収入源はあるかもしれませんが、現状では上記のものが候補に挙げられます。 実際にFXトレードの具体的な話は動画では出てきませんので、オンラインサロンなどの収益がメイン収益なのでは?と思うこともあります。 FXを全面に出しているのに、具体的なトレードについて語らないのは、不思議ですよね。 オンラインサロンの運営 オンラインサロンは大々的に募集しているわけではなく、Instagramのストーリーなどにひっそりと告知しているイメージです。 具体的な入会費などの価格設定は不明で、ネットでは55万円との噂もあります。 さらに秘密保持契約(NDA)を結んでいるため、外部にサロン内の情報が洩れることはないようです。 一部の情報をX(旧:Twitter)で見つけましたが、やはり具体的なトレード手法などは公開されることなく、口座開設を要求されることがあるそうです。 Instagramのアフィリエイト まぁくんのインスタアカウントには、プロフィール部分にXMのアフィリエイトリンクが記載されており、ストーリーでは勧誘する内容がありました。 XMは、日本では無登録で金融商品取引業を行う業者一覧に会社名が載っていて、警告を受けている業者になります。 無登録業者への口座開設斡旋という行為に反応して、【新宿109】KENZO氏に目を付けられています。 Instagramでは、XM口座への斡旋も行いますが、自身のオンラインサロンへの入会もおすすめされるそうです。 オンラインサロン内でも口座開設を勧められるみたい。。トレードする会社くらい選ばせてほしいですね。。 さらにオンラインサロンへの入会は、55万円と超高額になっています。入会金か年会費かは不明ですが、個人コンサルレベルの料金で運営されているようです。 YouTubeメンバーシップ まぁくんは、YouTubeメンバーシップでも収入があります。1番高いプランでは、月額60,000円とこれまた高額な設定になっています。詳しい内容はわかりませんが、おそらくFXの解説を行っていると信じたいです。 登録者は多いですが、内容もわからないのに加入するものなのでしょうか? YouTubeメンバーシップに関する解説動画もなさそうですし、加入の呼びかけもしてなさそうです。 真ん中のプランにまぁレンジャー月額24,000円のプランがありますが、内容的には1番わかりません。1番高いプランでは、FXの解説をしていたとしても、まぁレンジャーとは何をするプランなのでしょう。 まさかまぁくんに会えるとか、そういったプランなのでしょうか。。 LINEスタンプの販売 まぁくんは、上記画像のようなLINEスタンプの販売も行っています。LINEスタンプの販売に関しては、特に高額というわけではありません。ですので、まぁくんの収益としてもあまり多くはないでしょう。 相当なファンではない限り、使わなそうですね! まぁくんの名言だったり、一般的に使えるセリフなどがあります。まぁくんのスニーカー動画で「お前には買わねぇよ!」という馴染みのセリフがありますが、LINEスタンプのラインナップにないのが残念ですね。 まとめ 今回はまぁくんがどんな投資スタイルでFXを行っているかなど、SNSなどで調査してみましたが、詳細な情報は記載されていませんでした。 ただ言えることは、FX以外にも収入が多数あり、フォロワー数を考えると相当な収益があると予想されます。しかし一方で投資家としてのまぁくんを信じて投資をしている人は少ないようにも感じました。 理由としては、まぁくんの具体的な手法を知れる可能性として、超高額なお金が必要だからです。 オンラインサロンへの入会(550,000円) YouTubeメンバーシップ(月額60,000円) おそらく最低でもどちらか1つに入会する必要があります。 さすがに高いですよね! FXはお金を払えば必ず稼げるようになるわけではありません。高額サロンに入会するよりも、無理のない範囲でのトレードを行い、自分なりの手法を確立していくことに意味があります。 さらに本当に勝てる手法があったとしたら、その人は誰にも教えることなく、自分だけで市場を独占するでしょう。 WikiFXではほかにもFXインフルエンサーを紹介していたリ、FXについての記事を多数用意していますので、ぜひ見てください。
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2024.4.23
FXの平均足はローソク足より勝てる?使い方・特徴をプロ解説
トレンド相場でのトレードが苦手… トレンド転換を予測できずにエントリーできない… トレードで継続的に大きな利益を残すには逆張りやレンジ相場でのトレードだけでなく、トレンド相場を活用するのも重要です。 しかし、様々なテクニカル指標でトレンドの開始や転換を予測しようとしても、難しくてマスターできずに困っている人は多いでしょう。 本記事では、トレンドの判断をより簡単にするテクニカル指標である平均足の概要や使い方、実際のトレード手法について解説していきます。 内容を参考に、トレンド相場で数十pips単位の大きな値幅を掴めるトレーダーに成長しましょう。 平均足とは 平均足はローソク足のような形状のチャートで、実際の細かい価格推移ではなくトレンドの流れを重視して表示されるチャートを指します。 MT5やTradingViewでも簡単に表示できるチャート表示で、画像の通りローソク足とは表示方法が異なります。 チャート種別特徴ローソク足・値動きを正確に反映している・トレンド相場でも陽線・陰線が連続しない場面がある・上昇トレンドでは下ヒゲが長く、下降トレンドでは上ヒゲが長い平均足・トレンド相場では陽線・陰線が連続して発生する・上昇トレンドでは上ヒゲが長く、下降トレンドでは下ヒゲが長い 一般的なローソク足は、例えば上昇トレンド発生中に小さな押し目が発生すると陰線が現れてしまいます。 陰線の形によってはトレンド転換なのか小さい押し目なのかわからず、ポジションを持っていてもチキン利食いに繋がってしまうケースも。 上昇トレンド中に上ヒゲ陰線なんかが出てしまうと、かなり不安になりますよね。 平均足であれば、押し目が発生しても小さければ陽線がキープされるため、トレンド自体は終わっていないと判断できます。 トレンドフォローを狙っているトレーダーにとっては後押しの材料になるため、大きな利益を取れるチャンスを広げられるのが平均足です。 平均足の計算方法やローソク足との違い 平均足はローソク足と異なり、特殊な計算方法で描画されます。 平均足の始値・1本目:1本前のローソク足の始値と終値の平均値・2本目以降:1本前の平均足の始値と終値の平均値平均足の終値期間内のローソク足の始値・終値・高値・安値の平均値平均足の高値ヒゲ先期間内の最高値平均足の安値ヒゲ先期間内の最安値 一方で、ローソク足の算出方法は以下の通り至ってシンプルです。 ローソク足の始値期間が始まった瞬間の価格ローソク足の終値期間が終わった瞬間の価格ローソク足の高値ヒゲ先期間内の最高値ローソク足の安値ヒゲ先期間内の最安値 画像の通り、ローソク足は1本前の終値が最新足の始値になりますが、平均線の始値は「1本前ローソク足の始値と終値の平均値」となるため、1本前の平均足に被った位置が始値となります。 特にローソク足では、土日に経済的な影響が大きい事件が発生すると、金曜日の終値と月曜日の始値が離れてしまう「窓開け」が発生するケースもあります。 窓が開いてしまうと値動きの連続性が失われてしまうため、チャート分析に悪影響を及ぼしてしまう可能性も。 平均足であれば計算上窓開けが発生しないため、値動きのブレが減り正しいトレンド判断がしやすいのも特徴の1つです。 また、ローソク足と平均足ではヒゲの付き方も違うため、分析するうえで必ず把握しておく必要があります。 例えば上昇を示唆する下ヒゲの長いローソク足を分解すると、「一度押し目を付けたが高値を更新した」という小さな上昇トレンドが内包されています。 一方の平均足で上昇が示唆されるのは、上ヒゲが長い陽線です。 平均足の始値と終値は各数値の平均によって求められるため動く幅が比較的小さいですが、上ヒゲと下ヒゲはそれぞれ期間内の値動きの大きさを示します。 そのため、ローソク足と平均足では長い上ヒゲの意味が異なります。 足の種類長い上ヒゲの意味ローソク足一度大きく上がったが、何らかの原因で下落して足が確定した平均足下落よりも上昇方向への値動きが強く、更なる上昇を示唆している 逆に下降トレンドであれば、下ヒゲが長い平均足はさらなる下落を示すサインになります。 ローソク足とはヒゲの意味合いが全く逆なので、混乱しないように覚えておきましょう。 平均足の見方やチャート分析方法 チャート分析に役立つ平均足の使い方は以下の通りです。 陽線や陰線の連続でトレンドの方向を判断 平均足の長さでトレンドの強弱を判断 ヒゲ付き平均足でトレンド転換を判断 ローソク足と似た方法で分析ができますが、使い分け方を含めて把握しておきましょう。 陽線や陰線の連続でトレンドの方向を判断 先述の通り、平均足は上昇トレンドでは陽線が連続し、下降トレンドでは陰線が連続する傾向にあります。 過去チャートを検証してみるとわかりますが、チャート全体でローソク足の陽線と陰線の比率はほぼ5:5になっており、上昇トレンド中でも陰線が出現してしまうタイミングは多いのです。 特に、連続で陰線が出現するとトレンド転換の始まりにも見えるため、トレンドフォロー中のトレーダーは不安を覚えてしまうでしょう。 平均足はトレンドの方向によって陽線と陰線が非常にハッキリ分かれるため、「今どちらのトレンドが発生しているか」をひと目で判断できます。 方向性さえわかれば、トレンド方向であれば多少大雑把にエントリーしても利益確定できる確率が高いため、バイナリーオプションにも活用されています。 バイナリーオプションとは・・・一定時間先に価格が上下どちらにあるかを当てて利益を稼ぐ取引 平均足の長さでトレンドの強弱を判断 ローソク足でも同じですが、平均足の実体部分の長さはトレンドの強さを表します。 平均足の実体の長さトレンドの勢い長い強い短い弱い 始値は1本前のローソク足に依存してしまう部分が大きいですが、トレンド方向への大きな動きがあれば終値までの距離が長くなり、逆に平均足が短くなると押し戻りやトレンド転換のサインです。 平均足では実際の細かい値動きはキャッチできないため、平均足が短くなったタイミングで短期ローソク足に切り替えてみてください。 上昇トレンドで平均足が短くなったタイミングでローソク足の三尊天井が現れており、これから下落が始まるという細かい分析ができます。 このように、平均足でトレンドの強弱を判断してからローソク足で細かい値動きを判断するなど、両者の強みを活かした分析を行いましょう。 加えて、平均足はローソク足と同じくヒゲの長さでもトレンドの強さを判断できますが、トレンドの方向判断が完全に逆である点には注意が必要です。 ヒゲの方向ローソク足のトレンド判断平均足のトレンド判断上ヒゲが長い価格下落を示唆価格上昇を示唆下ヒゲが長い価格上昇を示唆価格下落を示唆 上昇トレンドなら上ヒゲ陽線の連続、下降トレンドなら下ヒゲ陰線がもっと強く安定したトレンドを示します。 なお、トレンド発生中でもヒゲが短くなるとトレンドの勢いが弱くなっているため、発生中トレンドに飛びつく判断は避けるべきです。 また、平均足で示されている終値は各数値の平均値のため、実際の価格を示しているわけではありません。 そのため、トレンドの勢いが弱まった平均足に対して飛びつき注文を行うと、思わぬ高値掴みや安値掴みに繋がるリスクがあります。 そのため、特にトレンドの強弱に不安がある時にはローソク足と複合的な判断を心がけましょう。 ヒゲ付き平均足でトレンド転換を判断 ヒゲはトレンド転換の判断にも転用可能で、上昇トレンド中に下ヒゲが長い平均足が現れたら下落開始のサインになります。 逆に、下降トレンド中に上ヒゲが長い平均足が出現したら反転上昇の可能性を考えましょう。 ヒゲだけでトレンド転換を判断できれば非常に早いタイミングでエントリーできるため、大きな利益を取れる可能性が高まります。 ただし、平均足のメジャーなトレンド転換には陽線から陰線、陰線から陽線への変化というさらにわかりやすいサインがあります。 そのため、まずは足の転換判断を十分使いこなせるようになってから、ヒゲによる判断を検証するようにしましょう。 トレンド進行中でも全ての平均足でヒゲの長さは異なるため、判断基準としては難易度が高い部類に入ります。 また、ローソク足とは判断が逆になるため、慣れないうちは混乱してしまうトレーダーも多くいます。 平均足に慣れないうちは時間をかけて判断を行い、ルール通りのトレードを遵守できるように注意しましょう。 平均足のメリットやデメリット 平均足の使い方について理解したところで、メリットやデメリットについて解説していきます。 【メリット①】トレンドの方向や強弱を判断しやすい 【メリット②】ローソク足と違って窓が発生しない 【デメリット①】レンジ相場ではダマシが発生しやすい 【デメリット②】相場の急変動に対応しづらい 【デメリット③】プライスアクションの特性がローソク足とは違う 特に、デメリットについて理解しておけば、平均足が不利な場面では別の根拠を使う判断ができるでしょう。 【メリット①】トレンドの方向や強弱を判断しやすい 平均足の使い方でも説明した通り、平均線はトレンドの強弱や方向性を判断するのに最適なテクニカル指標です。 特に、トレンド相場中の平均足転換は非常に心強い順張りサインになります。 画像では上昇トレンド中に押し目による陰線が連続していましたが、一度トレンド再開を示す陽線が発生してからは陽線が連続しています。 チャートを広く見ても、トレンド方向への平均足は連続で現れているのがわかるでしょう。 ただし、上昇トレンド中でも陰線が現れるなど、ローソク足は細かい値動きを捉えるという面で優れているため、状況に応じた使い分けが必要です。 【メリット②】ローソク足と違って窓が発生しない 平均足はローソク足と違って窓開けが発生しないため、全ての値動きを連続的に捉えられるのが特徴です。 窓開けとは・・・市場が閉まっている状態で大きな経済ニュースがあると価格が動いてしまうため、全く違う価格から市場が再開してしまう現象 窓開けは土日などの市場が閉まっているタイミングのみ発生するイレギュラーな現象で、値動きの連続性が失われてしまいます。 例えば上昇トレンド中に大きな窓が空いた場合、土日で荒れた値動きの中で押し安値を一度割っているかもしれません。 押し安値を割ってしまうと実質的には上昇トレンドが崩れているのを示すため、その後のトレード戦略に大きな影響を与えてしまいます。 平均足では窓空けが全く発生しない仕組みとなっているため、例えローソク足で大きな窓空けが起きても平均足ではブレずにトレンド判断できるのが強みです。 人によってはローソク足を「ピースが欠けたパズル」と呼び、平均足を「ピースが揃ったパズル」と呼びます。 【デメリット①】レンジ相場ではダマシが発生しやすい 平均足の1つ目のデメリットは、レンジ相場では使いにくいという点です。 平均足の連続によってトレンドの方向性や勢いを判断するのが主な使い方ですが、レンジ相場内ではトレンドが発生しないため陽線と陰線が頻繁に入れ替わってしまいます。 例えば、レンジ内の上限から下限への値動きが発生している場面で陽線が発生したら「上昇トレンド転換か?」と判断したいところですが、再び陰線が連続して価格が下落しています。 値幅が小さいレンジ相場では陽線と陰線が頻繁に入れ替わり、値幅が大きいレンジ相場ではトレンド転換のダマシがあるため、レンジ相場と平均線の相性は良くないといえるでしょう。 レンジ相場で平均足を活用するなら、平均足でのトレンド転換サインの勢いを担保するためにボリンジャーバンドを組み合わせてください。 「ボリンジャーバンドと組み合わせてトレンド開始を掴む手法」でトレード手法を含めて詳しく解説しているため、必ず参考にしてください。 【デメリット②】相場の急変動に対応しづらい 何度か説明してきましたが、平均足はローソク足と違って正確な値動きを捉える性質のインジケーターではないため、急な値動きが発生して値動きを捉える必要がある場面には向いていません。 例えば経済指標によって1分で数十pipsの動きが発生した際、平均足をもとに大きな値動きの中でスキャルピングをしても非常に不利になってしまいます。 確定していないローソク足と平均足の終値が決まる計算式に注目してみると明らかです。 足の種類確定していない終値の計算式計算例ローソク足現在価格100.0平均足期間内のローソク足の始値・終値・高値・安値の平均値(98.0+100.0+101.0+97)÷4=99.0 確定していない終値の計算をみてみると、ローソク足と平均足では終値が描画される価格が大きく異なるのがわかります。 計算式を例に挙げると「99.0でロングしたと思ったら100.0でロングしていた」という高値掴みが発生してしまうため、急変動でのスキャルピングは避けましょう。 平均足が得意としているトレンドの把握を正しく活用するなら、相場を広く見てトレンドに着いていく中期的なトレードがメインになります。 平均足の性質上、エントリー時はどうしても高値掴みになる傾向があるため、ハイレバレッジでのスキャルピングも同じく危険です。 そのため、まずは値動きが穏やかなドル円やユーロドルのトレンドを安定して取れるように意識してみてください。 【デメリット③】プライスアクションの特性がローソク足とは違う 慣れるとデメリットとして気にならなくなりますが、ローソク足と平均線は値動きの特性が異なるためローソク足を使っていた人は違和感を覚えるかもしれません。 特に、人によってはチャートパターンの見方が大きく変わるため、ダブルトップを例に挙げて説明します。 ダブルトップは「2つ目の山が1つ目の山の高値を超えない」という条件が重要になり、ローソク足は実際の値動きを反映した足のためひと目で判断できます。 平均足でも、ヒゲ先を軸に判断すれば「1つ目の山を上抜けたか」という判断ができますが、チャートパターンを足の実体で判断する人にとっては問題です。 ローソク足でダブルトップを判断する際、実体かヒゲ先のどちらで「上抜け」の判断をするかによってそれぞれ正当な理由が説明できます。 ダブルトップの状況考えられる戦略1つ目の山を2つ目の山がヒゲ先を含めて上抜けなかった時2つ目の山が完全に抑えられたと判断できるため売りを狙える1つ目の山を2つ目の山がヒゲ先で上抜けたが、実体(終値)で上抜けなかった時厳密にいえば上抜けだが、ダブルトップでトレンド転換を狙う勢力によって価格が抑えられたため売りを狙える それに対して、平均足の終値は「期間内のローソク足の始値・終値・高値・安値の平均値」で求められるため、終値だけでは「2つ目の山が1つ目の山を上抜けたか抜けていないか」の判断ができません。 そのため、「平均足のヒゲ先では上抜けたけど実体(終値)では止められた」という事実が、果たして下落を示すサインになり得るのかという判断は難しいといえます。 従って、トレンドの勢いが弱まるのを平均線で確認できたらチャートパターンはローソク足で確認するなど、うまく使い分けながら分析を行いましょう。 平均足を改良した平均足スムーズドとは 平均足スムーズドとは、平均足をさらに平均化してよりスムーズな動きを実現したインジケーターです。 画像の通り、通常の平均線に比べても押し目や戻りによる陽線と陰線の転換が少なく、調整とトレンド転換を判断しやすいのが特徴です。 トレンド判断の道具としては、海外では移動平均線よりも平均足スムーズドの方がよく使われるそうですよ。 以下のように様々なメリットがあり、海外では大人気のインジケーターとして有名です。 ハッキリした転換サインがないと陽線と陰線の転換が発生しないため、ダマシが少ない 値動きの勢いが出てから陽線陰線が転換するため、早とちりによるエントリーがなくなる 海外を含め多くの人が使っているため、正常に機能しやすい 例えば、上昇トレンド中に小さな押し目が発生しても陰線が発生しないため、小さな押し目による焦りがなくなるためチキン利食いを抑える効果があります。 対して、大きな押し目が発生すれば陰線が表示されるため、本格的に決済の判断ができるでしょう。 さらに、押し目終了からトレンド再開のタイミングでも強い上昇が発生しなければ陽線にはならないため、下落の勢いを退けて陽線が発生した場合は自信を持ってロングエントリーできますね。 自信がなければ5pips〜15pipsだけを狙うスキャルピングトレードをすれば、値幅は小さくなりますが勝率は大きく上がるでしょう。 値動きの勢いがしっかり出てからの転換判断となるため、エントリー判断が早くなりすぎて損切りになってしまうという負けトレードも極力減らせます。 また、全世界で多くのトレーダーが平均足スムーズドを活用しているのも重要なポイントで、ルール通りの転換サインが発生したら多くのトレーダーが自分と同じ方向のポジションを持つことになります。 FXの値動きは通貨同士の需要と供給で成り立っているため、ロングエントリーの量が大きければ「さらに上の価格に需要がある」と判断され価格が吊り上がっていくのが原則です。 従って、「より多くのトレーダーは買いか売りどちらにポジションを持ちそうかな?」という判断をしやすい平均足スムーズドは、FXの原理から考えても使いやすいインジケーターです。 平均足スムーズドの計算式 平均足スムーズドはローソク足を平均化したものですが、平均足スムーズドでは平均線をさらに2回の平均化の計算を行います。 まずは平均足の各数値をSMMA(平滑移動平均線)化させるため、平均足の各数値(始値・終値・高値・安値)に対して以下の計算を掛け合わせます。 SMMA=(1本前のSMMA×(期間ー1)+現在の終値)÷期間 SMMAは一般的に期間6が設定されており、特別な理由がなければそのまま計算します。 次に、SMMA平均線の各数値をLWMA(線形加重移動平均線)化させれば平均足スムーズドの数値が完成します。 LWMA=SMMA÷n✕(n+1)+2 上記の計算で行なっているのは、平均足をSMMAにてさらにスムーズにカスタマイズしたあと、LWMAでさらに図ムーズな動きにカスタマイズしています。 平均化すると直近の値動きに対する機敏な値動きは見られなくなりますが、中長期的なトレンドの勢いや方向性を判断できる機能はさらに向上しています。 期間50の移動平均線では短期的な正確な値動きを捉えやすいがトレンド方向を判断しづらいですが、期間200にすれば長期的なトレンドを正確に判断できる点では、平均足と移動平均線の考え方は似ていますね。 平均足と相性の良いインジケーターを組み合わせた実践的な手法4選 平均足は単体ではダマシが発生する可能性もあるため、相性の良いインジケーターを組み合わせて手法を構築する必要があります。 実践的な手法を4つ紹介していくので、そのまま検証したり手法をカスタマイズしてトレードしたり、ぜひ活用してください。 移動平均線と組み合わせたトレンドフォロー手法 MACDと組み合わせたトレンド転換手法 ボリンジャーバンドと組み合わせてトレンド開始を掴む手法 平均線スムーズドを用いた押し目買い・戻り売り手法 移動平均線と組み合わせたトレンドフォロー手法 移動平均線と平均足はともにトレンドを把握するのに長けた手法のため、組み合わせれば精度の高いトレンドフォローができるようになります。 移動平均線と平均足で長期的なトレンドの方向を把握する 平均足の入れ替わりによってトレンド調整を判断し、移動平均線に弾かれる形でトレンド再開したらエントリー 再度トレンド調整が発生したら利益確定、移動平均線を勢いよく突き抜けたら損切り 長期的なトレンドを判断するために期間200の単純移動平均線を表示させ、平均足の色と合わせてトレンドの方向性を判断します。 画像のチャートでは移動平均線が上向きかつ陽線の平均足が連続しているため、上昇トレンドを形成しているのがわかりますね。 トレンドの方向性が判断できたところで、陰線が連続発生して押し目が形成されるのを待ちましょう。 押し目が進むと上向きの移動平均線に近づいてくるため、2パターンの動きによって戦略を立ててください。 平均足と移動平均線のアクション想定される戦略平均足が移動平均線に弾かれて陽線が連続で発生2〜3本程度陽線が連続した時点でロングエントリー平均足が移動平均線を突き抜けて下落が続くエントリーを見送る 平均足が移動平均線に弾かれる動きは「グランビルの法則」の基本的な買いパターンに当てはまるため、自信を持ってエントリーできます。 逆に移動平均線を下抜けてしまった場合はどこまで価格が下がるかわからないため、エントリーを見送る必要があります。 特に、下ヒゲの長い大陰線で勢いよく下抜けてしまうと売りが強いと判断できるので、ロングエントリーは厳禁です。 トレンドが続伸していけば陽線が連続するため、長めの陰線が2連続以上で現れてしまったら利益確定しましょう。 また、エントリー基準となった陽線の連続で基本的にはトレンドが伸びていきますが、再び陰線が連続して移動平均線を下抜けしまったら損切りしてください。 再び陰線が連続した時点で平均足としては非常に不利な状況のため、移動平均線の上で損切りするのもOKです。 MACDと組み合わせたトレンド転換手法 平均足はトレンド転換を捉えやすいインジケーターのため、「買われすぎ」や「売られすぎ」でトレンド転換を示唆するMACDとは相性が良いのが特徴です。 環境分析を行い重要な水平線を描画しておく 平均足でのトレンドを確認し、上位足ラインへのタッチと同時に跳ね返されるのを確認 MACDで「買われすぎ・売られすぎ」のサインが出ていたらエントリー 平均足の勢いが弱まった時点で利益確定、上位足のラインを突き抜け&MACDが正常値に戻ったら損切り まずは、環境認識をして「ここでトレンドが転換しそうだな」というラインを事前に描画しておきましょう。 上位足のラインはより強く作用するため、月足から順番に描画していくといいですよ。 ラインの描画が終わり次第、平均足が連続しているトレンドを見つけ、上位足の重要ラインにタッチするのを確認してください。 上位足ラインに跳ね返されて平均足が2本連続で転換、同じタイミングてMACDの「買われすぎ・売られすぎ」が表示されていたらエントリーします。 複数の根拠を用いたエントリーとなるため、根拠の信頼性は高いですね。 無事にトレンドが転換したら、再び平均足が転換するまではポジションを保有しましょう。 加えて、平均足が陽線に転換してもただの押し目である可能性があるため、MACDの行き過ぎサインの発生という条件を加えるのも良いですね。 逆に、上位足ラインを簡単に突き抜けてしまったら勝率がガクッと落ちてしまいます。 加えて、強いトレンドでは数pipsの押し戻りだけでMACDが行き過ぎラインから復帰してしまうため、トレンドの強さを推し量る指標の1つになります。 ほかにも、突き抜けた時の平均足の実体やヒゲが長いかも確認してください。 例えば、日足のラインを「完全に抜けた」と判断するには日足での実体確定を待つ必要がありますが、下位足であっても突き抜けが激しければ十分な損切り根拠になります。 日足や週足のラインを根拠に加えるなら、経済や政治などの世界情勢を加味して長期的な通貨の方向性を予測する「ファンダメンタルズ分析」もセットで行うといいですよ。 ボリンジャーバンドと組み合わせてトレンド開始を掴む手法 レンジ相場でトレンド開始のサインを掴むには、値動きの勢いを正確に判断する必要があるため、ボリンジャーバンドを組み合わせます。 レンジ相場を確認し、値動きがボリンジャーバンドの±1σに収まっているのを確認する レンジ相場から価格が抜けたタイミングで、平均足の形やボリンジャーバンドの形で値動きが強いと判断できたらエントリー 平均足の転換が起きたら利益確定、伸びきらずにボリンジャーバンドのセンターラインまで戻ってきたら損切り レンジ相場内で価格が推移していると、ボリンジャーバンドの±1σ以内に値幅が収まるケースが多く見られます。 条件に合うレンジ相場を見つけたら、平均足が勢いよくレンジ相場の外に推移するのを確認してください。 値動きが強くないとトレンド相場がすぐに崩れてしまうため、具体的なサインで値動きの強さを確認しましょう。 平均足がボリンジャーバンドの±3σにタッチしている 平均足が過去のトレンド相場と同程度の長さになっている 平均足の実体ベースで判断するのも重要ですが、ヒゲの長さも重要視してみましょう。 画像の通り、勢いのある上昇トレンドなら上ヒゲが長く、下降トレンドなら下ヒゲが長いと信頼性が高まります。 平均足の色が再び変わったら大きな押し戻りかある可能性があるため利益確定してください。 平均足とボリンジャーバンドのセンターラインのタッチまで決済しなければ、大きな押し戻りがない限りはポジションをキープできます。 その分戻ってきた際の値幅は小さくなってしまうので、狙いたい時間軸や目標値幅によって戦略を変えましょう。 損切りに関しては、エントリー後すぐにレンジに戻る動きを見せたタイミングです。 平均足が元の色に戻ってしまい、ボリンジャーバンドのセンターラインラインを突き抜けてしまったら再起できる可能性はかなり少ないでしょう。 レンジ相場に再突入すると最終的な方向性がわからなくなってしまうため、早めに損切りするのがおすすめです。 レンジ相場を一度突き抜けても、すぐに反転して逆方向にトレンドを形成してしまうケースも多く見られます。 平均足スムーズドを用いた押し目買い・戻り売り手法 「」で紹介した平均足スムーズドを用いたトレンドフォロー手法についても解説していきます。 平均足スムーズドは通常の平均線よりもトレンドの方向性をより正確にキャッチできるため、トレンドフォローには相性抜群です。 単体でもシンプルな手法でトレードできるため、手順を確認していきましょう。 トレンドを発見し、平均足スムーズドで押し戻りを確認する 平均足スムーズドが明確に転換したタイミングでエントリー 平均足スムーズドの転換サインを見て利益確定、伸びずに転換サインが現れたら損切り まずは各チャートツールで平均足スムーズドを表示させてください。 よく使われる平均足スムーズドのインジケーターは以下の通りです。 チャートツールインジケーター名TradingView・Heikin-Ashi Smoothed with option to change MA types CryptoJoncisMT5・heikin_ashi_smoothed(MQL5でダウンロード) チャートツールの表示が完了したら、トレンド相場で平均足の押し戻りが発生しているという前提条件が形成されているのを確認してください。 平均足スムーズドは小さな押し戻りを細かく表示しないため、チャンスが少ないかもしれません。 条件に合う環境が整ったら、トレンド再開方向に向けて平均足スムーズドが転換するのを確認し、2連続で足が進んだらエントリーします。 トレンドが進むうちはポジションをキープし、以下の決済条件が確認されたら利益確定および損切りの判断をしてください。 平均足スムーズドが十字線を形成する 平均足スムーズドが反転する 先述の通り、平均足スムーズドは小さな押し戻りでは反転しないため、反転した時点で相場が反対方向に動くのを示唆しています。 そのため、転換サインが出たらすぐに決済しないと、思わぬ損につながってしまう可能性もあります。 なお、勝率を上げるためには上位足トレンドに対するトレンドフォローをするのがおすすめです。 例えば、1時間足での上昇トレンドを狙いたいなら、日足や週足レベルでも上昇トレンドが発生しているのを確認してください。 「上位足へのトレンドフォロー」という前提条件だけでも強い根拠となるため、勝率を上げるためにも相場分析時には徹底しましょう。 平均足を使いこなして稼げるチャンスを大きく増やそう 移動平均線はトレンドの勢いや強さを推し量るのに最適なインジケーターのため、トレンドフォローで大きな値幅を狙いたい人にはピッタリです。 ただし、レンジ相場ではダマシが発生するケースも少なくないため、「平均足と相性の良いインジケーターを組み合わせた実践的な手法4選」で紹介したように他の根拠と組み合わせるのをおすすめします。 紹介した手法だけで勝ち続けられるわけではないため、エントリー根拠や決済根拠を自分なりにカスタマイズしつつ、オリジナルの手法を開発してみてください。 また、平均足よりもさらに明確な根拠でトレードできる平均足スムーズドについても紹介しているため、使いこなせるように常にチャートに表示しておくのがおすすめです。 本記事では、平均足を使いこなすために細かいテクニックについても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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2024.4.22
たむの週間分析レポートGBPUSD|2024年4月22日
4H足分析 現在のポンドドル4時間足は下降トレンドを形成しており、高値と安値を切り下げています。このトレンド線を上に抜けない限り、基本的には下降戦略を維持することが適切です。ただし、一度トレンドラインを超えてから再び下落する動きも観察されているため、警戒が必要です。 ダウ理論に基づいて、現在のトレンドの最高値は1.27000、最低値は1.24200です。最近の動きでは、この最低値を下抜け、下降トレンドの継続が確認されました。この動きにより、売り戦略を優位に進めることができます。 注目すべき小規模な動きとして、1.24200から1.24830の間で約60pipsのレンジが形成されていました。この範囲内での反発が頻繁に見られ、特に下端での反発時には買い戻される傾向が強いですが、最終的にはこのレンジを下抜けして下降トレンドが確定しました。 現在、リターンムーブが発生しており、1.24200に向けての上昇が期待されます。しかし、4H足のトレンドラインに近づいておらず、大規模な調整が予想されるため、この上昇に乗るのではなく、再びの下降を待つ戦略が推奨されます。 15M足分析 15分足もレンジ相場の特徴を示しており、繰り返し上下に反発しています。反発点でのスムーズな売買の転換は、売りと買いの力が均等に行われていることを示しています。しかし、最近は1.24200を下抜け、1.23600まで60pipsを更新し、レンジを抜けたことが確認されました。 このレンジを抜けたことで、市場にはポジションを持たないトレーダーも多く、次の動きに対する新規ポジションの機会を見極めることが重要です。自分の取引スタイルに合ったエントリーポイントを慎重に選び、市場の更なる確認を待つことが賢明です。 現在のGBPUSDの値段 TradingView提供のGBPUSDチャート
WikiFX Japan独占配信「猪首秀明のFX講座」
- 1983~2012年 ひまわり証券株式会社 取締役営業本部長
- 2012~2016年 東岳証券株式会社 代表取締役社長
- 2022年5月~ WikiFX Japan 講師
ひまわり証券時代に日本初となる外国為替証拠金取引(FX)を商品化させ、
その普及に貢献する。
延べ3000人を超える個人投資家と接した経験から、
個人向けの金融トレード運用アドバイザーとして活動中。
猪首秀明の監修記事
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IMアカデミーは違法?問題点はないのかプロが検証してみた
IMアカデミーは違法? IMアカデミーは、投資のオンラインスクールですが、MLMの企業なだけに極端に良い評判と悪い評判があります。 売りたい人は極端に良い評価を下し、押し売りされた方は悪評を行いがちです。 実際のIMアカデミーのコンテンツや営業、会社の実態は問題がないのか?専門家が検証していきます。 この記事で分かること IMアカデミーの会社概要 MLMとねずみ講の違い IMアカデミーは詐欺業者なのか? IMアカデミーのMLMに対する疑惑 IMアカデミーのコンテンツに対する疑惑 IMアカデミーの商品に対する疑惑 IMアカデミーを評価している格付けサイトBTHに対する疑惑 結論から先に申し上げますと、IMアカデミーは完全に黒とは言い切れないものの、かなり違法性の高い行為を行っている業者というのが本メディアの見解です。 WikiFXとしては絶対にお勧めできませんので、もし利用する場合は自己責任で行ってください。 IMアカデミーの会社概要 IMアカデミーの会社概要 会社名im mastery academy(アイム・マステリー・アカデミー)公式サイトIM Academy (imarketslive.com)本社アメリカ・ニューヨーク州設立2013年代表クリストファー・テリー事業内容FX・バイナリーオプション・仮想通貨等のeラーニング事業 IMアカデミーは正式名称をアイム・マステリー・アカデミーという、運営歴が長いマルチ企業(MLM)です。 コンテンツとしてはFX・バイナリーオプション・仮想通貨のオンラインスクールとなっており、勝率7割越えの講師によってリアルタイムでエントリーに対するアドバイスを貰えるというものです。 自動売買ではありませんが、ミラートレードに近い実態といえます。 会員数は10万人以上となっています。 IMアカデミーは詐欺業者なのか? IMアカデミーは詐欺業者なのかについて以下の10つの項目から解説していきます。 投資助言業の資格を有していない業者が国内で勧誘・営業を行うことは禁止されている IMアカデミーの問題点に対しての10の検証 MLMは日本では合法 ねずみ講は違法だがIMアカデミーは実態のある商品を扱っている IMアカデミーを利用する違法者や団体は存在する IMアカデミーは投資助言業の資格を有していない 講師のエントリーポイントの指導は違法に当たる可能性がある 法律違反でヨーロッパ圏で警告を受け改名した過去がある キャッシュトラップには特商法の表記がない キャッシュトラップの勝率7割以上に対する疑惑 講師の勝率に対する疑惑 BTHの5つ星評価に対する疑惑 MLMは日本では合法 MLMとは、マルチ商法を使って集客を行うことを指しますが、日本においてMLMは合法です。 IMアカデミーの場合は、リンクを渡され、自分のリンクからIMアカデミーに登録してもらえれば、報酬が発生するという仕組みです。 確かにMLMは無理やり勧誘されたりして、人間関係が壊れたりするので良いイメージはありませんが、IMアカデミーの行っているマルチ商法自体に問題はありません。 ねずみ講は違法だがIMアカデミーは実態のある商品を扱っている ねずみ講とマルチ商法との違いは、製品の売買がされているかどうかです。 IMアカデミーはスクールを運営しており、運営歴も長いです。 MLMの信頼性の目安として、運営歴が5年以上あれば優秀という考え方があり、IMアカデミーの運営歴は5年を優に超えているため、スクールの実態は十分機能していると考えられます。 例えば、FXの情報商材をマルチ商法で売ろうと考え、中身が誰でも知っているような内容である場合、MLMのために架空の商品をでっち上げたという評価という判断もできますが、IMアカデミーの場合はそういった違法性は今のところ少ないと言えるでしょう。 IMアカデミーを利用する違法者や団体は存在する IMアカデミーの信頼性はある程度高いと言えますが、IMアカデミーをビジネスに利用する個人アフェリエイターや集団、グループの中には悪質な違法者も存在します。 例えば、「一緒に食事をしよう」という口実で会って、初めてIMアカデミーの話をする場合違法となります。 MLMの勧誘をする場合は、「IMアカデミーの話をします」と宣言し、予め相手の了解を得る必要があるからです。 こういったことは、IMアカデミーの規約にも記載されています。 強引に勧誘を行い、IMアカデミーに登録するまで帰さないといったようなやり口の場合は監禁罪に当たります。 MLMの勧誘には上記のような違法行為を行う勧誘者が多発する傾向があるのです。 IMアカデミーは投資助言業の資格を有していない IMアカデミーは日本人向けに明らかに営業をしていますが、日本の金融庁に未登録であり、投資助言業の資格を有していません。 なので、日本の法律では守られません。 トラブルが発生したりお金を持ち逃げされても保証がないということです。 金融庁は投資助言業の資格を有していない業者を国内で勧誘・営業を行うことも禁止しています。 講師のエントリーポイントの指導は違法に当たる可能性がある IMアカデミーでは、講師がリアルタイムにエントリーポイントの解説などを行っていますが、有料で投資に関する助言を行う場合、金融庁の許可がないと違法になります。 講師は「投資助言業」の資格を持っていない場合、有料でエントリーポイントを教えるのは違法です。 金銭が発生しない場合は、エントリーポイントの配信などは違法ではありませんが、IMアカデミーは月額費が発生してるので違法です。 処罰の対象の範囲に関しては曖昧ですが、IMアカデミーに参加し、MLMを行っている場合も、違法と判断される可能性はあります。 違法という判決が下された場合、「5年以下の懲役若しくは5百万円以下の罰金」に課せられます。 今のところ問題ないからと言って将来も問題がないわけではないので、利用は自己責任で行ってください。 法律違反でヨーロッパ圏で警告を受け改名した過去がある IMアカデミーは2019年に改名しており、前身はiMarketslive(International Markets Live)というもので、法律違反でヨーロッパから警告を受けています。 ヨーロッパやアメリカが投資の本場であることを考えると、IMアカデミーのシステムはヨーロッパやアメリカで通じなかったので、投資に関する知識が低い日本にやってきたということも考えられ、コンテンツのクオリティに対する疑惑も浮かびます。 キャッシュトラップには特商法の表記がない IMアカデミーが販売しているバイナリオプションの投資ツール「キャッシュトラップ」についてですが、特商法の表記が現在見当たりません。 特商法の表記がない場合、金銭トラブルや個人情報の漏洩・悪用が行われた場合、自己責任となってしまうので、注意が必要です。 キャッシュトラップの勝率7割以上に対する疑惑 基本的に、システム的なトレードは、ある期間では勝率7割以上だが、別の期間では全く機能しないというものとなります。 なので、キャッシュトラップが謳っている勝率7割以上という表記に意味があるのが疑問です。 講師の勝率に対する疑惑 IMアカデミーでは勝率7割以下の講師は首になるから、勝率の高いトレードを学べると謳っておりますが、トレードにおいて勝率は重要ではありません。 7割勝ててもトータルで負けてしまうことは十分に考えられます。 重要なのはリスクリワードと資金管理です。 例えば、7割勝てても残りの3割で大きく負ける場合、7割勝てる意味がなくなります。 逆に3割しか勝てなくてもトータルで利益を残せることは十分現実的に考えられ、そういった手法を行うトレーダーも多いです。 なので、勝率が悪いからと言って投資のスキルがないとみなし、首にするという行いには疑問を感じます。 BTHの5つ星評価に対する疑惑 IMアカデミーは格付けサイトのBFH(Business for home)に5つ星の評価を受けております。 しかし、BTHの権威はかなり怪しいのではないか?という疑惑があります。 BTHの創業者が米国当局から閉鎖されたマルチ運営の1人であるし、過去にお金を受け取ってポジティブなレビューをしたという経歴も存在するのです。 BTHから五つ星満点を貰っているからと言ってIMアカデミーの権威性が高いかと言われると疑惑が生じます。 IMアカデミーは詐欺とは言い切れないが、違法行為を行っている 「IMアカデミー違法なのか知りたい!」「IMアカデミーの問題点は?」ご要望にお応えすべく、IMアカデミーの問題について調査と検証を行い、解説してきました。 この記事で分かること IMアカデミーの会社概要 MLMとねずみ講の違い IMアカデミーは詐欺業者なのか? IMアカデミーのMLMに対する疑惑 IMアカデミーのコンテンツに対する疑惑 IMアカデミーの商品に対する疑惑 IMアカデミーを評価している格付けサイトBTHに対する疑惑 IMアカデミーは実態としてスクールを営業しており、間違いはありません。 スクールのクオリティも顧客資金を奪うのが目的の「詐欺」とは言い切れないレベルではあります。 しかし、日本の金融庁に未登録であり、違法性が高いのは事実です。 MLMの会員も場合によっては罪に問われる可能性もある点があるため、WikiFXとしてはIMアカデミーをお勧めできません。 利用する場合は、自己責任で行ってください。 猪首顧問のFXコラム:IMアカデミーは 本稿記事の執筆者は、冒頭で… 「IMアカデミーは完全に黒とは言い切れないものの、かなり違法性の高い行為を行っている業者というのが本メディアの見解です。」 と結論付けています。 確かに「真っ黒な詐欺業者」では無いものの、IMアカデミーに対して、私の視点では3つの課題(問題点)があると思います。 MLM(特定商取引)なのか? 金融商品取引法からの観点 トレードの学校としての内容と質はどうなのか? 既に本稿記事にても、以上の3点について解説がされていますが、私からも監修させていただきます。 ①MLM(特定商取引)なのか? 日本に営業拠点が無い、マルチ(ネットワーク)形態は明らかです。 商品(サービス)の実態はありますから、ねずみ講ではありませんが、特定商取引法の対象になります。 特定商取引法では「集客・勧誘」の際には必ず事前に以下の点を明示することが義務付けられています。 統括者や勧誘者、または連鎖販売業を行う者の氏名 特定負担が発生するMLM(連鎖販売取引)への勧誘が目的であること 商品またはサービスの種類 私は全国各地にある、IMアカデミーの営業現場に潜入しているのですが、恐ろしいくらい、この事前告知義務がなされていないところばかりでした。 販売元からの、営業モラルやルールなどの徹底が全くされていない感じでした。 ②金融商品取引法からの観点 IMアカデミーが提供しているサービスは、トレードにおける技術の向上のための学校ということですが、同社が前面に出してる“売り”は、同社所属のプロトレーダーの生トレードが見れるというもの。 勝率が70%~80%が無ければ、同社の公認トレーダーにはなれず、この勝率を下回ればクビになるらしいです。会員(顧客)は、このプロトレーダーの通り真似てトレードすれば、同じように勝てるというものです。 しかしながら、実際にこれだけの勝率で勝てたという実績は聞いたことがありません。 このように具体定な売り買いの情報を、対価をもらって提供するには、金融庁に金融商品取引法における「投資助言業」の登録が義務付けられています。 しかしながら、同社は日本国内に活動拠点を持っておらず、無登録業者ということになります。 これは、もうグレーどころか、真っ黒です… このことを指摘すると、 アメリカの会社だから、日本の法律は適用されないんです これは弁護士にも確認済みですから、問題ありません。 との回答でした。 正直な話、弁護士がこのような回答をすることは考えられません。もう“嘘の説明”の部類です。 「海外(アメリカ)の会社だったら、日本でなんでもやっていい」なんてことあるわけないですし、明らかな違法行為です。 そして、投資助言業に関する登録が必要なのにもかかわらず、無登録で投資助言業を行った場合、「五年以下の懲役若しくは五百万円以下の罰金」に課される可能性があります。 重要な点として、この処罰の対象はグループリーダーだけではありません。 顧客を紹介することで紹介料がもらえる「IBO契約」に月々16.71ドルを払ってる人がいますが、これは代理店契約ですから立派なビジネス行為に該当します。。 「紹介するだけなら…」というような軽い気持ちでやってると、個人でも大きな代償を負うことになりますので注意が必要です。 ③トレードの学校としての内容と質はどうなのか? これについては下記の記事にて詳しく監修したいと思います。
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FXのアノマリーとは?効果的な活用法も解説|検証結果アリ
FXやその他投資関連の書籍などを読んでいると「アノマリー」というものを目にすることもあると思います。 「FXのアノマリーってどんなものがあるの? FXのアノマリーは本当に信憑性があるの? この記事を読んでいる方はきっとこのように考えていることでしょう。 そこで今回はFXのアノマリーについて徹底解説していこうと思います。 アノマリーが本当に信憑性があるのか検証もしているので、ぜひ参考にしてくださいね。 FXのアノマリーとは アノマリーという言葉は、「一定の法則・理論に基づいても説明できない事象・物体」という意味を指します。 FXにおいてもアノマリーがあり、なぜそのように動くのかを論理的に解説することはできないが、過去の傾向からそのように動きやすいという法則が存在しているのです。 アノマリーを理解し、自分のトレード手法に組み込んでいくことなど、トレード判断の参考にしている方も多く存在します。 FXのアノマリー 一覧 今回ご紹介するアノマリーを一覧にしてまとめています。 気になるものだけでもいいので、ぜひ参考にしてみてくださいね。 年間でのアノマリー一覧 月アノマリーの内容1月1月にドル円が下落(月足が陰線)したらその年は下降相場に1月にドル円が上昇(月足が陽線)したらその年は上昇相場に2月ドル円が円高(下落)傾向になりやすい3月ドル円は下落傾向になりやすい4月円安方向になりやすい5月株が売られるのでドル円も影響して円高になる傾向がある6月夏休みに入るファンドが多くなり、市場参加者が減るので市場の動きが少なくなる7月夏のボーナスかつバカンス前でアメリカの人が株を買いやすくなる時期のため、株価が上昇しやすいドル円が上昇しやすい8月日本の夏休み・お盆・海外のバケーションが重なり、市場参加者が減り、値動きが鈍くなりやすいアメリカ国債の利払いが行われる時期でもあり、円高になりやすい9月9月は大相場を形成しやすい日本企業の中間決算に向けたリパトリが始まり、ドル円は下落傾向となる10月相場は10月に底をつけやすい過去の歴史的な大暴落もこの月によく起こっている11月相場は月末にかけて反転する可能性が高い12月ドルが買われドル高になりやすいクリスマス自は各国の株式市場が休場なので動きが鈍くなる1月効果(その年一年の動きが決まる)を期待して、クリスマス後に買いを入れてくる動きもある 月次でのアノマリー一覧 アノマリー名称アノマリー内容ゴトー日(5の倍数の日付)ゴトー日(5の倍数の日付)に円安になる傾向がある米国雇用統計発表(毎月第一金曜日の22:30)米国雇用統計の結果が良いとドル高傾向になる米国雇用統計の結果が悪いとドル安傾向になるロンドンフィキシング(月末の24:00〜25:00)欧州時間で16:00〜のポンドドルやユーロドルの方向についていくと、夜中のロンドンフィキシングは同じ方向に動きやすい 曜日・時間でのアノマリー一覧 アノマリー名称アノマリー内容水曜日のスワップ金利水曜日の深夜から木曜日の早朝に向けて金利の低い日本円が売られ、金利の高い通貨(主に資源国通貨)が買われる傾向が強くなる月曜日の早朝(7:00〜8:00)の窓埋め月曜日の朝に生まれたギャップが閉じられる傾向にある FXの年間での代表的なアノマリー それでは、FXの年間での代表的なアノマリーを見ていきましょう。 FXでは月毎のアノマリーとして以下のようなものが存在します。 FXの年間での代表的なアノマリー 1月のアノマリー(ジャニュアリーエフェクト) 2月のアノマリー(節分天井・彼岸底) 3月のアノマリー(日本企業の決算) 4月のアノマリー(新年度) 5月のアノマリー(セル・イン・メイ) 6月のアノマリー(ファンドの夏休み) 7月のアノマリー(サマーラリー) 8月のアノマリー(夏枯れ相場) 9月のアノマリー(彼岸底) 10月のアノマリー(10月効果・ハロウィン) 11月のアノマリー(休暇前調整) 12月のアノマリー(クリスマス・年末・欧米決算) それぞれ順番に詳しく見ていきましょう。 1月のアノマリー(ジャニュアリーエフェクト) 1月のアノマリー(ジャニュアリーエフェクト)概要 1月にドル円が下落(月足が陰線)したらその年は下降相場に 1月にドル円が上昇(月足が陽線)したらその年は上昇相場に 米ドル円において1月で出た方向感が1年の相場大きく影響していると言われています。 1月にドル円が下落(月足が陰線)したらその年は下降相場に、逆に1月にドル円が上昇(月足が陽線)したらその年は上昇相場になるということです。 2月のアノマリー(節分天井・彼岸底) 2月のアノマリー(節分天井・彼岸底)概要 ドル円が円高(下落)傾向になりやすい 2月のアノマリーは、節分天井、彼岸底と言われています。 米国債の償還や利払いがあるため、ドルを円に帰る動きが活発化し円高傾向になりやすいのです。 また、ヘッジファンドの決算に関連した45日ルールなどにより、ポジション解消に向けた動きも影響しています。 2月は特に月初めから月末にかけての下落傾向が顕著に現れると言われています。 3月のアノマリー(日本企業の決算) 3月のアノマリー(日本企業の決算)概要 ドル円は下落傾向になりやすい 3月は日本の決算期にあたり、リパトリエーション(リパトリ)を行うため保有外貨を円に換える動きが多くみられます。 そのため、3月は円高傾向になりやすいと言われています。 4月のアノマリー(新年度) 4月のアノマリー(新年度)概要 円安方向になりやすい 3月の決算時に外貨を円に交換する動きが多くなったあと、新年度に変わり、新たな外貨の仕入れのために円を売りやすくなります。 資金流動が盛んになる時期であり、為替が大きく動く月ともいわれています。 5月のアノマリー(セル・イン・メイ) 5月のアノマリー(セル・イン・メイ)概要 株が売られるのでドル円も影響して円高になる傾向がある 5月の「SELL IN MAY」というアノマリーは世界的に有名なものです。 「SELL IN MAY」とは「Sell in May and go away; don't come back until St Leger day」を省略した名称です。 日本語に翻訳すると「5月には全てを売って、Leger day(9月第2土曜日)まで相場に戻って来るな」という意味になります。 5月は株が売られやすく、それい影響され円高傾向になりやすいと言われています。 6月のアノマリー(ファンドの夏休み) 6月のアノマリー(ファンドの夏休み)概要 夏休みに入るファンドが多くなり、市場参加者が減るので市場の動きが少なくなる 6月は夏休みに入るファンドが徐々に増え出し、市場の動きが落ち着いてきます。 7月のアノマリー(サマーラリー) 7月のアノマリー(サマーラリー)概要 夏のボーナスかつバカンス前でアメリカの人が株を買いやすくなる時期のため、株価が上昇しやすい ドル円が上昇しやすい 7月になると夏のボーナスでバカンス前でアメリカの人が株を買いやすくなります。 それに伴い、株価が上昇し、影響されたドル円相場も上昇しやすいといわれています。 8月のアノマリー(夏枯れ相場) 8月のアノマリー(夏枯れ相場)概要 日本の夏休み・お盆・海外のバケーションが重なり、市場参加者が減り、値動きが鈍くなりやすい アメリカ国債の利払いが行われる時期でもあり、円高になりやすい 8月になると、日本の夏休み・お盆と海外のバケーションが重なることで、市場参加者がかなり減ります。 特にお盆休みのある日本のマーケットは実需を中心に売り相場となり、アメリカ国債の利払いが行われる時期でもあることから、円高になりやすい傾向にあります。 9月のアノマリー(彼岸底) 9月のアノマリー(彼岸底)概要 9月は大相場を形成しやすい 日本企業の中間決算に向けたリパトリが始まり、ドル円は下落傾向となる 9月は休み明けで市場参加者が帰ってくる月です。 セル・イン・メイの「9月まで戻ってくるな」という言葉からもみて取れるように、9月まで下落傾向にあると言われています。 日本企業の中間決算に向けたリパトリが始まることもドル円の下落傾向に影響を及ぼしています。 10月のアノマリー(10月効果・ハロウィン) 10月のアノマリー(10月効果・ハロウィン)概要 相場は10月に底をつけやすい 過去の歴史的な大暴落もこの月によく起こっている 10月は、アメリカで広まっている「10月効果」と呼ばれるアノマリーがあります。 株価が底を付けやすく、時に大暴落する可能性もあるのです。 ドル円も株価の影響を受け、10月には底をつけやすいとされています。 11月のアノマリー(休暇前調整) 11月のアノマリー(休暇前調整)概要 相場は月末にかけて反転する可能性が高い 11月は9月から続きたトレンドの調整局面とされています。 月の後半にあるアメリカの連休の影響もあって値動きが鈍くなるとも言われています。 12月のアノマリー(クリスマス・年末・欧米決算) 12月のアノマリー(クリスマス・年末・欧米決算)概要 ドルが買われドル高になりやすい クリスマスは各国の株式市場が休場なので動きが鈍くなる 1月効果(その年一年の動きが決まる)を期待して、クリスマス後に買いを入れてくる動きもある 12月は欧米の決算時期です。 日本の決算時期には円が多く買われたのと同様に、アメリカの決算時期にはドルが多く買われドル高になりやすいとされています。 また、12月後半のクリスマスは各国の株式市場が休場なので動きが鈍くなります。 1月効果(その年一年の動きが決まる)を期待して、クリスマス後に買いを入れてくる動きもあるとも言われています。 FXの月次での代表的なアノマリー 次に、FXの月次での代表的なアノマリーを見ていきましょう。 FXの月次での代表的なアノマリー ゴトー日(5の倍数の日付) 米国雇用統計発表(毎月第一金曜日の22:30) ロンドンフィキシング(月末の24:00〜25:00) こちらも順番に詳しく見ていきましょう。 ゴトー日(5の倍数の日付) ゴトー日(5の倍数の日付)概要 ゴトー日(5の倍数の日付)に円安になる傾向がある ゴトー日(5の倍数の日付)は日本特有のアノマリーで、5や10がつく日には円安になる傾向にあります。 日本の輸入企業では、取引先への支払いをドル建て決済する場合が多いのですが、その決済日がゴトー日となっているのです。 ドル建て決済が増えることで、金融機関のドルが少なくなり、ドル高円安傾向になりやすいと言われています。 米国雇用統計発表(毎月第一金曜日の22:30) 米国雇用統計発表(毎月第一金曜日の22:30)の概要 米国雇用統計の結果が良いとドル高傾向になる 米国雇用統計の結果が悪いとドル安傾向になる 米国雇用統計とは、アメリカの雇用の情勢(失業している人数や就業している人数など)を調査した統計です。 最も重要な経済指標の一つとされており、毎月第一金曜日の22:30に発表されます。 発表される指標は10項目あるのですが、「失業率」「非農業部門雇用者数」「平均時給」の3つが特に注目されている指標です。 これらの指標がいいとドル高になり、逆にこれらの指標が悪いとドル安傾向になると言われています。 ロンドンフィキシング(月末の24:00〜25:00) ロンドンフィキシング(月末の24:00〜25:00)の概要 欧州時間で16:00〜のポンドドルやユーロドルの方向についていくと、夜中のロンドンフィキシングは同じ方向に動きやすい ロンドンフィキシングとは、ロンドン市場の値決め(フィキシング)のことです。 ここでの値決め(フィキシング)とは金の取引価格決定のことをさしており、 ロンドン時間の午後4時(夏時間は午後3時)、日本時間の午前1時(夏時間は午前0時)に行われます。 この時間帯は注文が盛んに行われ、 金は主にドル建てで取引されることから、外国為替相場にも影響を与えるとされています。 FXの曜日・時間での代表的なアノマリー それでは次に、FXの曜日・時間での代表的なアノマリーを見ていきましょう。 FXの曜日・時間での代表的なアノマリー 水曜日のスワップ金利 月曜日の早朝(7:00〜8:00)の窓埋め こちらもそれぞれ順番に詳しく見ていきましょう。 水曜日のスワップ金利 水曜日のスワップ金利概要 水曜日の深夜から木曜日の早朝に向けて金利の低い日本円が売られ、金利の高い通貨(主に資源国通貨)が買われる傾向が強くなる FX特有のアノマリーになりますが、水曜日の深夜から木曜日の早朝に向けて金利の低い日本円が売られ、金利の高い通貨(主に資源国通貨)が買われる傾向が強くなります。 FXでは土日に市場が開いていないため、土日分のスワップポイントが水曜日にまとめて付与されて仕組みになっています。 そのスワップ金利の付与される時間帯である水曜日の深夜から木曜日の早朝に向けて金利の高い通貨に買い注文が集まるというわけです。 月曜日の早朝(7:00〜8:00)の窓埋め 月曜日の早朝(7:00〜8:00)の窓埋め概要 月曜日の朝に生まれたギャップが閉じられる傾向にある こちらFXをやっていれば一度は耳にしたことがある「月曜日の窓埋め」です。 先述しましたが、FXでは土日が休場となっており、月曜日の朝にギャップができて始まることがあります。 このギャップを埋めることが「月曜日の窓埋め」です。 月曜日のこうした傾向もアノマリーとして広く知られています。 FXの代表的なアノマリー分析手法 それでは次に、FXの代表的なアノマリー分析手法について解説します。 FXの代表的なアノマリー分析手法 ウィンターブレイク スーパーボウル理論 花見ラリー それぞれ順番に解説していきます。 ウィンターブレイク ウィンターブレイクは1月の前半から中盤にかけて行うアノマリー手法です。 大口の投資家や機関投資家は、年末になると損失しているポジションを意図的に確定することで節税のための施策を行います。 そのため、「ポジションを年末に整理してから、新年になって新しくトレードをスタート」という流れ生じやすいのです。 毎年必ず起こる現象というわけではありませんが、相場は上昇しやすい傾向にあり、うまく相場間を捉えられれば利益を伸ばすことができるでしょう。 スーパーボウル理論 スーパーボウルとはアメリカで行われるスポーツの一大イベントのことで、スパーボールの勝敗を利用するアノマリー手法です。 ナショナルカンファレンスが勝利したときには米国株式が上昇し、アメリカンカンファレンスが勝利したときには米国株式が下落といった内容のアノマリーになります。 スポーツ好きでスーパーボールを毎年観戦しているという方は、一度取り入れてみたらおもしろい手法かと思います。 花見ラリー 花御ラリーは、3月中旬から4月上旬お花見シーズンのアノマリー手法になります。 日本特有のアノマリー手法で、お花見シーズンには「各企業の決算発表」や「配当確定の時期」と重なるということで、相場が上昇しやすい傾向にあります。 もちろん条件によっては必ずしも上昇するとは限りませんが、うまく上昇の気配を察知することができれば、いつもよりも大きな利幅が取れるかもしれません。 FXのアノマリーを実際に検証してみた ここまでFXのアノマリーについて見ていきましたが、果たしてどれほど信憑性のあるものなのでしょうか? 過去10年間のデータを下に、FXの年間での代表的なアノマリーを実際に検証してみました。 検証結果は以下の通りです。 月的中率1月10%2月50%3月10%4月20%5月60%6月30%7月30%8月40%9月20%10月50%11月40% 12月は複数の要素が絡んでいるため除外しましたが、1月〜11月までを検証してみると、ほとんど傾向が見られません。 有名である5月のセル・イン・メイは60%とその傾向が見られましたが、その他は50%以下のとなっています。 アノマリーは参考程度に考えておこう いかがだったでしょうか? 今回はFXのアノマリーについて徹底解説していきました。 検証結果からもわかるようにアノマリーだけでトレードをするというのは根拠が不十分なように思えます。 相場は様々な要素が絡んだ上で変動しているため、アノマリーは参考程度に考えておくのがいいでしょう。 猪首顧問のFXコラム:アノマリーを参考にしても勝ったり負けたりするのがFX いかがだったでしょうか。本記事では、FXのトレードに直結するアノマリーの数々を紹介していきました。 そもそもアノマリー(anomaly)って初耳の方も多いのではないかと思います。 恥ずかしながら、私も「?」って感じでしたので、さっそく英辞典で調べてみました。 せっかくなので、アノマリーという言葉の語源を調べながら、その意味を掘り下げてみたいと思います。 FXにおけるアノマリーとは先人たちの経験則であり、格言でもある アノマリー(anomaly)直訳すると…… アノマリー(anomaly):変則、例外、異例、変態、例外的な人引用元:Weblio辞書 anomalyとは という意味だそうです。 「えっ?これってトレードと関係あるの?」って思ってしまいましたが、金融(トレード)の世界においては以下のような意味もあるそうです。 アノマリー(anomaly):理論的根拠があるわけではないが、よく当たる相場での経験則のこと。相場格言として伝えられているものが数多くある。一般的には、いわゆる法則や理論から合理的な説明ができない現象。引用元:大和証券 金融・証券用語解説 [アノマリー] アノマリーとは、相場の世界で信じられている「根拠のない経験則」であると同時に、偉大な先人たちが経験則から言い伝えてる「相場格言」でもあるのです。 であれば、私のように長くにわたってトレードに携わってる者の頭の中には、格言の数々が記憶として蓄積されています! 世に数多く存在して語り継がれてるアノマリーの数々を紹介していくときりがありませんが、私が知ってるアノマリーの中から、少しの事例をお話しします。 アノマリーその1:「風が吹けば桶屋が儲かる」 まず一つ目。これは、トレードには直結しませんが、あまりにも有名な一つです。 ある事によって、まったく無関係と思われるところに影響が出る。また、とてもあてにできそうもないことに期待をかける例えです。 強い風によって砂ぼこりがたつと、砂ぼこりが目に入ったために盲人がふえ、その人たちが三味線で生計を立てようとするため、三味線が多く必要になり、三味線の胴に張る猫の皮の需要も増え、そのために猫がへり、その結果、増えた鼠が桶をかじるので桶屋がもうかって喜ぶ。 いかがでしょうか。これって立派なアノマリーの1つと思いませんか? アノマリーその2:「麦わら帽子は冬に買え」 麦わら帽子は夏場は欲しいけど、冬場に欲しいと思う人はいません。 なので、冬場の需要が無い時の安価で買っておけば、夏場の需要が高まったときの高値で売れば儲かる。 マーケットのファンダメンタルを考えれば、これほど的を得た説明って無いですよね。 日本の相場格言は、このようにまるで隠語のような面白いものが存在してます。一見すると意味不明なように見える暗号のようですが、実際にはその意味は深く頷けるものです。 FXのアノマリーは未来が不確定な相場に対する“期待感”から生まれたものかもしれない 私はFXが日本に初登場する1998年からさかのぼること15年前の1983年(昭和58年)から、相場(トレード)業界に身を置いており、商品相場、先物相場、株式相場にどっぷり浸ってきたことから、外国為替相場に限らず、あらゆるマーケットで語り継がれている「アノマリー」に接してきた一人だと思います。 その観点から、あくまでも私なりの意見を述べさせていただきたいと思います。 世に出回っている、また昔から語り継がれてる、金融(トレード)の世界でのアノマリーを列挙すれば、それだけで1冊の(いや、それ以上)本が書けるくらいの量になると思います。 数多く存在するアノマリーの中には、ストーリー的に納得してしまうような奥深いものもあれば、「出かけるときは右足から」みたいな、単なるジンクスでしかないものまで。 未来の予測が困難な金融マーケットだからこそ、人々はわらをもすがる思いで、なんらかの法則、ルール、コツ、再現性…的なものを探し求めて来たのでしょう。 つまるところ、アノマリーと言うのは、未来が不確定なマーケットに関わってる人にとって、なんらかの期待とか可能性が欲しいという気持ちから生まれたものでは無いでしょうか? アノマリーを全否定するものでもありませんし、科学的な(統計的な)分析が万能なわけでもありません。 しかしながら、いずれの考え方によってアクションを起こしても、マーケットの世界ではいずれも、当たったりハズレたり…。 これが現実であり答えではないでしょうか。 結局、アノマリーも相場の未来を予測するツールにはなり切れません。 トレードの優位性にのみ固執せず、資金管理やメンタル管理など、総合的なトレードスキルを磨くことが勝ち組への近道と言えるでしょう。 ただ、アノマリーで語られている中には、トレードに携わるための「心得」や「戒め」として、大切なものは多いと思います。 心情的なものではありますが、これもトレードでは大事な要素だと思います
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FXはメンタルコントロールが全て!?鍛え方をプロが徹底解説
FXではメンタルに関して次のように意見が分かれます。 FXメンタル2つの意見 ✔「FXにメンタルなんかいらない。確かな手法があれば十分だ。」 ✔「FXではメンタルコントロールが何よりも重要だ。」 あなたはどちらが正しいと思いますか? 結論から先に申し上げますと、FXではメンタルを適切にコントロールできないと、長く勝ち続けることはできません。 確かにトレード手法も大事です。しかしどんなに優れたトレード手法であろうと、メンタルをコントロールできない限りは、その手法は意味をなしません。 ここではFXにおけるメンタルの重要性と、メンタルの鍛え方やメンタルダメージの軽減法についてプロが徹底解説していきます。ぜひ最後までお付き合いください。 動画での解説はコチラ https://youtu.be/K4eyC6pmupI FXではメンタルコントロールが手法よりも重要な理由 FXでメンタルが重要なのは、常に損失と隣合わせだからです。 FXの世界ではプロトレーダーでさえ、勝率は5割未満というケースが多いです。 つまり、プロといえど半分以上のトレードを損切りで終えることになります。 私に至っては勝率は40%くらいです。それでも、適切なリスク・リワード設定ができていれば、トータルではプラス(勝ち)になるんです。 FXで勝てないトレーダーの多くは、目の前で自分の大切なお金が失われていくことに耐えられません。 恐怖・不安・焦り・イライラ・後悔、といった負の感情が一気に押し寄せ、冷静さが奪われるのは典型的な例と言えます。 冷静さを欠いたトレーダーはどうなるかというと、トレードルールを破ったり、根拠のないトレードをしてみたり、損切りができなくなるというわけです。 このようなメンタルが崩壊寸前の状態では、感情が先行し、決められたルール通りに行動できなくなるためトレード手法は意味をなしません。 もちろん、トレード手法は大切です。FXはメンタルのみで勝てるものではありません。 しかし順番としましては、まずはメンタルありき。 FXでは損失や含み損に耐えうるメンタルを持ち合わせていないことには、トレード手法を使いこなすことはできないのです。 FXで勝つためのメンタルの鍛え方 FXでは「メンタルの強化」=「勝つ」ことに直接つながります。そしてメンタルは誰もが強化できるものです。 ここからはFXで勝つためのメンタルの鍛え方について詳しく解説していきます。 FXの最高のメンタルトレーニングはルールに従うこと トレードルールを作るのは、FXをやる上では当然のことです。 エントリーや損切り、ポジションサイズや資金管理等にルールがないと感覚のみのギャンブルトレードを繰り返すことになります。 まずはトレードルールを作りましょう。 そしてメンタルを鍛えるために重要なのが、自分が作ったルールを愚直に守り続けることです。 ルールに従って出た損失であれば自分でも納得ができ、次のトレードにフラットな気持ちで臨むことができます。 相場の値動きはコントロールできるものではありません。しかし、自分の行動はコントロールできるものです。 つまり、自分の作ったルールに従うことによって、損失や含み損にも動じないメンタルが自然と作られていくのです。 猪首顧問からのアドバイス 相場の値動きはコントロールできない…そんなこと言われなくてもわかってるよ! という声が聞こえて来そうですが、落ち着いて聞いてください。 例えばトレードにおいて… 「もうこれ以上は下がってくれるな!」「ここからは下がるはずだ、とか、これ以上上がるな!」 というような、感情が前面に出た「期待感」で無駄な神頼みをしていませんか? わかってる(知っている)ということと、できる(実行)ということは、別物だと理解する必要があるのです。 トレードルールに従うというのは、 相場がどのように動いても決められたルールに則り、粛々に淡々とトレードを行うという事です。 含み益になっても含み損になっても、感情を揺さぶられることなく、機械的にアクションを起こせるようにならなければいけません。 FXでは損切り慣れることがメンタル強化になる 損切りを躊躇なく行えることはFXではとても大切なことです。 前述したように、FXではプロのトレーダーでも4割のトレードが損失になります。 つまり、FXをやる上で損切りは必ずあるものなのです。 その必ず存在するものに対してネガティブな感情を抱いていてはいつまでもメンタルは強化されません。 たしかに損失を確定させる行為には痛みを伴います。 しかし、損切りしないことにはいつまで経っても新たなトレードに向かうことはできません。 損切りはいわば仕切り直しをするためのもの。 損切りという行為をポジティブに捉え、迷いなく行えるようになれば自ずとメンタルが強化されるのです。 猪首顧問からのアドバイス FXの初心者は、 利食ったトレード=良いトレード損切りのトレード=悪いトレード と考えがちですが…これは間違いです。 トレードと言うのは、勝ったり負けたりの繰り返しです。 プロであっても、その勝率はせいぜい50%程度のものです。 だから、利食ったトレードも、損切りしたトレードも、どちらも単なるトレードにおける結果でしかなく、トレード結果に対して、良いトレードも悪いトレードも無いのです。 悪いトレードがあるとしたら、「損小利大」ができていないトレードです。 まずはこの大前提になる考え方を、しっかり身に着けましょう。 FXのメンタル強化に知っておきたい「プロスペクト理論」 プロスペクト理論とは「人は得する喜びよりも、損する痛みを避ける」とした、人間の行動心理を表したものです。 このプロスペクト理論を知っているか知らないかで、メンタルコントロールに大きな影響が出てきます。 例えば次のような選択肢があった場合、あなたはどちらを選ぶでしょうか? 質問① どちらか選んでください。 A: 100万円が無条件でもらえる B: コインを投げ、表が出たら200万円がもらえるが、裏であったらもらえない。 質問② あなたに200万円の借金があったとします。そのとき、以下の二つの選択肢が与えられました。どちらか選んでください。 A: 無条件で借金100万円が減る B:コインを投げ、表が出たら借金が全額免除されるが、裏が出たら借金はそのままである。 この2つの質問で、多くの人は質問①ではAを選択し、質問②ではBを選択します。 実は2つの質問の「期待値」はともに100万円です。 それにも関わらず多くの人は目の前に利益が転がっていると、利益が手に入らないことを恐れてリスクを回避しようとし、損失が目の前にあると損失そのものを回避しようとします。 つまり、人は得をすることよりも、損をすることのほうに敏感に反応してしまうのです。 これをFXに置き換えると「損失を可能な限り先延ばしにして、利益を可能な限り速く確定する」という行動になります。 自分のトレードルールや損切りポイントがあるのにも関わらず、コツコツ確定してきた利益を先延ばしにして膨らんだ損失によって吹き飛ばしてしまう「コツコツドカン」がその典型的な例でしょう。 このようにプロスペクト理論は、人はお金が絡む意思決定の際には合理的な判断ができないということを示すものでもあります。 したがって、このプロスペクト理論の罠に陥らないためには、前述した「ルールに従う」「損切りに慣れる」ということを徹底して行う必要があるということです。 そこに余計な判断や感情は要りません。 そうすることによってプロスペクト理論に打ち勝ち、メンタルを自分でコントロールできるようになるのです。 FXでメンタルがやられるのを防ぐトレード日記の書き方 自身のトレードを記録しておくこと、つまりトレード日記を書くことはトレード技術の向上だけでなくメンタルの強化にもつながります。 一般的なトレード日記に必要な項目は以下のようなものです。 トレード日時 通貨ペア ロット(取引数量) トレード方向 エントリーポイント エントリーの根拠 利確と損切りの位置 トレードの反省 チャートの写真 トレード毎にこれらの項目を埋めていけば、後からデータとしてトレード技術の向上に役立たせることができます。 これにプラスして、メンタル強化のために自分の「感情」を記入するのがおすすめです。 「エントリーした時」「損切りになってしまった時」「利益を確定した時」、その時々の細かな感情を記入することによって、感情の起伏パターンの癖がわかるようになります。 パターンがわかればコントロールもしやすくなり、よっぽどのことがない限りメンタルをやられることはありません。 このように書き方次第でトレード日記はメンタル強化に役立つアイテムになります。 なお、詳しいトレード日記の書き方についてはこちらの記事でも解説しておりますので参考にしてみてください。 https://japan.wikifx.com/overseas-fx-trading-diary/ FXのメンタル管理におすすめの本 世の中にはFX関連の本が多数発行されており、メンタルを題材にしている本も非常に多くあります。 それだけFXにおけるメンタルの果たす役割は大きいということでしょう。 ちなみに、メンタルコントロールにおすすのFX関連の本は以下の5冊です。 「デイトレード」 「ゾーン 相場心理学入門」 「マーケットの魔術師」 「悩めるトレーダーのためのメンタルコーチ術」 「トレーダーの精神分析」 いずれもFXだけなく、投資全般について書かれた古典とも言うべき本で、FXトレーダーであれば一度は目を通しておきたい5冊です。 Amazonに飛べるようになってますのでよろしければチェックしてみてください。 中でも特におすすめなのは「デイトレード」です。 デイトレードの心構えを説いた本で、損切りの重要性についてあらためて学ぶことができます。 この5冊の他では、厳密にはFX以外のジャンルの本になるのですが、前述したプロスペクト理論の提唱者であるダニエル・カーネマンの本もおすすめです。 ダニエル・カーネマンはノーベル経済学賞を受賞した心理学者です。 「ファストアンドスロー」や「ダニエル・カーネマン 心理と経済を語る」からはプロスペクト理論のようなFXにも役立つ行動経済学を学ぶことができます。 こちらもチェックしてみてください。 【厳禁】FXでこれをやったらメンタル崩壊の始まり FXでは損失や含み損がメンタルに大きく影響を及ぼすことは前述したとおりです。 そこでここからは、そうした損失や含み損を拡大させてしまうような、決してやってはいけない行動について見ていきます。 これをやったらメンタル崩壊まっしぐらですので気をつけましょう。 感情にまかせたトレード FXではいくら損失が出たとしても感情的になってしまってはいけません。 冷静さを失った時にありがちなのが「損失を取り返そう」と感情の赴くままにトレードしてしまうことです。 そのようなリベンジトレードでは、買いでダメなら売りというような根拠のないドテンのエントリーや、ギャンブル性の高いエントリーをしてしまいがち。 しかし、当然ながら勝てるはずもなく、さらに深みにはまりメンタル崩壊を引き起こすのです。 したがって、損失が出たときこそ冷静になり、トレードの量ではなく質にこだわりましょう。 感情にまかせたポジポジ病はメンタルを崩壊させるだけです。 ロット上げる これもリベンジトレードの一種になりますが、損失を取り返そうとむやみにロットを上げてはいけません。 投資の世界では「2%ルール」というものがあります。これは1回のトレードにおける損失を口座資金の2%までに抑えるというもの。 つまり、もし損切りになった場合の金額から逆算してポジションサイズを決めなくてはいけないということです。 ロットを上げてトレードすることは、それだけ損失のリスクも増すことを意味します。 むやみやたらとロット上げるのは自らメンタルに負荷をかけているようなものです。 メンタルが崩壊する要因になりますので、適切なポジションサイズでトレードを行うようにしましょう。 猪首顧問からのアドバイス リベンジトレードは元の金額に戻したいという気持ちだけでなく、「早く戻したい」という気持ちが生じることが多いと思います。 トレードと言うのは時間給で稼ぐものではありません。 然るべくタイミングでポジションを持つことによって、収益の可能性が生じるのがトレードです。 そして、その然るべくタイミングと言うのは、のべつ幕なくやってくるものではありません。 「その時を待つ」というのもトレードだと認識してください。 間違っても「昨日の損を今日中に取り返そう」だなんて発想は絶対に持たないように。 リスクリワードを正しく設定して、優位性のあるトレードを繰り返せば、必ず挽回できますから。 ポジション塩漬け 損切りできずに含み損を抱え続ける「塩漬け」をすることは、損失を先送りするというプロスペクト理論に支配されている状態です。 それまでに重ねてきた利益を吹っ飛ばす、コツコツドカンが起きてしまうのも安易にポジションを塩漬けしてしまうから。 たしかに含み損に耐え続ければプラスに転ずることもあります。 しかし多くの場合、強制的に相場から退場させられるほどの損失を被るのが現実です。 問題を先送りしても損失が拡大しメンタルが崩壊に向かうだけ。 何度も言いますが、損切りはしっかりと行うようにしましょう。 聖杯探し FXにおける聖杯探しとは、必ず勝てる特別な手法を延々と探し続けることです。 もちろん、必ず勝てる手法などというのは存在しません。 そのような聖杯があるとしたら、このインターネット時代ではすぐに拡散されていることでしょう。 トレードというのはある意味ひとつのスキルです。 自ら考え、仮説・検証を繰り返さないことには磨かれるものではありません。 その過程を飛ばして必勝法を探すというのは、思考が停止し何かに依存しようとしている状態です。 そのような状態ではひとつの損切りや含み損ですぐにメンタルが崩壊してもおかしくはありません。 思考停止の依存状態では、メンタルももろいものになってしまうのです。 海外FXの高レバレッジトレード 日本のFX業者では法律によりレバレッジが25倍と定められていますが、国内の金融商品取引業の登録を受けていない海外のFX業者そうではありません。 海外FX業者の中には1,000倍を超えるレバレッジのところも見受けられます。 そのような高レバレッジは、一見魅力的に映りますが諸刃の剣です。 少ない資金で大きなサイズのトレードができるということは、その分損失額も大きくなるということ。 もちろん大きな利益を狙うこともできるでしょう。 しかしFXに損切りはつきものだということを忘れてはいけません。 海外FXの高レバレッジトレードでは、ひとつの損切りでメンタルが崩壊してしまうということが起こり得るのです。 また、SNS等で度々話題になりますが、海外FX業者には出金拒否などのネガティブな噂が常につきまといます。 もし本当にそのようなことがあれば、メンタル崩壊どころではないでしょう。 信頼性という意味でも、メンタルの安定という意味でも日本のFX会社で堅実にトレードすることをおすすめします。 https://japan.wikifx.com/overseas-forex-strike-it-rich/ FXで大負けした時のメンタルダメージ軽減法 FXでは連敗や大損してしまった際にメンタルがやられることが多々あります。 そんな場合のメンタルダメージ軽減法についてまとめてみました。 ロットを下げる 連敗や大負けの後は、いつもよりロットを下げてトレードすることをおすすめします。 ポジションサイズを下げるだけで、メンタルにかかる負荷は大幅に軽減されます。 あるいは一旦デモトレードに戻って練習するというのもいいでしょう。 要するに、資金を失うリスクを抑えればメンタルダメージも軽減されるということです。 トレード日記を見直す FXで大負けしてメンタルがやられている時というのは、自分ことが見えなくなっている状態です。 無意識のうちに自分の悪い癖が出ている場合がほとんどですので、そんな時はトレード日記を見直してみましょう。 自分の悪い癖や、負けパターンを確認することで、負けトレードを冷静に分析できるようになり、メンタルダメージが軽減されます。 FX仲間をつくる トレードは孤独との戦いでもあります。 たとえ家族がいたとしても、FXのことは話しづらいものです。ましてや損失に関してならなおさらでしょう。 そうした時に力になってくれるのがFX仲間です。 同じFXをやる者同士、損切りになったトレードや、利益確定に失敗してしまったトレードなど、失敗を共有することによってメンタルのダメージは大幅に軽減されます。 もし身近にFXをやっている人がいなければ、コミュニティに入るのもおすすめです。 SNS等でのつながりだけでも、メンタルダメージは大幅に軽減されます。 トレードの情報発信する ブログやTwitterなどのSNSで情報発信することもメンタルダメージ軽減にはおすすめの方法です。 どんなに大負けした場合でも、それを発信することによって辛い経験もひとつのネタになり、コンテンツになります。 負けトレードも、受け取る人にとっては格好の学習材料になるということです。 ネガティブな感情を溜め込んでおくより発信することによって気分が晴れるでしょうし、人の役に立てるということで一石二鳥の方法になります。 トレードから一旦離れる どうしてもメンタルダメージが回復しない場合は、思い切ってトレードから離れてみることをおすすめします。 チャートも一切見てはいけません。もちろんデモトレードもやらないようにしましょう。 完全にFXから離れ、トレードのことを一切考えないようにしてください。 相場の世界では「休むも相場」という格言があるように、無理にトレードしても良い結果は出ません。 休むことが結果として、勝ちにつながっていくのです。 まとめ ここまで見てきて、FXではメンタルが非常に重要な要素であることがおわかりいただけたかと思います。 FXで勝てるようになるにはまずはメンタルを鍛えましょう。 ただメンタルを鍛える上で難しいのが、デモトレードではなかなかメンタルは鍛えられないということです。 やはり実際のお金が動くリアルトレードでしかメンタルを鍛えることはできません。 こつこつ積み重ねていくしかないということです。 ぜひここでご紹介したメンタルの鍛え方を地道に実践してみてください。 もちろん、メンタル崩壊につながるような行動はしてはいけませんよ。 毎日の積み重ねが強いメンタルを生み、勝てるFXトレーダーを生みます。 勝ち組トレーダー目指して、まずはメンタルを鍛えていきましょう。 猪首顧問のFXコラム:勝ち組になるためには「負け慣れ」を身に付けよ トレードを続けてると、連敗という場面はときに発生するものです。 1年を通せば、3連敗とか、5連敗なんて、何回か遭遇するもの… 確率的には早々起こるものでは無いです。 例えば5連敗が起こる確率というのは… 50%×50%×50%×50%×50%=3.12% 100回トレードやって、3回あるか無いかくらいの小さなもんです。でも、起こるときは起るんですよね。 ただ、その滅多に来ない5連敗に遭遇したとき、平常心でトレードを続けられるか?そのためのメンタルコントロールなのです。 これができるようになるためには、理屈で分かってるだけではダメなんです。 とにかくトレード数をこなして、経験数を増やして、負け慣れ(損切り慣れ)をすることが重要です。 何の世界でも、練習をたくさんやった人の方が、たくさん経験した人の方が、上手になるのは当たり前ですよね。 例えば、100回トレードをやって、50勝50敗(勝率5割)だったとしても、リスクリワードの設定が間違っていなければ、そんなに大負けしません。それどころか勝率が50%未満でも、トータルでは勝っているはずです。 あと、金額慣れも必要です。 まだ経験が浅いからとか、練習中だからと言うことで、控えめすぎる金額やデモ取引だと、ゲーム(お遊び)の延長になってしまい、本当の技術「負け慣れ」が身につきません。 お遊びで養った感覚は、お遊び場でしか機能しないのです。 特定の金額を言うのは難しいのですが、やはり真剣になれる金額、例えば「このお金が無くなったら痛いな・・・・」なくらいの金額でやるのが、上達への早道かと思います。(だからと言って生活に必要な資金を使ってまではダメですよ) 上記を経て、損切り慣れの感覚が身についてきたころには、トレードの結果に一喜一憂しないメンタルが出来上がっています。 この領域まで来れれば、あなたは既に勝ち組に入っています!
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FXの押し目とは?押し目買い・戻り売りのオススメ手法を解説
FXの押し目買いと戻り売りで大きな値幅を取り切るトレードができるようになりたい! 押し目と戻り目は何となく分かるけど、さらに押したり戻されたりしそうで不安……。 FXチャートを前に、苦戦しながらテクニカル分析をしている方も多いのではないでしょうか。 ところで、FXの押し目買い・戻り売りで勝つために大切なポイントを押さえていますか? この記事でわかること FXの押し目買い・戻り売りの概要と勝てるトレードの条件 FXの押し目買い・戻り売りに必要な分析方法について 成功するFXの押し目買い・戻り売りの具体的なエントリー方法 FXの裁量トレードで押し目買いと戻り売りをするときの重要なポイントを分かりやすく解説します。 時間の経過とともに廃れることのない手法ですので、せひ実際のトレードに役立ててください。 FXの押し目・戻り目とは FXの押し目とは、通貨ペアの価格が上昇している中で一時的に下がった局面のことで、その後に再度上昇に向かったときのみに使われる言葉です。 押し目となる理由は、利益確定やリスクオフなど外的要因を背景にした売りによるものですが、上昇トレンド中の押し目は絶好の買い場となります。 また、FXの戻り目は押し目をひっくり返して考えるだけです。通貨ペアの価格が下落している中で一時的に上がった局面を指しています。 FXの押し目買い・戻り売りについて ここからはFXの押し目買い・戻り売りの概要を解説します。「押し目と思ったところが実は押し目じゃなかった......」なんて事態を避けるためにも、順々に読み進めてくださいね。 FXの押し目買い・戻り売りのエントリーや拾い方 FXの押し目買い・戻り売りは、トレンドに合わせることで通用するトレード手法です。 押し目買いであれば上昇トレンドにおける一時的な下落で買い、戻り売りであれば下降トレンドにおける一時的な上昇で売ることになります。 仮に下降トレンドにおける一時的な反発で拾ってしまうとどうなるでしょうか。 下降トレンドで戻り売りが優勢にも関わらず安値①で押し目買いをした場合、そのままズルズルと下落に巻き込まれ、損切りしなかったときには瞬時に大きな含み損を抱えてしまいます。 FXの押し目買い・戻り売りのメリット FXの押し目買い・戻り売りのメリットを2つにまとめました。 トレンドフォローの初動エントリーで利益が伸びる 1つ目のメリットは、トレンドフォローの初動エントリーで利益を伸ばせることです。 トレンドが継続する※限りポジションを取った方向に値が伸び続けます。つまり順張りFXトレーダーは、トレンド方向に再度値動きが生まれる初動を捉えることが収益率を最大化する最良の方法です。 トレンドが継続するとは: ダウ理論の6つの基本原則の一つ「トレンドは転換の明白なシグナルが発生するまで継続する」が該当します。つまり、上昇トレンドであれば安値切上・高値更新、下降トレンドであれば高値切下・安値更新をしている間はトレンドが継続しています。 狙う利益幅に対する損失幅が狭くなる 2つ目のメリットは、狙う利益幅に対する損失幅が狭くなることです。 成功するFXトレーダーの大半はエントリー前から目安の利確値と損切値を定め、リスクリワードの良いトレードを積み重ねていきます。 例えば、上昇トレンドにおける押し目①で拾った場合と上昇途中②でロングしたときを比較すると、同じ安値に損切り設定した場合の損失幅の違いは一目瞭然ですね。 FXで値幅ある押し目買い・戻り売りを成功させるために、押し目と戻り目を見極めてエントリーすることが大切です。 FXの押し目買い・戻り売りのデメリット 続いてFXの押し目買い・戻り売りのデメリットを2つにまとめました。 エントリー直後の逆行で損切りが積み重なる可能性 1つ目のデメリットは、損切り値が適切でないとエントリー直後の逆行で損切りが積み重なる可能性があります。 押し目買い・戻り売りを狙うトレーダーは利益幅を伸ばす目的の他に、損失幅を狭くすることがあげられます。 それゆえ、テクニカル分析が甘い状態で変に狭い逆指値を設定すると、エントリー直後の逆行ですぐに刈られて損切り貧乏になってしまいます。 マルチタイムフレーム分析が必要で初心者には難しい 2つ目のデメリットは、マルチタイムフレーム分析が必要で初心者の方には難しいことです。 マルチタイムフレーム分析とは:上位足と下位足を総合的に分析してトレードの精度を上げる分析方法です。トレードの優位性が高いエントリーポイントを絞り込むことができ、勝率アップが期待できます。 FX初心者の方には大変難しく、裁量トレードに挫折する大きな原因でもあります。しかし、トレンドに合わせる順張りトレードで稼ぐためには必須の技術であることを忘れないようにしましょう。 参考記事:マルチタイムフレーム分析ってなに?使いこなせれば勝率アップ! FXの押し目買い・戻り売り成功の鍵はマルチタイムフレーム分析でトレンドを見極めることです。 FXの押し目買い・戻り売りの注意点 FXの押し目買い・戻り売りの注意点を3つご紹介します。 トレンドに沿った順張りで使う手法 1つ目の注意点は、トレンドに沿った順張りで使う手法であることです。 FXの押し目買いと戻り売りが機能するのは、トレンド方向に再度価格が継続して動き出すことが大前提です。 なぜならFXトレーダーの共通認識として、先述のダウ理論「トレンドは転換の明白なシグナルが発生するまで継続する」があります。それゆえ、上昇トレンドであれば安値切上げ高値更新することを想定し、その過程における一旦の押し目を拾っていくことになります。 高値掴みと底値売りによる含み損 2つ目の注意点は、高値掴みと底値売りによる含み損です。FXチャートは高値と安値を作りながら波打っています。 いくら上昇トレンドや下降トレンドが続いていても、必ず新たな安値や高値を作りにいくものです。 それゆえ順張りトレーダーはロング勢力の買い疲れやショート勢力の売り疲れが起きるポイントをテクニカル分析で見極めていく必要があります。たとえ損切りにならずとも、含み損は資金効率を悪くして心理面にも悪影響があるので避けたいものですね。 押し目待ちに押し目なし【相場格言】 3つ目の注意点は、相場格言「押し目待ちに押し目なし」です。 予測に反して対象通貨ペアの価格が上昇し続けてしまい、トレードや投資の好機を逃すことを指しています。 例えば2022年3月10日以降のドル円の急上昇、116円を上限とするレンジから解放された途端に130円まで駆け上りました。年に数回あるかも分からない本当に強い相場では、待ち姿勢でいては稼ぐ機会を丸ごと失う好例となりました。 猪首顧問からのアドバイス 強いトレンドが発生しているときほど、押し目や戻りを付けにくいのも事実です。 ひたすら押し目を待っていて、結果エントリーができないまま上げを眺めている…なんてことも 下げトレンドからの転換で上げトレンドに変化した後の第1エントリーは、下げ途上の高値切り下げ・安値更新から、直近高値を上抜いたタイミングが狙い目です。 一見高値掴みに見えるかもしれませんが、エントリーの機会を逃さないためには、このポイントで買いエントリーしてみるしかありません。 ここで、本来持とうと思っているポジション数を一度で全て買うのではなく、2分の1もしくは3分の1くらいの買いポジションを持ってみるというのが重要です。 その後上手く上げの流れに乗れたことを確認できたら、そこから押し目が発生したタイミングで、残りの2分の1、3分の2をエントリーするくらいの分割売買がオススメです。 これなら大きな上げ相場でエントリーの機会を失うことはありませんし、仮にそれが高値掴みになったとしても、損失は2分の1か、3分の1に抑えることができます。 FXの押し目買い・戻り売りで勝てないトレーダーの共通点 FXの押し目買いと戻り売りが「分からない」「待てない」「難しい」と悩んでいる方もいるでしょう。勝てないトレーダーの共通点は「マルチタイムフレーム分析ができていない」に尽きると言って過言ではありません。 FXの押し目買いと戻り売りはトレンドをフォローする順張りで使う手法だとお伝えしました。しかし、異なる時間足を分析して最適なエントリーポイントを見極めることは大変むずかしいことです。 ここからは実践できる押し目買い・戻り売りを解説するので、少しでも順張りトレードのパフォーマンス向上に役立ててください。よろしければ「マルチタイムフレーム分析ってなに?使いこなせれば勝率アップ!」も合わせて参考にしてください。 FX押し目買い・戻り売りで勝てるポイントの判断方法 ここからはチャートを用いて実践的な内容を解説していきます。FXの押し目買い・戻り売りで勝てるポイントの判断方法は、マルチタイムフレーム分析で伸びやすい価格帯を明確にすることです。この価格帯には2つのポイントがあります。 長い時間足の押し目・戻り目である 長い時間足の反対勢力が存在しない FXの順張り裁量トレーダーは、この2つをハッキリさせるためにテクニカル分析をしています。 長い時間足の押し目・戻り目を見極める 1つ目のポイントは、長い時間足の押し目・戻り目を見極めることです。 シンプルに考えるため、押し目買いのみを例にします。 押し目買いをしてからレートが大きく伸びるためには、エントリー後により多くの買い注文を必要とします。注文には新規・追加・損切りしかないので、3つの注文が重なるポイントを分析すれば良いわけです。 どうやって3つの注文が重なるポイントが分かるの? これこそがマルチタイムフレーム分析です!15分足・1時間足・4時間足・日足と異なる時間足を分析する中で、エントリーに使用する時間足が異なるトレーダーが買いたいと思う価格が合致したら最高にレートが伸びるポイントになります。 もっと具体的に教えて! それこそが長い時間足の押し目・戻り目の見極めです。ドル円の日足を用いて解説しますね。 ドル円の日足は安値①をつける前に高値を更新しており、レートが安値①近辺にあるときは押し目を作って上昇トレンドへ転換することを考える場面です。 日足ベースで押し目から反転上昇したのを確認してロングをしても遅いですよね。なので、4時間足以下を分析することになります。 ドル円の4時間足を見ると随分景色が変わりますね。 日足よりも下げ止まる印象が強くなったのではないでしょうか。理由は日足が①を安値にして上昇トレンドに転じるかを見極めていく場面において、4時間足が安値②の前に高値を作っています。さらには②の安値を左に延長すると、過去の安値と直近の売買が交錯した価格帯(支持帯)を支えにして反転上昇に向かうことを想定しやすくなります。日足で押し目買いが入りやすい水準において、4時間足でも拾っていける価格帯であることが分かりますね。続いて1時間足を見てみましょう。 ドル円の1時間足は4時間足の安値②で明確なダブルボトムを作っています。日足や4時間足よりもさらに下げ止まる印象を強く受けるのではないでしょうか。 ここで各時間足をエントリーに使うトレーダーの心理を想像してみましょう。 日足トレーダー:今は上昇トレンドへ転換する目前、押し目になりそうだから買いたい4時間足トレーダー:今は上昇トレンドへ転換する目前、押し目になりそうだから買いたい1時間足トレーダー:今は…… 一番長い時間足の日足で上昇トレンドに転換しそうな局面だからこそ、みんな同じことを考えるのです。そして1時間足の高値③においては、次の3つの注文が集中することを想定できます。 ・1時間足高値③ブレイクアウトによる新規の買い注文・安値①、②で押し目買いをした買い勢力による高値③ブレイクアウトでの追加注文・売り勢力の損切り注文 FXの押し目買い・戻り売りで実際に稼ぐためにも、3つの注文の重なりを意識すると良いですね。 これは4時間足以下までブレイクダウンしたときに見えてくるものなので、頭の片隅に置いておいていただけたらなと思います。 さらには長い時間足のトレンドは短い足のトレンドより優先するという市場参加者の共通認識があります。なぜなら、巨額の資金を動かす機関投資家やヘッジファンドは日足をメインに取引している場合が多いためです。 それゆえ個人のFXデイトレーダーは4時間足以下の分析に注力し、大きな流れに一歩早く乗れる押し目買いに注力します。つまり、FXの押し目買いの精度を高めるために異なる時間足の分析が必須になり、それこそがマルチタイムフレーム分析となります。 長い時間足の反対勢力が存在しない価格帯を見極める 2つ目のポイントは、長い時間足の反対勢力が存在しない価格帯を見極めることです。 押し目と思って拾ってみたけど、ちょっと逆行しただけで利確しちゃった...... 理想的な押し目買いであったにもかかわらず利確を急いだがために、その後想定方向に大きく値が伸びて悔しい思いをしたことはないですか? それは押し目買いからレートが伸びる価格帯の見極め(利確目安)が甘いことが原因です。FXの押し目買い・戻り売りからレートが伸びる価格帯には長い時間足の反対勢力が存在しません。 まずはドル円の1時間足を見てみましょう。 ドル円の1時間足は上昇トレンドからレンジに入り、高値①を抜けたくらいで再度上昇トレンドを作る流れに見えますね。高値①を抜けてロングしたらどうなったでしょうか? 押し目買いが少しだけ入ってすぐに売り込まれてしまいました。4時間足を見てみましょう。 ドル円の4時間足を見ると大きなレンジ内をレートが推移しており、少し前に売り込まれていたことから、押し目買いよりも戻り売りが優勢になりやすい環境であることが分かります。 1時間足の高値①をブレイクアウトで買うことや、その前に押し目買いをすることは難しいですね。 さらに日足を見てみましょう。 ドル円の日足をみると高値切下げ安値更新で下降トレンドだと分かります。ここで長い時間足の売り勢力の存在を青い四角で示しました。過去の安値で直近の2つの高値(①の左側)が上値を抑えられており、青い四角が日足の抵抗帯になっていることが分かります。 1時間足では買いで入っていけるように見えた局面が長い時間足にすることで反対勢力の存在を明確にすることができます。つまりドル円の1時間足では押し目買いに見えたポイントが、長い足を分析することで反対勢力の存在を確認することができます。 実際にFXトレードをする際には4時間足以下を多用してエントリーを探ることになるでしょう。しかし近視眼的なチャート分析だと、機関投資家やヘッジファンドなどの反対勢力の存在を忘れがちです。 このような反対勢力が存在しない価格帯を見極めることが伸びる価格帯の選別にそのままつながるので、マルチタイムフレーム分析は順張りに必須条件となります。 戻り売りで勝てるポイントの判断方法はチャートの見方を真逆にするのみです。 FXの押し目買い・戻り売りで勝率を高めるエントリー方法 ここからは勝率の高いFXの押し目買いと戻り売りを2つご紹介します。上記の伸びる価格帯でエントリーできたら一気に値幅を取れるので、なんとか習得していきましょう! 長い時間足の支持線・抵抗線反発でエントリー 1つ目のエントリー方法は、長い時間足の支持線・抵抗線反発でエントリーすることです。再び上述の上昇トレンドに入ったドル円の日足を見ていきます。 シンプルに考えるため、押し目買いのみを例にします。 結果論ですが、安値①は上昇トレンドにおける絶好の押し目買いポイントでした。ただし実際にトレードをしていた場合、①で安値を作らずにさらに下落する不安にかられた方も多いでしょう。 では、安値①が押し目の候補になると判断するにはどうしたら良いのでしょうか?一つ短い4時間足で確認します。 なんか様子が変わったけど、どう考えたらいいのだろう? ドル円の日足を見ていたときよりも安値①が押し目になりそうに感じますよね。その理由は安値①の水平線を左に延長したところに、4時間足で認識できる売買が交錯した価格帯(支持帯)が存在するからです。 日足はすでに高値を更新しており、安値切上げを想定した押し目買いが意識されやすい環境です。そこに表れた水平線①ですから、資金管理をしつつも押し目買いで積極的に拾っていく局面となります。 それでは、さらに短い1時間足を見てみましょう。 ①で押し目買いしたいと思わない。なんでだろう…… FX初心者の方も感覚的に安値①で買いたい!とは感じないでしょう。なぜならドル円の1時間足では明確に高値切下げ安値更新がおきて下降トレンドに転換しているからです。 ところが、この流れこそがFXの押し目買いポイントの理想形です! 冒頭で長い時間足の支持線・抵抗線反発でのエントリーがポイントだとお伝えしましたが、1時間足だけの短期思考になっていると、4時間足で確認した長い時間足の支持帯の存在を見落としてしまいます。 ですので、1時間足以下の短い時間足で反転ポイントを細かく探りながら、4時間足以上の長い時間足の支持線近辺の反発を確認して、資金管理をして押し目買いで拾っていく手法になります。 なお、日足の通り強い支持帯が作られていないことや1時間足の下降トレンドが継続して、短い足のトレンドが長い時間足へ波及することも想定すべき場面です。 よって、一括で全て損切りするか、もう一段・二段と下で押し目買いするために資金を分散させて反転上昇想定で拾っていくことになります。 短い時間足の支持線・抵抗線ブレイクアウトでエントリー 2つ目のエントリー方法は、短い時間足の支持線・抵抗線ブレイクアウトでエントリーすることです。 上述の上昇トレンドに入ったドル円の1時間足で解説します。 早速ですが1時間足の高値③に注目してください。この水平線をブレイク・アウトして急伸した理由がわかるでしょうか? 1時間足だけみると下降トレンドだけど、今まで習ったマルチタイムレーム分析だと......考えが整理できない。 FXのマルチタイムフレーム分析では長い時間足を優先することをお伝えしました。先述のとおりドル円の日足は上昇トレンドへ転換する局面に入っており、4時間足は安値①で押し目買いされて新たな高値を作っていましたね。 そしてドル円の1時間足は、過去の支持帯に支えられた安値②でダブルボトムを形成してから高値③を新たに作りました。 高値③をブレイクアウトしそう! リアルチャートでも誰もがブレイクアウトまで想像できるでしょう。日足は高値更新しており長い時間足の強い反対勢力は存在しません。ここでのポイントは、高値③に上述の3つの注文が集中しているかの見極めです。 ・1時間足高値③ブレイクアウトによる新規の買い注文・安値①、②で押し目買いをした買い勢力による高値③ブレイクアウトでの追加注文・売り勢力の損切り注文 1時間足高値③はデイトレードで理想的な買いのポイントになっています。買いが買いを呼び込み、売り勢力が慌てて買戻しに迫られています。 FXの押し目買い・戻り売りのためにマルチタイムフレーム分析をする過程で、常にこの3点を意識することをおすすめします。デイトレードで多用する1時間足をメインにし、スイングトレードでは4時間足で同じようにチャート分析すると、伸びやすい価格帯を明確に判断できるでしょう。 戻り売りで勝率を高めるエントリー方法はチャートの見方を真逆にするのみです。 FXの押し目買い・戻り売り手法の精度を高める方法 マルチタイムフレーム分析からFXの押し目買い・戻り売りの目安となる水平線を定めたものの、これだけでは心もとなく感じることもあるでしょう。 その際にエントリーを後押しして精度を高める4つの方法をご紹介します。 トレンドラインでエントリーポイントを見極める 移動平均線でエントリータイミングを判断する フィボナッチで押し目・戻り目の深さを判断する オシレーター系のインジケーターでエントリー精度を高める 選定の基準は古くから使われ続けているテクニカル指標です。 FXでは大衆心理が相場に影響を与えるため、誰もが意識するものを基本とします。 引き続きシンプルに考えるため、押し目買いのみを例にします。 トレンドラインでエントリーポイントを見極める 1つ目は、トレンドラインです。ダウ理論でトレンド継続を確認したら、押し目買い・戻り売りの目安となる水平線にトレンドラインが重なるかを見ていきます。 ドル円の4時間足です。安値切上げから高値更新で上昇トレンドを形成しているので、安値①と安値②を結ぶことで上昇トレンドラインを引くことができます。そして前回高値の水平線③と重なることから、押し目買いが強く意識されるポイントになっています。 参考記事:プロがオススメの手法を解説 | トレンドラインについて 移動平均線でエントリータイミングを判断する 2つ目は、移動平均線です。トレンド継続中における押し目買い・戻り売りの目安となる水平線を移動平均線が支えるか・抑えるかで判断します。 また、トレンド形成が再加速する初動を捉えるために移動平均線の収縮から拡散をイメージしていきます。 先述のドル円4時間足の時間軸を長くしました。 まず④について、上昇トレンドが継続しているので赤色の移動平均線が支えになることを想定します。そこに売買が交錯して作られた安値と重なることから、押し目買いのポイントになります。 また、トレンド形成が再加速するときの初動は、2つの移動平均線の収縮から拡散をイメージしていきます。赤色より一つ長期の青色の移動平均線を追加しました。 トレンドラインの項目で確認した水平線③の押し目買いが入るあたりで、二本の移動平均線が収縮しているのが分かります。リアルタイムでチャートを見ていると、まだドル円が買われていない状態ですから、もっとギュッと近寄った状態になっています。 すでにドル円は上昇トレンドに転換しているので、水平線③にレートが近づいている時点で、再度上昇トレンドの形成が加速するとともに、二本の移動平均線が拡散に入るイメージを持てるかがエントリー精度を高めるポイントになります。 なお移動平均線の使い方は十人十色なので、FX初心者の方は使い方に迷うでしょう。こちらの記事「移動平均線がパーフェクトオーダーになっているか」で種類や期間設定を解説しているので、参考にしてくださいね。 フィボナッチで押し目の深さを判断する 3つ目に紹介するフィボナッチにはいくつか種類がありますが、FXで広く使われるフィボナッチ・リトレースメントで押し目・戻り目の深さを判断します。 ダウ理論で相場が上昇トレンドまたは下降トレンドにあると認識できたときに使うツールで、一般的に用いられる水準は「23.6%、38.2%、50%、61.8%」です。 実際のチャートで押し目の深さを判断する方法を見ていきましょう。 先述のドル円の4時間足です。終点の高値を「0%」、上昇起点の安値を「100%」に指定して結びます。すると「23.6%、38.2%、50%、61.8%」の押し目水準が自動表示されます。 今回は高値から38.2%下落して押し目を作り、反転上昇に転じています。実際に強い支持線がないのでフィボナッチのみで押し目買いをするのは難しいですが、上述のトレンドラインや移動平均線と重ね合わせることで、押し目買いの目安になることが分かります。 戻り売り手法の精度を高める方法はチャートの見方を真逆にするのみです。 オシレーター系のインジケーターでエントリー精度を高める 4つ目に紹介するオシレーター系インジケーターの代表例は、ストキャスティクス・RSI・RCIなどが上げられます。利用者の多いMACDはオシレーター系に分類されることが多いですが、トレンド系の性質も合わせもっています。 オシレーター系インジケーターは移動平均線よりも百人百様の色合いが強いため、本記事ではオシレーター系インジケーターの共通の考え方のみ簡単にふれておきます。 オシレーター系のインジケーターはFXトレーダーの心理状態を数値化したものだと捉えてください。 押し目買い・戻り売りに対するトレーダーの強気・弱気度合いを客観的に判断できます。ただし単独で使うと非常に精度が悪く、通常はトレンド系の指標と合わせて使います。 例えばトレンド転換を示唆するサインにダイバージェンスがあります。トレンドの方向性とトレーダーの心理状態の不一致を表しますが、ダイバージェンスが起こってからもトレンドが継続することは多々あります。 FXの押し目買い・戻り売りの基本はダウ理論に基づいたトレンド判定、そして水平線によるエントリーポイントの明確化です。その上にトレンドライン等のトレンド系指標を重ね合わせ、その後にオシレーター系インジケーターで補足することが基本です。優先順位を間違えないようにしましょう。 確かなテクニカル分析のもとでオシレーター系インジケーターが効果を発揮します。 FXの押し目買い・戻り売りを極めて一歩先のトレードを実現 ここまでFXの押し目・戻り目から始まり、相場で勝つための押し目買い・戻り売りの考え方や実践的なトレード手法をお伝えしてきました。 この記事を2つにまとめると FXの押し目買い・戻り売りは長い時間足のトレンドフォローの順張りで使用する FXの押し目買い・戻り売りで勝つためにはマルチタイムフレーム分析が必須 FXの押し目買い・戻り売りで稼ぎ続けるには、この2点を徹底することが大切ですね。 マルチタイムフレーム分析は職人技です。真摯に日々FX相場に向き合い、異なる時間足を分析して総合的な判断を積み重ねる。その先には、大衆の一歩先をゆく理想的なトレードを実現できるようになっているでしょう。 猪首顧問のFXコラム:我々の目標は後講釈の評論家になることではない 今回の「押し目買い・戻り売りのテクニック」に限らず、相場の分析は過去のチャートに当てはめれば、いかようにも解釈することができます。 「この時の相場は、オシレーター系のこのインジケーターが機能していた」…だとか、「あの時の相場は、ボリンジャーバンドをトレンド系的に使えば大きな幅が取れた」…とか。 いずれの手法も、チャートを後から振り返れば、必ず何かの分析手法にあてはまるものなんです。 大事なことは、我々は後講釈の評論家になることが目的では無いということ。 記事の中で「職人技」と言う表現がありましたが、まさに職人芸が必要なのかもしれません。 職人と言うのは、あれもこれもと技術の目移りをするのではなく、一つの技術を繰り返し繰り返し追及して、“一つの完成された技を持っている人”のことだと言えます。 トレードの世界も同じです。手法や分析方法はそれこそ無限にあります。相場分析手法が「後から講釈」の道具にならないように、自身の得意な手法や分析方法を極めることを意識してください。
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FXの名言を一挙紹介|伝説の投資家から学ぶトレードの極意
いまいちトレードが上手くなってない気がする 結局FXで何を意識すればいいのだろう? FXの学習に行き詰まっている方も多いのではないでしょうか。 そもそもFXの最適なトレード方法や勉強方法に関しても全く体系化されていないのが現状です。 しかし、これまでの歴史上でFXを始めとしたトレードで大成功を収めたトレーダーや投資家はたくさん存在しています。 したがって、このような成功した人が残した名言に触れておくことは、今後のトレードの考え方に大きな影響を与えることになります。 そこでこの記事では以下の2つについて解説していきます。 FXで役立つ伝説の投資家やトレーダーによる名言集 2chに寄せられたFXの名言 それでは見ていきましょう。 FXの名言・格言を参考にすべき理由は? 最初に、なぜ過去の名言を今のトレーダーが教訓にすべきなのか、その理由について解説します。 金融マーケットの歴史は古く、株式においては世界最初の株式は1553年にイギリスで設立された合資会社「ロシア会社」のもとで発行されました。 株式という形で小口の資金を集約し、大きな投資を可能にするこの便利なシステム(市場)は1602年、オランダで設立されました。その後、東インド会社によって本格的に活用され、合理的な資金調達方法としてヨーロッパ、アメリカ、そして全世界に広まりました。 金融マーケットには、なんと500年近い歴史があります。この間、数多くの投資家(投機家)がマーケットに挑んできたわけです。 常に勝者と敗者が存在しうる金融マーケットですが、独自の感性、理論、哲学で継続的に勝者側になれた伝説のトレーダーが存在したことも事実です。 時代は変わっても、この事実は揺らぎません。 過去に相場で成功を収めた先人の知恵は、少なくとも現在の世に溢れる「小手先のトレードテクニック」より価値があることは確かと言えるでしょう。 FXで役立つ伝説の投資家やトレーダーによる名言集 ここでは以下の6人の伝説の投資家・投機家の名言を紹介していきます。 この記事では名言の中でもメンタル管理に関するものをピックアップしていきます。 ジェシー・リバモア エド・シコータ マイケル・スタインハルト ブレア・ハル マーティン・シュワルツ リチャード・デニス それでは見ていきましょう。 ジェシー・リバモア:ウォール街のグレートベア ジェシー・リバモア 初めて取引をしたのは14歳の時 世界恐慌に向けて大量の空売りを行ったことにより1億ドル以上の利益を稼いだ ここではジェシー・リバモアによる投資の名言を紹介していきます。 損失は、それを出してしまったあとは自分を苦しめたりしない。私は一晩寝たら忘れてしまう。しかし、過ちを犯し、損切りをしないというのは、財布と心身にとって実にダメージになる ジェシー・リバモア この名言では損切りがどれだけメンタル管理に影響をもたらすかを言い表しています。 FXで勝てない人は、自分が間違った側でポジションを持っていることを認めることができずに、なかなか損切りに踏み切れないという特徴があります。 トレード計画に反して逆指値をずらして損切りを回避してしまった場合は、後に大きな心理的かつ金銭的なダメージがあるだろうことを言い表しています。 FXには損失が付きものであり、FXで利益を挙げていくためにはいかに損失を抑えていくべきかに集中する必要があります。 FXにおいて損失は必ずしも失敗を意味するものではないことを覚えておきましょう。 猪首顧問からのアドバイス 「含み損になってるポジション=間違った側のポジション」と言う解釈は、私はあまり好きじゃありません。 ポジションを持ったことにより生じる結果は、含み益になるか含み損になるか、のどちらかでしかないのです。 そしてその確率は常に2分の1です。 ①含み益はしっかりと伸ばして利益を確定できたか②含み損はできるだけ傷が浅いうちに損切ができたか 利益ではなく、生じた結果(含み益or含み損)に対して、どういう処理を行ったかが重要です。 ①②のポイントを忠実に実行できたならそれは「良いトレード」。感情に流され実行できなかったのであればそれは「悪いトレード」と言えます。 ジェシー・リバモアによる名言をもう一つ紹介します。 市場を予想しようとしたら、それはギャンブルと同じことになる。忍耐強く市場がシグナルを出した時だけ反応するのなら、それは投資になる ジェシー・リバモア これはトレードにおいてルールを持つことがいかに大切かを説いた言葉です。 FXで勝てない人は市場を予想しようとします。 しかしFXの本質は、値動きを予測することではなく、検証済みのエッジに基づいてエントリーをすることです。 「エッジ」とは確率的に優位性があることを指します。 検証されたエッジに忠実なエントリーを行うことによって、感情に左右されないFXが可能になります。 「市場を予想しようとしたら、それはギャンブルと同じことになる」これって重い(深い)名言ですね。多くのトレーダーは「予想が当たることが成功への道」と勘違いしてると思います。しかしマーケットの明日は、神様でも予想できないものです。神様でも予想できないものを、人様が…おこがましいと思いませんか? エド・シコータ:システムトレードの先駆者 エド・シコータ 先物市場のためのコンピュータートレードシステムを開発 5000ドルで始めた顧客の口座を25万%の運用益にまで成長させた 希望や恐怖心、欲望と同じで、プライドというヤツは素敵なバナナの皮みたいなものだ。これまでで一番ハデにすっころんだのは、感情的にポジションを取ったすぐ後のことだったよ エド・シコータ エド・シコータが先駆けとなったシステムトレードとは、トレードの実行にトレーダーの主観を挟まないトレード手法のことを言います。 システムトレードの対義語にあたるのが、裁量トレードです。 裁量トレードでは最終的にポジションを取るかの決断をトレーダーの裁量に任せているので、システムトレードに比べて感情的なトレードにつながりやすいというリスクをはらんでいます。 エド・シコータは感情に任せてポジションを取ることの危険性を当時の誰よりも理解していたのではないでしょうか。 負けが続く期間に取引をしようとするのは感情面で破滅的だ。「追いつこう」と投資するのは致命傷になりうる。 エド・シコータ また、トレードで負けが込んでいる時に、損失分を取り戻そうと資金を投じてしまうことのリスクの高さについても主張しています。 損失分を取り返すためにさらに大きな資金率でポジションを取り続ける手法は「ピラミッティング」として知られています。 この名言からもわかるように、ピラミッティングは口座に取り返しのつかない致命傷を負わせることにつながることを覚えておく必要があります。 猪首顧問からのアドバイス 「感情に任せてポジションをとってしまう…」これは私の経験上、負けが続くときに起きやすい心理です。 人って地道に利益をつみあげていくことって、決して苦手じゃ無いのです。 それが日々わずかな金額でも、日々少しづつでも増えていく分には、心穏やかに眺められます。 ところが、ある日コツコツドカンで大きく負けると、損した分を早急に戻したくなる本能(本心)から、それまで地道に守ってきた売買ルールなんかすっとばして、無謀なトレードを躊躇なく始めることが多いです。 焦りから、一気に損失を取り戻したいという心理が働きます。そんな経験、あなたにもありませんか? 仮に大きな損失を出しても、本来やるべきトレードを冷静に繰り返せば、時間の経過とともに損失は取り返せます。 「大きく負けてしまっても、一気に損失を挽回しようとしない」これが重要です。 マイケル・スタインハルト:ヘッジファンドの帝王 マイケル・スタインハルト 子供の頃に父親から株式200株をプレゼントされたことがきっかけに株式市場に興味をもつ 自身が設立したヘッジファンドは年複利30%以上の成績を挙げていた 優れた投資というのは、自分のアイデアに断固従おうとする信念と、間違いを犯したときに率直に認める柔軟性の間の、特異なバランスの上に成り立っている マイケル・スタインハルト 優れた投資を行うためには、他人の相場観に振り回されることなく、自らの相場観に断固として従う姿勢をもつ必要があります。 しかし同時に自らの相場観に固執しすぎずに、素直に自分の間違いを認める柔軟性も必要であることを説いています。 この名言はFXなどのトレードが持つ特異な性質を言い表しているといえます。 ブレア・ハル:ギャンブラー出身のトレーダー ブレア・ハル カジノでブラックジャックのプレイヤーをしていた 投資会社を設立して、大口の取引を展開した 勝つために決定的に必要なのは数学的なスキルではない。システムにどこまで執着して行動できるかの規律である ブレア・ハル トレードで勝てていない人に限って、 全てのテクニカル分析やテクニカルツールを使いこなすことができれば、勝てるようになる 勝てる人には何か特別な数学的才能があるに違いない といった考え方をします。 しかしブレア・ハルは、トレードで勝つために必要なのは自らが作ったトレードルールにいかに執着することができるかだと主張しています。 ブレア・ハルがかつてプレイしていたブラックジャックも確率のゲームという点でトレードと同じ性質を持ち合わせています。 確率を味方につけるには、同じルールに則り十分な試行回数を重ねる必要があります。 ギャンブラーとして大金を手に入れた経験のあるブレア・ハルは、経験的に規律を守り続けることの大切さを理解していたと言えます。 猪首顧問からのアドバイス ギャンブルの世界でもトレードの世界でも、共通して言えることは、「勝ち組の人間は必ず自分なりのマイルールを持ってる」ということです。 そして、そのマイルールは、端から見ればまるで相反する真逆の発送にすら見えるようなルールなことが多々あります。 大事なことは、継続して行える、自分の信念が持てるルールかということ。 目先の表面的な結果ばかりを見て、常に後追いで流行の手法を探すのではなく、自分自身のマイルールを作り、忠実に実行することが何よりも大切です。 マーティン・シュワルツ:チャンピオントレーダー マーティン・シュワルツ スタンフォード大学主催のトレーディング・チャンピオンシップで優勝 1日で数百万ドルの利益を挙げた記録がある 私の投資キャリアのうちで最も重要な変化は、自分のエゴを投資から決別させることを学んだ時に生じた。投資は心理的なゲームだ。ほとんどの人々は自分が市場と対決していると考えているが、市場はそんなことは気にしていない。あなたは実はあなた自身と戦っているのだ。あなたは自分が正しいと証明されるために、こんなふうになってほしいと願うことを止めなくてはいけない。市場が今、あなたに何を語りかけているかだけに耳を澄ますのだ。何を語っているかと5分前に考えたことは忘れなさい。投資の唯一の目的は自分が正しいと証明することではない。レジに入金されるチャリンという音を聞くのが目的なのだ マーティン・シュワルツ マーティン・シュワルツは自分が正しいことを証明するためにトレードを行うことをやめるように警告しています。 FXで大金を稼いで、自分が優秀であることを友人にアピールしたい。 私の分析によれば、価格は間違いなくこの水平線で反転する。 以上のように、トレードで成功して他人からの評価を向上させることや、自分の相場観が正しいことを証明するためにトレードをしている人は多いのではないでしょうか。 トレードの目的は利益を得ること以外にありません。 トレードで利益を得るという目的を達成するには、正しくありたいというエゴを捨て去って相場の現状を素直に受け止めることが必要だということを主張しています。 あはは、この言葉、重いですね~。マーケットは貴方が思ってるほど貴方のことを意識もしてないし、気にもしてないし、いやいや、貴方のことなんか知りもしません。貴方が勝手にマーケットと戦っている気になってるだけです。マーケットにおいて正しさなんて証明する必要はありません。貴方はただただマーケットの動きを素直に受け止めて、ついて行くだけに徹しましょう。 リチャード・デニス:ピットの王子様 リチャード・デニス トレードをはじめた当初の元手は400ドルだったが、最終的に数十億ドルの利益を出した タートルズという名目で、トレーダーの育成を行い、優秀なトレーダーの輩出に成功する 鍵となるのは一貫性と規律だ。我々が人に教えているルールのうちの8割くらいはほとんど誰でもリストアップすることができる。彼らにできないのは、物事が暗転した場合でもそれらのルールにしっかりと従い続けられるような自信を持つことだ リチャード・デニス 勝ち続けているトレーダーが使っているトレードルールはかなりシンプルであり、誰にでも考え得るような手法であると述べています。 しかし、勝ち続けているトレーダーとそれ以外を決定的に分けるのは、その手法を信じて使い続けられるかどうかです。 トレードでは勝ち負けがランダムに訪れるので、勝ち続ける時期があれば負け続ける時期もあります。 負け続けの時期にはかなりの損失を被る上に、メンタル的にもダメージを受けることになります。 リチャード・デニスはこのような負け続けの時期にでも、自分のトレードルールを信じて使い続けられるような一貫性と規律が鍵であると主張しています。 2chに寄せられたFXの名言 ここまで伝説のトレーダーや投資家による名言を紹介してきました。 ここからは2chのスレッドに寄せられたFXの名言を紹介していきます。 5 名無しさん@お金いっぱい。2019/08/08(木) 04:21:16.57 ID:7Tegy7KZ0 たしか昔にこの板のどこかのスレで見つけた金言「祈り始めたら損切りのタイミング」 14 名無しさん@お金いっぱい。2019/08/11(日) 18:52:13.64 ID:LZJzFidS0 >>5希望を持ったら手仕舞いって本で読んだ 自分が抱えているポジションに対して「祈る」や「希望を持つ」などの感情を持ってしまった場合は、トレードのギャンブル性がかなり高まっていることを示唆していることになります。 この名言はトレードからギャンブル要素を排除することがいかに大切かを言い表しているのではないでしょうか。 「祈り始めたら損切りのタイミング」これって最高に通用するトレード(損切り)の本質だと思います(笑)人知が及ばないマーケットなのに、神頼みしちゃう人って本当に多いです。私も…笑マーケットは常に人がいない方に動きますから、これって究極のインジケーターかもしれません。 もう一件、2chから名言を紹介します。 17名無しさん@お金いっぱい。2019/08/14(水) 10:50:35.71ID:La3Fc9RC0 名無しさん@お金いっぱい。[sage] 投稿日:2019/08/14(水) 10:05:42.02 ID:4HMVsk0K0 [1/2] >>45チャート分析してもその通りに動くか分からないしどんなにチャート分析しても突然起こる要人の発言で全てブッ飛ぶ可能性も大いにある 資金力でカバーしていても急激なトレンド相場が起きて押し潰されることもある FXは実際ほとんどの要素が運 運以外のものがあるとすればそれは損切り行為だけ勝つも負けるも全て運が支配するゲームで生き残るには損切りする勇気を持つか逆指値をキチンと設定する冷静さが大事 この名言は大胆でありながらも、FXにおける本質をついた発言といえるでしょう。 どのトレーダーも相場の方向性を完全に予測することはできません。 どれだけ相場を分析していても、たった一つのファンダメンタルズ要因によって全ての分析が通用しないような値動きを見せることは多々あります。 したがって「FXはほとんどの要素が運」と割り切った上で、損切りを行なっていかに上手に負けるかが相場で生き残るための秘訣だと主張しています。 まとめ:先人の名言からFXにおけるメンタル管理を学ぼう ここまでFXの名言について解説してきました。 どの名言でも、感情的にポジションを持つことに対して警鐘を鳴らしつつ、規律を守ったトレードを強く推奨していることがわかります。 この記事で扱った名言から学べることは以下の3つです。 感情的なトレードでは必ず大きな痛手を食らうことになる 一貫性と規律を持ったトレードをしよう 必ず損切りを行う WikiFXでは安全性に優れた国内FX業者の利用をオススメしています。 猪首顧問からのアドバイス 「時代が変わっても、参加者が変わっても、科学がどれだけ発達しても…」 参加しているプレイヤーが人間である以上、そこで行われてるアクションは常に、その時々の欲望を持った“人間”のものです。 人間がマーケットを作ってる以上は、そこでは常に間違ったアクションが繰り返されます。 だからマーケットは存在しうるのです。そしてそこに勝ち組(チャンス)が存在する。 その道しるべが、先人の言葉に隠されていると思います。今一度、今だからこそ、先人の言葉に傾聴しましょう。
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FXは資金管理が超重要!基礎知識や具体的な管理手法を解説
FXの資金管理ってそんなに重要なの? オススメの資金管理法は? 「資金管理」と聞いて上記のようにお悩みの方も多いのではないでしょうか? 結論から言うと、資金管理はFXで継続的に利益を出す上で重要な要素になってきます。 しかし実際のところテクニカル分析ばかりを重視して、資金管理を疎かにしているトレーダーはかなり多いです。 資金管理に向き合わなければ、いつまで経ってもFXの収益をプラスにすることができません。 この記事では以下の6つについて解説していきます。 FXは資金管理だけでも勝てるって本当? FXの資金管理で知っておくべき基礎知識を解説 FXの資金管理法にはどんなものがある?それぞれの良い点と悪い点を解説 トレードスタイルごとにオススメの資金管理法は? FXの資金管理についてよくある質問 動画での解説はコチラ 猪首顧問からのアドバイス 「資金管理」と一言で言っても、その考え方や実践方法にはいろいろなものがあります。ただし共通して言えることは、トレード活動を続けていく上で、マーケットで生き残るために絶対に必要なことだということです。 初心者の方が最初に勘違いしてしまってるのが「トレードで成功するためには」が一番重要だと思ってることです。 「相場の行方(上げ?下げ?)を高い確率で予測できるようになること」が重要だと考えてしまう人は多いです。 もちろん自分が持ったポジションが思惑通り動いてくれなければ、利益にならないことは事実です。 しかし、エントリーしたポジションが思惑通り動くかどうかは、相場次第です。 大雑把に言えば、当たったりハズれたりを繰り返すのがトレードです。 そして、ポジションを持った後は、貴方がどんな努力をしても、神頼みをしても、思惑通りには動いてくれません。相場次第なんです。 しかし、貴方の思惑通りの結果に誘導(コントロール)できるのが「資金管理」なのです。 資金管理についての具体的な考え方や実践方法(検証)について、以下本文をお読みください。 FXは資金管理だけでも勝てるって本当? FXは資金管理が全て FXは資金管理さえ徹底していれば負けない FXにおける資金管理は以上のような表現がされるほど重要とされています。 資金管理だけということは、チャート分析を全く行わずにランダムなエントリーをしていても、資金管理さえ徹底していればFXでは利益をあげることができるということです。 果たしてこれは誇張された表現なのでしょうか。 資金管理のイントロダクションとして、ここではコイントスによるエントリーを想定して資金管理だけで利益を出していくことが理論上可能なのかを検討していきます。 そもそもコイントストレードとはベテラントレーダーであるトム・バッソがとある講演の質疑応答の中で述べたトレード手法のことをさします。 具体的には以下のような手法になっています。 トム・バッソのコイントストレード トレードの資金率は1%以下 ATR(期間10)3倍の位置にトレーリングストップを置く ロングかショートはコイントスの裏表で決定する 手法の内容をみてわかるように、テクニカル分析などによるチャート分析は全く行われておらず、エントリーの方向はその名の通りコイントスの結果のみに委ねられています。 ちなみにATRとはAverage True Rangeの略で、市場のボラティリティを表すオシレーターです。 ランダムなエントリーの後はボラティリティの変化と値動きに合わせて損切りの逆指値を狭くしていく(トレーリングストップ)手法です。 実際にこの手法をGBPUSDの1時間足で検証してみます。 ここでは「表」が出た場合はロング「裏」が出た場合はショートをし、トレーリングストップは1時間足の終値が更新されるたびに行うこととします。 試行回数コイントス損益口座資金0--$10,000.001裏-$100.08$9,899.922表$42.47$9,942.393裏$189.52$10,131.914表-$101.28$10,030.635表$49.25$10,079.886裏$231.00$10,310.887表-$103.20$10,207.688表-$102.03$10,105.659裏-$100.80$10,004.8510表-$99.96$9,904.8911裏$240.54$10,145.4312裏-$101.25$10,044.1813裏-$100.80$9,943.3814裏-$99.36$9,844.0215裏-$98.40$9,745.6216裏-$97.44$9,648.1817裏-$96.60$9,551.5818表-$95.55$9,456.0319裏-$94.38$9,361.6520裏$2,535.52$11,897.1721裏-$119.28$11,777.8922裏-$117.81$11,660.0823裏$196.56$11,856.6424裏$28.28$11,884.9225裏$297.18$12,182.10トレード記録 項目結果トレード数25勝ちトレード数9負けトレード数16総利益$2182.10平均利益$423.37平均損失-$101.76リスクリワード2.34最大利益$2535.52トレード結果 以上が25回のトレード結果です。 このようなランダムエントリーであっても、資金管理のルールさえ徹底していれば利益を残すことができています。 この結果を踏まえれば、資金管理だけで勝てるという話もあながち嘘ではないことをわかっていただけると思います。 しかし実際に自らの資金でトレードを行う際には、自分のトレード手法やメンタルに合った資金管理法を選択する必要があります。 ここからはみなさんが自分が採用するべき資金管理法を見つけることができるように、資金管理法を徹底解説していきます。 FXの資金管理で知っておくべき基礎知識を解説 FXでは少しでも相場で生き残るために資金管理を徹底しておく必要があります。 FXの資金管理を考える際に必ず知っておくべき要素が4つあります。 要素①:リスクリワード 要素②:期待値 要素③:複利 要素④:資金率 ここではこれら4つの要素について解説していきます。 要素①:リスクリワード リスクリワードとは、トレード全体の平均利益と平均損失を比率に直した数値のことです。 FXの資金管理を考える上で、トレード手法のリスクリワードを考えることは、リスク管理上最も重要になります。 リスクリワードの計算 例えば、25回のトレードを行ったとします。 勝ち数:15回 負け数:10回 トータル利益:30万円 トータル損失:-10万円 この時平均利益と平均損失は、 平均利益:30÷15=2万円 平均損失:10÷10=1万円 したがってこの25回のトレードのリスクリワードは2になります。 また、注意点としてリスクリワードは十分な試行回数を確保した上で計算するようにしましょう。 試行回数が少ない場合勝ち負けが偏ってしまうので、使用しているトレード手法の成績を正確に反映しているとは言えません。 正確なリスクリワードの数値を得るためには、なるべく多くのトレード回数をもとにリスクリワードを求めるようにしましょう。 要素②:期待値 先ほど解説したリスクリワードは勝率との関係が深く、トレード手法の良し悪しは勝率とリスクリワードの両方を考慮する必要があります。 その際出てくるのが「期待値」という考え方です。 期待値は、一回あたりのトレードで期待できる利益のことで、以下のような計算式で求めることができます。 期待値の計算方法 期待値=勝率×平均利益ー負率×平均損失 例えば、以下の成績を持つトレード手法の期待値を計算していきます。 期待値の計算 勝ち数:15回 負け数:10回 平均利益:2万円 平均損失:1万円 このトレード手法の勝率は 15÷25=0.6(60%) よってこのトレード手法の期待値は 0.6×2ー0.4×1=0.8(8,000円) 以上のように期待値を求めることで、使用しているトレード手法は使用し続ける価値があるものなのかを判断することができます。 期待値を求めたら、その数値が0を上回っているかを確認してください。 もし期待値が0を下回っている場合、理論上トレードをするごとに損をしている手法になってしまうので、今すぐにトレード手法を改めた方が良いということになります。 期待値はFXの資金管理を考える上で必ず考慮しなければならない要素なので、自分が現在使用しているトレード手法の期待値は常に気にしながらトレードを行うことをオススメします。 要素③:複利 FXの資金管理では複利を取り入れることが大切です。 複利とは、元本に利息を合わせた金額に金利が適用されることをさします。 例えば、FXの運用を単利2%で行うのと複利2%で行うのでは、運用額に差が生じます。 単利2%の場合 1ヶ月目:100万円+2万円=102万円 2ヶ月目:102万円+2万円=104万円 3ヶ月目:104万円+2万円=106万円 複利2%の場合 1ヶ月目:100万円×102%=102万円 2ヶ月目:102万円×102%=104万400円 3ヶ月目:104万400円×102%=106万1,280円 複利運用に関しては以下の記事で詳しく解説しています。 要素④:資金率 資金管理を行う際は、トレードごとの資金率を意識することが大切です。 資金率とは1回のトレードごとにリスクに晒す金額の割合のことです。 資金率の計算 例えば口座資金が100万円で、毎回のトレードで損切りの逆指値を最大損失額が2万円になるように設定していたとします。 この時、このトレードの資金率は 2÷100×100=2%です 資金率は使用しているトレード手法の破産確率を求めるために使用する「バルサラの破産確率」に必要な要素です。 バルサラの破産確率については以下の記事で詳しく解説しています。 FXの資金管理法にはどんなものがある?それぞれの良い点と悪い点を解説 まず、資金管理はマーチンゲール法と逆マーチンゲール法に大別することができます。 これら2つは具体的な資金管理法というよりは、資金管理の考え方を表す言葉として理解しておくことが正しいです。 FXに限らず、トレードの資金管理法では逆マーチンゲール法の考え方に沿っている方が好ましいとされています。 この点を踏まえて、ここではマーチンゲール法や逆マーチンゲール法を解説しつつ、実際の資金管理法をいくつか紹介していきます。 マーチンゲール法とは 逆マーチンゲール法とは 資金管理法①トレードリスクを固定する 資金管理法②階層的にロットを増やす 資金管理法③資金率を固定する マーチンゲール法とは? マーチンゲール法とはトレードで勝った場合にロットを減らし、トレードで負けた場合にロットを増やす資金管理法のことをいいます。 これは負けた場合に倍賭けを行うことで、負け分を取り戻すことを目的としたギャンブル要素の高い資金管理法になります。 トレードではいつか勝つことを考えれば、負けるたびに倍賭けをしておけば理論上いずれ利益を出すことができますが、軍資金の限界を考慮していない点に大きな落とし穴があります。 マーチンゲール法の落とし穴 例えば、最初のトレードで負けて1万円の損失が発生したとします。 マーチンゲール法に則れば、次のトレードでは倍のロット数でエントリーすることになるので、負けた場合の損失額は2倍の2万円になります。 もしマーチンゲール法で10回連続で負けてしまった場合、最大損失額は 1×2×2・・・×2=512万円になります。 FXでは10回連続で負けてしまうことも往往にしてあることを考えれば、マーチンゲール法はかなり危ない資金管理法であることがわかると思います。 また、資金率の面でもマーチンゲール法は破産確率を高める危険な資金管理法であることがわかります。 「資金率」「勝率」「リスクリワード」の3要素から破産確率を求める「バルサラの破産確率」では、同じ手法であっても資金率が高くなるほど破産確率が上がっていくと知られています。 マーチンゲール法では、トレードで負けるたびにさらに大きな金額を賭けていく方法なので、口座状況が悪くなるたびに資金率は上がっていきます。 これはバルサラの破産確率から考えれば好ましくない資金管理ということができます。 以上の点を踏まえて、FXの資金管理を考える際はマーチンゲール法に陥っていないかを確認することが大切になってきます。 逆マーチンゲール法とは? 先ほどまでマーチンゲール法について解説してきましたが、逆マーチンゲール法とはその名の通りマーチンゲール法とは逆の方法で資金管理を行います。 逆マーチンゲール法の場合トレードで勝った場合にロットを増やし、トレードで負けた場合にロットを減らしていきます。 これによって、負けた時にはよりリスクを抑えることができる上に、勝った時には大きく利益を伸ばすことができます。 バルサラの破産確率から考えれば逆マーチンゲール法は最も安全であり、逆マーチンゲール法に則った資金管理法を採用することが最も合理的であるとされています。 ただし、逆マーチンゲール法には損失分を取り返すためにより大きな利益率が必要になるという弱点が存在することも覚えておく必要があります。 これ以降で見ていく具体的な資金管理法では逆マーチンゲール法に則っているかが採用するための重要な判断基準になるので、ぜひ覚えておきましょう。 資金管理法①トレードリスクを固定する 1つ目はトレードリスクを固定する資金管理法です。 つまり、1トレードあたりのトレードリスク額を1万円に設定した場合は、口座資金の増減にかかわらず最大損失額が1万円になるということです。 この資金管理法のメリットは大きなドローダウンが発生しないことです。 しかし、この資金管理法は逆マーチンゲール法に則っていないためあまりオススメできません。 トレードリスクを固定する資金管理法では、連敗が続いている時は口座資金に対するリスク額の割合が常に高まり続けることになります。 トレードリスクを固定する 口座資金:100万円 固定リスク額:10万円 3回連続で負けた際の資金率の推移を見ていきます。 【1トレード目】 資金率は、10÷100×100=10% 【2トレード目】 1トレード目で負けた場合、口座資金は90万円になるので、 資金率は、10÷90×100=11.1% 【3トレード目】 2トレード目でも負けた場合、口座資金は80万円になるので、 資金率は、10÷80×100=12.5% このように連敗という最もリスクの高い状況下で、トレードリスクを固定することはさらに破産確率を高めてしまうことになります。 また、連勝が重なって口座資金を積極的に増やすべきタイミングでリスク額を増やすことができない点もあまりオススメできない理由の一つです。 このように固定リスク額の資金管理法は、「リスクを取るべき時に消極的になり、リスクを避けるべき時に限って積極的になる」という特徴を持っているため、オススメできません。 資金管理法②階層的にロットを増やす 2つ目は階層的にロットを増やす資金管理法です。 「階層的に」とは口座資金を額に応じて複数の階層に分け、その階層ごとに取引できるロット数を定めておくということです。 この時の階層の分け方には2種類あるので、それぞれのメリットやデメリットを解説していきます。 階層の幅が等間隔 階層の幅が等間隔でない ⑴階層の幅が等間隔 まずはロットを増やす基準となる階層が等間隔な資金管理法です。 口座資金ロット数〜¥1,000,0001ロット¥1,000,001〜¥2,000,000(100万円)1ロット¥2,000,001〜¥3,000,000(100万円)2ロット¥3,000,001〜¥4,000,000(100万円)3ロット階層ごとのロット この資金管理法では以上のように等間隔に階層を設けて、ロット数を増やしていく点が特徴的です。 ここでは100万円未満の階層に関しては0ロットとならないように、1ロットでの取引を認めています この資金管理法のメリットは2つあります。 逆マーチンゲールに則っている ロット数を上げやすい まず、口座資金が一定以上に増加すればロット数を増やし、口座資金が一定以下に減少すればロット数を抑えるという、逆マーチンゲール法に則っています。 したがって、資金管理法としての最低基準はクリアしているといえます。 また階層を上げるほど、ロット数が上がりやすくなっています。 100万円から200万円までは1ロットのみ100万円を稼ぐ必要がありますが、200万円から300万円までは2倍の2ロットで100万円を稼ぐことになるので、労力は半分になります。 したがって、トレードの調子が良い時はどんどんとロット数を増やして、大きな利益をあげることができます。 一方でデメリットとして、大きなドローダウンが発生しやすいことが挙げられます。 ドローダウンとは? ドローダウンとは口座資金が最大の時をベンチマークとし、そのあとにどれだけの額が減少したかを指しています。 一回の損失額ではなく、口座資金がどこまで下がり続けたかに着目します 例えば、一時的に口座資金が200万円に増加したが、そのあと複数の勝ち負けを繰り返して150万円にまで口座資金が落ち込み、再び180万円まで戻したとします。 この場合のドローダウンは200万円と150万円の差の50万円です。 資金増に合わせてロット数を増やすことになるので、リスクにさらされる金額が大きくなるのは仕方のないことですが、メンタル管理ができていないトレーダーにとっては苦痛が伴うでしょう。 つまり、「10万円から9万円になる10%減」と「500万円から450万円になる10%減」を同等に捉えられない場合は、かなり不安になる場面が多くなると考えられます。 ⑵階層の幅が等間隔でない 次にロットを増やす基準となる階層が等間隔でない資金管理法です。 口座資金ロット数¥500,001〜¥1,000,000(50万円)1¥1,000,001〜¥2,000,000(50万円×2=100万円)2¥2,000,001〜¥3,500,000(50万円×3=150万円)3階層ごとのロット この資金管理法では以上のように階層ごとに間隔が異なり、ロット数と比例する形で間隔が広がっています。 この資金管理法では「⑴階層の幅が等間隔」とは違って、各ロットで稼ぐべき利益がずっと一定であることに特徴があります。 つまりロット数が増えても、「1ロットあたり50万円を稼ぐという労力がかかる」という点は変わらないということです。 この資金管理法のメリットは2つです。 逆マーチンゲール法に則っている 大きなドローダウンを防ぐことができる この資金管理法も、口座資金が一定以上に増加すればロット数を増やし、口座資金が一定以下に減少すればロット数を抑えるという、逆マーチンゲール法に則っています。 また「⑴階層の幅が等間隔」に比べてロットを増やすまでに時間や労力がかかるというデメリットがありますが、そのおかげで大きなドローダウンの発生を防ぐことができるというメリットもあります。 資金管理法③資金率を固定する 3つ目は資金率を固定する資金管理法です。 この資金管理法は初心者トレーダーからプロトレーダーまで幅広く利用されており、あらかじめ資金率、つまり各トレードごとで許容する損失率を定めておく方法です。 この資金管理法を利用する場合、口座資金が増えるほど許容する損失額が増えていくことになるので、その分大きなトレードが可能になります。 資金管理法②では口座資金がどの階層にあるかによって保有できるロット数が決まっていましたが、この資金管理法では資金率の数値や損切りの逆指値の位置によって決まります。 資金率を固定する 口座資金:100万円 許容する損失率:2% 以上のような資金管理を行なっている場合、1回のトレードの損失額は最大で2万円になります。 ここでUSDJPYでエントリーを検討しているポイントがあり、テクニカル分析の結果20pips離れたところに逆指値を置くことにしました。 この際、エントリーするロット数(1ロット=100,000通貨)は、 5,000÷0.2/100,000=0.25ロット この資金管理法のメリットは3つあります。 逆マーチンゲール法に則っている ロット数や損切り幅が自由 破産確率をかなり下げることができる まず、この資金管理法は常に口座資金の2%を許容損失額として設定しているので、資金が増えればリスクを取り、資金が減ればリスクを減らすようにできているため、逆マーチンゲール法に則っているといえます。 また、資金管理法によってルール化されているのがトレードリスクだけなので、「ロット数」と「損切り幅」を自由に設定することができます。 テクニカル的に優位性のある場所に損切りの逆指値をして、それに合わせてロットを調節することで、相場観が外れていたとわかる前に損切りしてしまうのを防ぐことができます。 また、他の資金管理法に比べて破産確率をかなり下げることができます。 資金率破産までの連敗数1%528回2%263回5%104回連敗数 以上はそれぞれの資金率でトレードを行なった場合に、どれだけの連敗数に耐えられるかを示した表です。 資金率が少ないほど破産に至るまでの連敗数が多いということは、それだけ安全な運用ができることを示しています。 資金率を固定する方法でFXの資金管理を行う場合は、最大でも資金率を5%までにとどめておくことが相場で生き残り続けるためには必要です。 トレードスタイルごとにオススメの資金管理法は? ここまで具体的なFXの資金管理法について解説してきましたが、トレードスタイルごとにオススメの資金管理法はあるのでしょうか。 ここではトレードスタイルごとに適切な資金管理法を検討していきます。 スキャルピングにオススメの資金管理法 デイトレードやスイングトレードにオススメの資金管理法 自動売買にオススメの資金管理法 海外FXでのハイレバトレードにオススメの資金管理法 スキャルピングにオススメの資金管理法 スキャルピングには「資金管理法②階層的にロットを増やす」がオススメです。 スキャルピングでは高頻度に高レバレッジのトレードを重ねることが特徴のトレードスタイルです。 少しでもシナリオと異なる値動きをした場合はすぐに損切りをし、利益が乗ったらすぐに利確することになるので、トレードごとのリスクリワードや勝率はあまり重視されません。 勝率の低いスキャルピングでは複利の悪影響を受けてしまう可能性が高いので、複利効果の高い資金管理法③はあまりオススメできません。 また「資金管理法①トレードリスクを固定する」でも問題はありませんが、ロットの変更ができるという点では資金管理法②の方が優れていると考えられます。 デイトレードやスイングトレードにオススメの資金管理法 デイトレードやスイングトレードには「資金管理法③資金率を固定する」がオススメです。 資金率を固定するという管理手法は最もトレーダーに支持されており、トレーダー人口の多いデイトレードやスイングトレードとの親和性は当然高いです。 デイトレードやスイングトレードではある程度の値幅を狙っていくことになるので、スキャルピングよりもトレード手法の期待値にもこだわる必要があります。 したがって、プラスの期待値を持っているトレード手法であれば複利の良い影響を受けることができます。 また、人によっては資金管理法②の「階層的にロットを増やす」という方法を選んでも良いでしょう。 項目資金管理法②:階層的にロットを増やす資金管理法③:資金率を固定するドローダウン大小損失からの立ち直り早い遅い資金管理法②と資金管理法③の違い 両社の違いは、主に「ドローダウンの大きさ」と「損失からの立ち直りの早さ」なので、どちらを重要視するかによって採用する資金管理法を変えてください。 自動売買にオススメの資金管理法 FXのEAを動かしている場合は、「資金管理法②階層的にロットを増やす」がオススメです。 EAは複利運用することが理想的ですが、その分ドローダウンが発生した時の目減りが激しく映り、人によっては運用し続けることに苦痛を感じてしまうかもしれません。 よって、階層的にロットを増やすことで、単利と複利の両方の性質を活かすことができます。 詳しくは以下の記事で解説しています。 海外FXでのハイレバトレードにオススメの資金管理法 海外FXのハイレバレッジを一番活かすのは「資金管理法③資金率を固定する」です。 海外FXは最大レバレッジがかなり大きいので、高い資金率での運用が可能です。 高い資金率で運用すればそれだけ破産リスクも高まりますが、資金率を固定すれば、少ないトレード回数を重ねただけでも大きな複利効果を得ることができます。 ただし、この手法は損失分を取り返すのに労力がかかるので、勝率に不安が残る場合は階層的にロットを増やす資金管理法②を利用しても良いでしょう。 階層的にロットを増やす手法であれ、階層を下回らない限り損失分を取り返すことは比較的容易なので、すぐに口座状況を立て直すことができます。 FXの資金管理についてよくある質問 ここではFXの資金管理に関してよくある質問に回答していきます。 FXの資金管理のシミュレーションをエクセルで行う方法は? 資産管理やロット計算を行なってくれるツールや無料アプリはある? FXの資金管理を学ぶのにオススメの本は? FXの資金管理に「出金」をどう組み込めばいいの? ゴールドのトレードでもFXの資金管理法は利用できるのか? 両建てやナンピンは資金管理的にアリ? 利益が出るまで損切りをしないのは資金管理的にアリ? FXの資金管理のシミュレーションをエクセルで行う方法は? FXの資金管理法が定まったら、エクセルやスプレッドシートを用いてシミュレーションを行なってみましょう。 エクセルやスプレッドシートの作成方法や実際にシミュレーションを行う様子は以下の記事で詳しく解説しています。 資金管理シートは以下から無料でダウンロードできます。 同じファイル内で切り替えができるようになっているので、ぜひご活用ください。 資金管理シミュレーション(期待値、ロット計算)ダウンロード 資金管理やロット計算を行ってくれるツールや無料アプリはある? デベロッパー対応OSアプリ名kuraberu appsAndroid・iPhoneFXなびthibault zaniniAndroid・iPhoneForex 計算機FX CoreAndroidFore Calculatorsアプリ 先ほどは資金管理シートやロット計算シートを自作する方法を紹介しましたが、作成に手間を感じる場合は、無料アプリに頼るのも良いでしょう。 FX、CFD用資産シミュレーション(OANDA JAPAN) https://www.oanda.jp/lab-education/asset_simulation/ また、OANDA JAPANの公式サイトでは勝率やリスクリワードを入力することで口座資産の推移をシミュレーションしてくれます。 インジケーターリンク料金【MT4】ロット自動調整エントリーツールhttps://www.gogojungle.co.jp/tools/indicators/26799有料ロット自動計算インジケーター for MT4&MT5【EasyOrder】https://www.gogojungle.co.jp/tools/indicators/32266無料Breakeven(損益分岐点)/Stopout(強制ロスカット)表示インジケータhttps://www.gogojungle.co.jp/tools/indicators/25172無料インジケーター MT4やMT5でトレードをしている場合、インジケーターとして資金管理を行なってくれるものもあるので、有効活用しましょう。 FXの資金管理を学ぶのにオススメの本は? 資金管理を学ぶのに一番オススメの本は「システムトレード基本と原則」です。 この記事で紹介した資金管理法は本書を大いに参考にしています。 ただし、FX初心者やFXや投資に触れたことのない人にとっては少々難解な部分があります。 また、筆者が先物トレードをメインとするトレーダーであることから、先物トレード独特の表現をすることがあります。 「ロット」ではなく「枚」と表現したりなど… したがってこの記事で書いた内容をしっかりと理解した上で本書を読んでみることをオススメします。 FXの資金管理に「出金」をどう組み込めばいいの? 資金管理の戦略の中には出金するタイミングも組み込んでおくことをオススメします。 口座資金が順調に増加していったとしても、現金として出金するまでは実際の利益とはなりません。 いくら資金管理を徹底していても、相場で急激な値動きが発生した際には逆指値注文やロスカットが間に合わず、想定以上の損失が発生してしまうことがあります。 このような事態が発生したことが原因で口座資金が大きく減少してしまうのを防ぐためにも、出金の計画を資金管理に含めておくべきです。 例えば、トレード頻度の高いスキャルパーやデイトレーダーであれば月末または週末に利益分のみを出金するなどの戦略が考えられます。 長期的にポジションを持つ必要があるスイングトレーダーであれば、半年に一度くらいのペースで出金する戦略が考えられます。 ゴールドのトレードでもFX資金管理法は利用できるのか? ゴールドのトレードでもFXの資金管理法は利用できます。 「勝率」「リスクリワード」「複利」「逆マーチンゲール」などのキーワードはFXの領域だけにとどまらず、カジノのギャンブルの世界でも使用される考え方です。 したがって、この記事で紹介した資金管理法はあらゆるトレードに対応していると言えます。 両建てやナンピンは資金管理的にアリ? 両建てとナンピンはFXにおける典型的なNG手法として説明されることが多いです。 実際に資金管理の観点から言っても両建てやナンピンはあまり推奨できる手法ではありません。 まずは両建てが資金管理の観点からオススメできない理由を解説していきます。 両建てとは保有ポジションと同量の反対のポジションを保有することで、損益の変動を抑える手法のことをさします。 両建ては実質的にポジションを決済している状態にはなりますが、ポジションを保有する際のスプレッドやスワップポイントを考慮すれば、損を被りやすい状態になっています。 またFX業者によっては反対ポジション分の証拠金も必要になるため、通常よりも強制ロスカットにかかりやすい状況になってしまいます。 このように資金管理上では想定していない損失が発生する可能性が高いので、両建てはあまりオススメできません。 そもそも両建てを禁止している業者も多いです 次にナンピンが資金管理の観点からオススメできない理由を検討していきます。 ナンピンとは最初にエントリーしたレートよりも低い価格で同じ方向のエントリーを繰り返すことによって、ポジションの平均取得価格を改善する手法のことをさします。 同じ方向へのポジションを積み重ねてしまうと、トレードごとの資金率が高まってしまうので、破産確率が格段に上昇します。 したがってナンピンも同様にオススメできません。 利益が出るまで損切りをしないのは資金管理的にアリ? 中にはポジションを持ったら損切りはせずに、利益が出るまでホールドするという戦略をとる人もいます。 しかし、資金管理の側面から考えればかなり危ない戦略です。 確かに勝率が100%であれば理論上破産することはありませんが、実際の相場では何が起こるかわかりません。 どれだけ小さなポジションしか持っていなくても、2015年に発生したスイスフランショックや2019年に発生したフラッシュクラッシュほどの大暴落には耐えられません。 したがって、相場に生き残り続けることが大切であるFXにおいては、好ましくない戦略と言えるでしょう。 まとめ:自分のトレード手法にあった資金管理法を選ぼう ここまでFXの資金管理について解説してきました。 この記事のポイントは以下の2つです。 「資金管理法だけで勝てる」はあながち嘘ではない FXの資金管理で大切なのは逆マーチンゲール法に則っていること この記事では資金管理の重要性を伝えてきましたが、テクニカル分析をおろそかにしてもいいということではありません。 コイントストレードはテクニカル分析は無意味であることを伝えているのではなく、シンプルなルールでも一貫した運用を続けていくことの大切さを伝えています。 テクニカル分析と資金管理は自分が定めたルールを辛抱強く守り続けることによって初めて効果を発揮するものであることを覚えておきましょう。 WikiFXでは安全性に優れた国内FX業者の利用をオススメしています。 猪首顧問のFXコラム:マーケットから退場しない立ち回りを身に付けよ いかがでしたでしょうか? 一口に「資金管理」といっても、ずいぶん奥深いものかということを感じていただけたと思います。 日本の相場格言に「相場の金と凧(タコ)の糸は出し切るな」というのがあります。 凧の糸は出し過ぎると、突発的な強い風が吹いたりすると切れてしまいます。それと同じように「投資用のお金も出し切ってしまうと危険だ」という意味の格言です。 いかなる状況が起こっても、手元でコントロールできるように、余裕の糸を余らせておくことが必要なのです。 大事なことは、相場の動き(行方)はコントロールできなくても、資金管理はコントロールできるということです。そして、マーケットから退場させられないためには、元手である運用資金を無くしてしまわないこと。 手元に資金が残っていれば、必ず浮上の機会は生じてきます。 トレードごとの結果は勝っても負けても、その都度の結果でしかありません。そして、その結果は等分に生じます。 だから「勝ちトレードが良し」「負けトレードは悪し」という考えも良くありません。どちらも1トレードの結果なのです。 トレードごとに「当たった!」「負けた!」と一喜一憂するのではなく、継続してトレードした結果をちゃんと記録し(売買履歴)、それを振り返りながら、自分自身の資金管理のルールを確立していくことが成功への最重要課題となります。 これができれば、勝ち組への仲間入りは約束されたようなものです。